レビュー

ガンプラ「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム[2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー]」レビュー

組立開始。「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」の組み立てやすさをそのままに、特徴的なデザインを見事に実現!

 それでは早速組み立てていきましょう。まずはボディからの組み立てとなりますが、やはり白い胸部に目が行きますね。本来赤い腹部・上部も同一パーツ化されていますが、腹部・下部は可動のために別パーツ化されています。胸部ダクトは裏から入れられてかっちり感があります。肩の接続部はポリキャップで上下スイングが可能で腕側にボールジョイントを持たせてあり、若干ながら前後に向けられます。

 このキット、そこかしこにガンプラ40周年の積み重ねを感じることができるのですが、背部ビーム・サーベルの構造がすばらしいと思いました。柄の赤い部分が別パーツなんですが、1/144スケールでこれをやる!?てな感じでワクワクしてきます。腕に覚えのある方ならここはディテールアップポイントにもなるんじゃないでしょうか。

【組立:ボディ】
少ないパーツで作りやすいです
肩は結構上がります
胸のダクトは裏から挿入
形状は非常にスタンダードなバックパック
赤い部分が別パーツのビーム・サーベル
ビーム・サーベルはサーベル・ラックにカチッとはまります
すばらしい形状。赤いコクピットハッチで引き締まります

頭部を組み立てる。ツインアイは透明ではなく色付きクリアーでちょっとチャレンジ!

 頭部は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」と同じ構造で、ツインアイを色付きクリアーで設計し奥にある赤いパーツ(顎を兼ねています)にメタリックシールを貼り込んで入り込んだ光を反射させて目を光らそう、という構造になっています。通常のツインアイのシールもありますので選択して組み立てていきます。

 ここはせっかくですのでクリアーパーツを活かす方向で組み立ててみます。1/144スケールなのでとても細かい作業ではあるのですがその分チャレンジしがいのある部分でもあります。失敗しても通常のシールがあるので恐れずに作業してみましょう。

【組立:頭部】
細かいパーツが多いので飛ばさないように注意します
クリアーパーツの裏はフラットで光を受け止めやすい構造です
キラキラの反射シールを使います
奥の部分に反射シールを貼り込みます
これが必要か悩みましたがガンダムマーカーで周囲を黒で覆っておきます
塗りつぶされているところの光がとおる部分をカッターで削りました
なんとか光通っているのがわかるでしょうか
いい感じに見えますが……
ヘルメットで覆うとほぼ見えなくなってしまいました
相当強めのピンスポットライトが必要そうです
ボディとドッキングさせると形状とカラーリングがいいバランスです

腕部を組み立てる。特徴的なカラーリングを実現するパーツ割りが面白い!

 脚部ともども特徴的なカラーリングを実現するために新設計された前腕部が往年のガンプラファンとしては面白い体験となります。もともとが直線主体の腕部で、そこに斜めのラインが入るというのがとても斬新ですね。構造自体は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」を踏襲することで組みやすく可動と強度を実現してくれていますのでプロダクトとしてのガンプラを体験することができます。

 特徴的な白いラインはシールで再現されますが、単に白いラインではなく赤い部分もシールに印刷されているのでとても貼りやすいのがうれしい配慮です。パーツ自体にモールドがあるので塗装してみるのもチャレンジになって面白いと思います。

【組立:腕部】
「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」ベースでありながら、前腕部が新設計です
豊富なハンドパーツが付属。この平手は親指が太くぐわっと開いていてより人間的なシルエットになります
肘関節は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」と同じです
そのため、ほぼ180度曲げられます
外装に取り付けてもよく曲がります
下腕部の赤いパーツを組み付けると特別感を感じますし、袖口のグレーのパーツが別になっていてうれしいです
白いラインはシールで再現、定着もよくすばらしいです
上半身完成!特別カラーがかっこいいです
可動性能も申し分なし!

脚部を組み立てる。腕部同様、「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」をベースにさらにディテールアップ!

 脚部も腕部同様に「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」をベースにしていますが、再設計とも言える構造になっています。膝関節下から脛部まで部分が新設計となっていてふくらはぎ裏にバーニアが追加されています。赤い部分は別パーツ化されていて膝下のパーツにも斜めにカットされた設計になっています。

 新設計の膝アーマーの逆三角マークがなんとパーツ割りで実現されています。2020年末に発売され、トレンドにもなった「ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム」で実現された股間の連邦軍マークの成形での実現がここに結実した!とテンションが上がる部分でした。手を動かして組んでみて初めてわかる“物と物で構築されるリアリティ”を感じられます。

【組立:脚部】
脚部も「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」ベースとなっています
ソールは中にポリキャップを入れ込み、白い装甲部でフタします
アンクル・アーマーは片側によせていて合わせ目が目立たない構造
新設計の脛部のふくらはぎ裏にバーニアが追加されました
1/144スケールでこのパーツ割りはすばらしいですね
膝関節の構造は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」と同じで……
とてもいい可動性能です
白いラインを貼り付けていきます
膝まわりの白いラインは両サイドをふくらはぎ側から貼るとよさそうです
膝部も貼り付けてやっぱりかっこいいです
すべてを組み合わせると
とてもよい脚部ができあがります
立膝も申し分なくいい出来です
この膝アーマーの逆三角には驚くとともににんまりするポイントです

腰部を組み立てる。サイドアーマーを赤くするためにここも新設計!

 腰部も構造は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」と同じですが、デザイン上赤くなっているサイドアーマーが別パーツ化されています。サイドアーマーは単純に赤いだけではなく基部は白いので細かい成形で実現されているのはやはりガンプラの約40年の積み重ねを感じさせる部分でもあります。

 あったのですが……脚部の逆三角に感動していたものの股間の連邦マークはシールでの再現となっています。ENTRY GRADEの感動を膝で味わったものとしてはここもぜひ!と言いたい部分でもあります。ランナーの構成上仕方がないところかと思いますがここは次の展開に期待したいと思います。

【組立:腰部】
カラーリング再現のためにパーツ分けされています
連邦軍マークはシール再現となりましたが、下の赤いラインはパーツ分けで再現されています
サイドアーマーのパーツ分けが見事です
フロントアーマーは分割させてみました
裏から見るとこのような状態
脚部を組み合わせると改めていいカラーリングではないでしょうか
これでガンダム本体が完成です
このカラーリングの実物大も見てみたい感じです
可能性があるならドバイの地に建っているところも見てみたかった!

装備を組み立てる。ビーム・ライフルとシールド、豊富なハンドパーツがうれしい!

 装備類は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」のものと同一ですが、ハイパー・バズーカがない代わりに豊富なハンドパーツが用意されています。ビーム・ライフルはいわゆるもなか割りでスコープとグリップを挟む構造、シールドは通常の反転色となる赤いベースと白い表面パーツで連邦軍の十字マークを挟み込むことになっています。新規設計の腕への取り付けのためのグリップが用意されています。

【組立:装備】
豊富なハンドパーツと赤白逆転のシールドが新鮮です
ビーム・ライフルはもなか割りです
一瞬、オリジナルは赤ベースだったか白ベースだったか混乱しました
赤いディテールシールを貼り付ければ
シールド完成です
シールド裏が真っ赤です
腕に取り付けるためのパーツが付属します
そのパーツを利用してランドセルに接続することができます
穴あきのハンドは2種、ビーム・サーベルの持ち方の表情が多彩になります
フル装備のドバイガンダム完成です
平和の象徴とすれば装備いらないかも?ですね
豊富なハンドパーツは片側5種類+ビーム・ライフル用1つで11個!
【プレミアムバンダイで購入】

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