レビュー
ガンプラ「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム[2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー]」レビュー
2021年10月22日 00:00
組立開始。「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」の組み立てやすさをそのままに、特徴的なデザインを見事に実現!
それでは早速組み立てていきましょう。まずはボディからの組み立てとなりますが、やはり白い胸部に目が行きますね。本来赤い腹部・上部も同一パーツ化されていますが、腹部・下部は可動のために別パーツ化されています。胸部ダクトは裏から入れられてかっちり感があります。肩の接続部はポリキャップで上下スイングが可能で腕側にボールジョイントを持たせてあり、若干ながら前後に向けられます。
このキット、そこかしこにガンプラ40周年の積み重ねを感じることができるのですが、背部ビーム・サーベルの構造がすばらしいと思いました。柄の赤い部分が別パーツなんですが、1/144スケールでこれをやる!?てな感じでワクワクしてきます。腕に覚えのある方ならここはディテールアップポイントにもなるんじゃないでしょうか。
頭部を組み立てる。ツインアイは透明ではなく色付きクリアーでちょっとチャレンジ!
頭部は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」と同じ構造で、ツインアイを色付きクリアーで設計し奥にある赤いパーツ(顎を兼ねています)にメタリックシールを貼り込んで入り込んだ光を反射させて目を光らそう、という構造になっています。通常のツインアイのシールもありますので選択して組み立てていきます。
ここはせっかくですのでクリアーパーツを活かす方向で組み立ててみます。1/144スケールなのでとても細かい作業ではあるのですがその分チャレンジしがいのある部分でもあります。失敗しても通常のシールがあるので恐れずに作業してみましょう。
腕部を組み立てる。特徴的なカラーリングを実現するパーツ割りが面白い!
脚部ともども特徴的なカラーリングを実現するために新設計された前腕部が往年のガンプラファンとしては面白い体験となります。もともとが直線主体の腕部で、そこに斜めのラインが入るというのがとても斬新ですね。構造自体は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」を踏襲することで組みやすく可動と強度を実現してくれていますのでプロダクトとしてのガンプラを体験することができます。
特徴的な白いラインはシールで再現されますが、単に白いラインではなく赤い部分もシールに印刷されているのでとても貼りやすいのがうれしい配慮です。パーツ自体にモールドがあるので塗装してみるのもチャレンジになって面白いと思います。
脚部を組み立てる。腕部同様、「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」をベースにさらにディテールアップ!
脚部も腕部同様に「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」をベースにしていますが、再設計とも言える構造になっています。膝関節下から脛部まで部分が新設計となっていてふくらはぎ裏にバーニアが追加されています。赤い部分は別パーツ化されていて膝下のパーツにも斜めにカットされた設計になっています。
新設計の膝アーマーの逆三角マークがなんとパーツ割りで実現されています。2020年末に発売され、トレンドにもなった「ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム」で実現された股間の連邦軍マークの成形での実現がここに結実した!とテンションが上がる部分でした。手を動かして組んでみて初めてわかる“物と物で構築されるリアリティ”を感じられます。
腰部を組み立てる。サイドアーマーを赤くするためにここも新設計!
腰部も構造は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」と同じですが、デザイン上赤くなっているサイドアーマーが別パーツ化されています。サイドアーマーは単純に赤いだけではなく基部は白いので細かい成形で実現されているのはやはりガンプラの約40年の積み重ねを感じさせる部分でもあります。
あったのですが……脚部の逆三角に感動していたものの股間の連邦マークはシールでの再現となっています。ENTRY GRADEの感動を膝で味わったものとしてはここもぜひ!と言いたい部分でもあります。ランナーの構成上仕方がないところかと思いますがここは次の展開に期待したいと思います。
装備を組み立てる。ビーム・ライフルとシールド、豊富なハンドパーツがうれしい!
装備類は「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」のものと同一ですが、ハイパー・バズーカがない代わりに豊富なハンドパーツが用意されています。ビーム・ライフルはいわゆるもなか割りでスコープとグリップを挟む構造、シールドは通常の反転色となる赤いベースと白い表面パーツで連邦軍の十字マークを挟み込むことになっています。新規設計の腕への取り付けのためのグリップが用意されています。
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