レビュー
「アルカナディア ルミティア」レビュー
2022年1月6日 00:00
SF要素も可愛さも欲張った組み合わせで広がる魅力
「ルミティア」は「フレームアームズ・ガール」などと同様にコトブキヤのプラモデルシリーズと組み合わせて、遊ぶことができる。
「ルミティア」のキットには「フレームアームズ・ガール」、「メガミデバイス」の頭部をつけるための首パーツが付属している。ボールジョイントでそれぞれの接続穴に合わせた大きさとなっている。
まずは、「フレームアームズ・ガール」シリーズの頭部を付けてみる。今回は「フレームアームズ・ガール イノセンティア Blue Ver.」を使用。
ジョイントパーツによって首の長さや全体のバランスもとれている。逆に「ルミティア」の頭部を「フレームアームズ・ガール イノセンティア Blue Ver.」を付けてみたが、首の長さが足りず埋まってしまう。
続いて「メガミデバイス」シリーズ。今回使用するのは「メガミデバイス 朱羅 忍者」で、ファンタジックな「ルミティア」の衣装にキリッとした表情もしっかり決まる。また、「メガミデバイス BULLET KNIGHTS ランチャー」の頭部を合わせてみたが、こちらは首が埋まった印象になってしまう
ちなみに、「メガミデバイス」の首の構造が違うため、ジョイントパーツが適応していない。そのため、「ルミティア」の頭部パーツを付けることはできない。
そして、「創彩少女庭園」との対応も検証。その結果は「フレームアームズ・ガール」用のジョイントパーツは使用することで、頭部を付けることができる。
今回は「創彩少女庭園 佐伯 リツカ【聖アイリス女学園高等部・夏服】」を使用。「創彩少女庭園」は小顔のつくりで、ボディも細い印象となっている。そのため、「ルミティア」ボディにした際はむちっとした肉感が強調された印象となっている。
逆に「創彩少女庭園 佐伯 リツカ【聖アイリス女学園高等部・夏服】」に「ルミティア」の頭部を付けると、バランスの取れた頭身表現ができる。側頭部は飾りのないものにすれば、日常的な女の子表現も楽しめる。
さらに、コトブキヤの「M.S.Gモデリングサポートグッズ」よりギターと斧の2形態が楽しめる「ウェポンユニット05 ライブアックス」と「ルミティア ノーマルモード」を合わせる。
今回使用する「ウェポンユニット05 ライブアックス」は筆者が趣味でビビッドカラーに塗装したギター特化のものを使用。「女の子×ギター」の可愛く、活発なポーズが楽しめる。
この他にも「ルミティア」の背中には「ヘキサグラム」仕様の接続口があり、ここからSFメカに振り切った遊びもできる。
翼を装着した魔法陣パーツの他にも、3mm穴を備えた接続パーツに付け替えることもできる。今回は「ヘキサギア」シリーズで使用する接続パーツで拡張をしていく。
「ヘキサギア」はコトブキヤのスクラップ&ビルドをコンセプトとしたオリジナルプラモデルシリーズで、ミリタリーテイストから機械生命体テイストなど幅広く、「ヘキサグラム」規格によって様々な改造ができる。
今回は塗装した「ヘキサギア ハイトレーガー」と「ヘキサギア スティールレイン」のパーツを使用。「ルミティア」本体を超えるオリジナル重武装を表現。ファンタジー要素も吹き飛ぶ、鋼と重火器の重量感を楽しむことができる。
また、有機的な翼ではなく「機械の翼」なら「ルミティア」の印象はどう変わるのか。そこで「M.S.Gモデルリングサポートグッズ」シリーズより「ヘヴィウェポンユニット22 エグゼニスウイング」を使用してみた。
使用するキットは筆者がメカ向けに塗装したため女の子の可愛らしさ皆無なのだが、組み合わせてみるとSF感が増す拡張が楽しめる。
コトブキヤの新たな美少女プラモデル「アルカナディア ルミティア」。
女の子の可愛さはさることながら、衣装や翼の細かい装飾や模様も作りこまれている。装甲とは異なる芸術的な造形が散見し、ファンタジックな雰囲気が伝わってくる。
細かい色分けにも、その世界観を膨らませる楽しさがあり、「ここまで色分けできるのか」と筆者も足や腕の鎧の構造に驚かされた。そして、有機的な翼もフレキシブルに可動し、鳥のようなしなやかな動きを再現しつつ「天使」のような荘厳さが表現されている。
ファンタジー要素を造形と動きの両面で楽しめる「アルカナディア」の今後の展開にも注目だ。
© KOTOBUKIYA