組立開始!一見どういう作用をするのかわからないパーツを組み上げると納得の機構を発見できる
圧倒的な物量のランナーを確認できたらテンションそのままに組立開始といきましょう。まずは頭部を含めたV2コアファイターからとなります。「アサルト」「バスター」それぞれを再現するためにV2コアファイターは2機組み立てることになります。組み上がると「アサルト」用はノーマル、「バスター」用はメガ・ビーム・キャノンとスプレー・ビーム・ポッドを上面に備えた状態のV2コアファイターになります。
基本的な構成は同じですが、片方の頭部には左目のスナイピング・ユニット(スコープ)を取り付けることにしました 予習として通常の頭部と胸部を組み立ててみました。非常に面白い構造です 顔はクリアーのツインアイを持つ基部・白いマスク・赤いアゴで構成され、ツインアイはシールで再現されます ダークグレーのメカフレームと共にヘルメットを顔の前後から挟み込むのですが、そのまえに…… こ、細かいっ!左目の上にスリットがあるのでそこに差し込みます ダークグレーでわかりにくいのですが、双方で違いが出せますね ツヤ消しゴールドメッキなどのパーツはアンダーゲート方式となっているので、きれいに処理します パーツ側に残ったゲート跡を切り落としてキレイにすればOKです アンテナも同様に処理して組み付ければ接合面がキレイに組み上がります。さすがガンプラ! 仮組して、パーツ同士がどう組み合わさるかを確認します これは機首を取り付けるパーツ、これがスライドすることで機首の収納を可能にします 左が最前部、右が最後部の状態です。組み上がれば単純ですが、ここまでの設計は大変だったのではないでしょうか わかりにくいですが左が通常、右がスナイピング・ユニットを取り付けた状態の頭部 機首を組み立てます。細いアームで折れ曲がりを実現するのでランナーからの切り出しに注意します メカフレームでの機首本体を組み立てます。折れ曲がり方も確認しておきます 狭いながらもさすがMG!コクピットにはパイロットが搭乗できます 上面の青い外装とクリアーのキャノピーを取り付ければ完成です 各パーツのラインも破綻なくキレイにまとまっていると感じます 頭部は後方へ倒れることでV2コアファイター本体の厚みが増えるのを防いでいます V2ガンダムのほぼすべてが集まっているくらいのボリューム感のV2コアファイター、ここからミノフスキー・ドライブを組み立てます。「アサルト」用はノーマル形状、「バスター」用には増加装備のメガ・ビーム・キャノンとスプレー・ビーム・ポッド等が追加されます。
【組立:V2コアファイター:ミノフスキー・ドライブ】
ミノフスキー・ドライブを組み立てます。パーツ数は少ないですね V2コアファイターとの接続基部で左右を作り分けます 1機分のミノフスキー・ドライブを集めました。まずは「アサルト」用V2コアファイターに組み付けます ミノフスキー・ドライブ本体と上面のツヤ消しゴールドメッキのパーツ、下部の可動フィンを組み立てます ミノフスキー・ドライブ先端には別パーツであわせ目も目立たずキレイに仕上がります 中央にあるメガ・ビーム・キャノンとスプレー・ビーム・ポッド接続基部を組み立てます これはV2ガンダム正面に向かって左側のメガ・ビーム・キャノンの本体になります メカフレームを裏打ちとし、外装で覆うMGならではの構造がすばらしい 反対側のスプレー・ビーム・ポッド本体も組み上げました この頭部カバーには左右に切り欠きがあり「バスター」専用のパーツとなっています 現段階ではノーマルなV2コアファイターが2機ある状態です メガ・ビーム・キャノンとスプレー・ビーム・ポッドを組み立てます 構造は難しくなく、はめ合わせていけばあっという間に組み上がります ミノフスキー・ドライブ下部の可動フィンとV2コアファイター上面の装備をドッキングさせれば…… V2トップリム(ハンガー)を組み立てる。ほぼ腕部とそれを接続するための上半身フレームで構成される
「ヴィクトリータイプ」はコアファイターにほぼすべてが集中して、腕部・脚部はこれまでのモビルスーツのものと大差なく、どちらかといえば単なる武装懸架装置や推進機ともいえるものとなっています。そのためキットでも腕部が取り付けられた上半身フレームと感じられる構造になっています。
MGとはいえ思ったよりも少なく感じるパーツ数です。右腕を予習として組んであります 基本的にフレーム周りを組んで、外装を組み付けるのはMGならではの構造 上腕・前腕を構成するフレームは後はめ構造となっていて小型MSを実現するためにとられた方式と思われます 設定どおり、ビーム・サーベルを内装できます。すごい! V2ガンダムは上半身・下半身の区別がつけにくいのですが上半身フレームに腰部の前後左右のスカートアーマーが付いたものをV2トップリム(ハンガー)と呼んでいます。今キットではメカフレームによる完全変形を実現していて剛性感もちゃんとあり、細かいパーツの取扱いに注意しながら組み立てれば大満足のV2トップリム(ハンガー)が組み上がります。それでは腰部から組み立てていきましょう。
腰部とはいっても前後左右のアーマーとそれらを接続するフレームで構成されています フロントアーマーは「バスター」用装備の接続用に開くことができます サイドアーマーには可変速ビームライフル“V.S.B.R.(ヴェスバー)”接続ができるハードポイントがあります リアアーマーはメカフレームを上下から挟み込みますが上部カバーが開きます 本体に接続、このリアアーマーは変形時には前まで回り込みます 腕部を取り付ければV2トップリム(ハンガー)が完成します V2ボトムリム(ブーツ)を組み立てる。カトキハジメ氏こだわりデザインの美しいラインの脚部!
V2ボトムリム(ブーツ)はMS全体を支える股関節を有する大変重要な部位となります。もっとも、脚部と合わせた状態をV2ボトムリム(ブーツ)と呼ばれるわけですが、V2トップリムやV2コアファイターとの接続を想定されている部位でもあるためその構造はとても複雑になっています。難しそうな部位ではありますがここは可能ならTVアニメ設定の変形方法を思い浮かべながら組立説明書と実際のパーツをよく見比べて可動軸の見極めをきっちりやる方がいいと思います。
V2ボトムリム(ブーツ)を構成するための股関節と、V2トップリムとドッキングするための機構を盛り込んだメカフレームが複雑なディテールを持っているのがわかります 脚部接続部はポリパーツのボールジョイントが使われます V2ボトムリムのコアとなる部分です。腹部にあたるコクピットを支える部分も可動させられるようになっています。すごい設計です 股関節前のインテーク部分です。メカフレームに上下から外装を取り付けます 合わせて胸部インテークとなる部分のメカフレームを組み付けますがこれが細かい!注意して形状を確認しながら組み付けます どこが回転軸なのか、これでいいのか、まるでパズルのような間隔です 股関節は変形時に左右に開くのですが、MS形体時のストッパーのパーツが用意されます このストッパーがパーツではなく、どこかの構成要素で実現できればよかったですね これでV2ボトムリム(ブーツ)の基部が完成しました TVアニメ放送時に提示されたVガンダム/V2ガンダムのデザインはカトキハジメ氏がとても脚部のラインにこだわってデザインされていたのを思い出しました。MS時のラインもグラマラスでありながら飛行形体時の各部のラインのつながり、空力を意識したデザインは独特のものだったと記憶しています。今キットではそのデザインラインがいかんなく発揮され、特に飛行形体時のラインのつながりが“ようやく”実現されたんだとファンとしても感慨深いものがありました。キットを組みながら見ていきたいと思います。
MGならではのメカフレームと外装による構成ですが、パーツ数は少なく抑えられています ソール部はとても凝った作りで、メカフレームを基に…… ソール部は変形時に折りたたまれるので各部に可動軸が仕込まれています ソール部の両側の一段高いディテールも別パーツで実現しています メカフレームを組み立てます。膝関節は2重ともいうべき構造になっています 大腿部には膝関節稼働に追従するメカフレームが!小型MSなのに抜かりナシです V2ガンダム特有の流れるような外装ラインが出来上がっていきます すべて組み上げるとV2ボトムリム(ブーツ)が完成!