レビュー
ガンプラ「MG 1/100 強化型ダブルゼータガンダム Ver.Ka」レビュー
プレバンガンプラ総選挙6位も納得。圧倒的ボリュームと完成度の名キット
2022年6月29日 00:00
- 【MG 1/100 強化型ダブルゼータガンダム Ver.Ka】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2022年12月(2次再販)
- 価格:8,800円(税10%込)
- ジャンル:プラモデル
- 全高:約203mm
今回レビューするのはプレバンガンプラ総選挙でセンバツガンプラ第6位に輝いた「MG 1/100 強化型ダブルゼータガンダム Ver.Ka」です。このガンプラはTVアニメ「機動戦士ガンダムZZ」(1986年)の登場するダブルゼータガンダムを強化させた“最終決戦仕様”となる機体です。
アニメ本編では大詰めになってきたエゥーゴとネオ・ジオンの戦争において矢継ぎ早に投入されるネオ・ジオンの強力なモビルスーツに対抗するべく、強化プランである「FA-010S フルアーマーダブルゼータガンダム」仕様でネオ・ジオン軍の「AMX-014 ドーベン・ウルフ」や「NZ-000 クイン・マンサ」との激闘を繰り広げました。
その激烈な戦闘を終えたパイロットのジュドー・アーシタはネオ・ジオンのハマーン・カーン駆る「AMX-004 キュベレイ」との決着を付けると決意。キュベレイの機動性が圧倒的であること考慮し、重量過多となってしまうフルアーマー装備を辞退(もしくはスペアパーツがなかった可能性も)、軽量で俊敏に動ける強化型ZZガンダムの状態で最終決戦に出撃しました。
それでは話をガンプラに進めていきましょう。MG(マスターグレード)シリーズでは過去に「ZZガンダム」(1999年)、「フルアーマーZZガンダム」(2000年)、「FAZZ」(2001年 ※ガンダム・センチネル)が発売されており、発売当時でも分離合体変形ができる究極のZZガンダムがキット化されたとガンプラファンが色めきだちました。さらに「フルアーマーZZガンダム」や「FAZZ」のリリースはファンにガンプラの可能性を感じさせてくれるものでした。
そして2017年、MGのプレミアム・ブランド“Ver.Ka”での再MG化となりました。その複雑さから大味になりがちな分離合体変形機構を突き詰めてさらにスタイルもパーフェクトな「ZZガンダム」を手にできることになりました。なお、今回レビューする強化型ZZガンダムは仕様上変形はできません。
今回は高密度なMGをさらに高密度にした“Ver.Ka”で展開される強化型ZZガンダムの詳細なレビューをお届けしたいと思います。プレバンガンプラ総選挙2022にてセンバツガンプラ6位に選出、プレミアムバンダイでは現在12月発送分の予約を実施しています。多くのガンプラファンから高い評価を得ているガンプラとはどういう内容・組み応えなのでしょうか。筆者もレビューできる機会を待ち望んでいた一品です。さすがの物量ですのでじっくりお楽しみいただければと思います。
▼これまでで最高のZZガンダムのガンプラが登場!
▼大ボリュームのMGキット、ここまで高密度なZZガンダムはすごい!
▼脚部だけでとてつもない情報量と組み応え!
▼完成!強化型ZZガンダム、いきまーす!
「MG 1/100 強化型ダブルゼータガンダム Ver.Ka」のパッケージ内容をチェック!
それではパッケージの内容をチェックしていきましょう。パッケージは“Ver.Ka”ならではの白背景に「強化型ZZガンダム」があしらわれたフルカラー仕様となっています。プレミアムバンダイ専用商品ではありますがこれは嬉しい仕様です。ランナーは全20枚、ほかにポリパーツランナー、ビーム・サーベルランナー、シール、水転写デカール、組立説明書という構成です。
J以降のランナーが強化型用の追加ランナーとなっており、もとから強化型やFAZZのバリエーション展開が考えられている設計がされていたようです。これは組み立ての際のストレス軽減にもつながりますからありがたい仕様だといえます。分離合体変形機構をベースに持つキットですから結果的にパーツ数が多い部類のガンプラではありますが、その構造や設計を味わいながらじっくり取り組める楽しいキット内容となっています。
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