レビュー
「ROBOT魂<SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」レビュー
自在に浮遊しオールレンジ攻撃を行う「ガンビット」を支柱パーツで再現!
2022年12月7日 00:00
- 【ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.】
- 11月18日発売
- 価格:7,700円(税込)
- 全長:約125mm
- 材質:PVC、ABS製
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が人気を集めている。主人公・スレッタと相棒であるミオリネをはじめとしたキャラクター描写、迫力のあるメカアクション、企業間での争い、物語の根幹をなす「ガンダム(GUND-ARM)」の謎など、様々な要素が視聴者を刺激し、Twitterなどでは物語の予想や、アニメの感想、キャラクターイラストなど様々な投稿が行われ、大きな盛り上がりを見せている。
話題の1つが主役機である「ガンダム エアリアル」の"オールレンジ攻撃"だ。エアリアルは体の各部に付属している装甲を分離、空中に浮遊させ様々な角度から敵を攻撃するいわゆる"オールレンジ攻撃"をすることができる「ガンビット」を持っており、ガンビットが乱れ飛ぶ戦闘シーンは非常に派手で、視聴者に強いインパクトを与えた。浮遊するビーム砲台を意のままに動かし攻撃する、従来のガンダム作品で「ファンネル」、「ビット」、「ドラグーン」などと呼ばれた超兵器を、最初から主役機が持っているのである。
この魅力的なコンセプトを再現しているのが今回紹介するアクションフィギュア「ROBOT魂<SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.(以下、ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」である。透明な支柱パーツにガンビットを取り付けることで、宙を舞うガンビットの挙動を再現したディスプレイが可能なのだ。
誰でも箱から出した状態ですぐに遊ぶことができ、エアリアルのキャラクターとしてのポテンシャルを様々なギミックで体験できる「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」は魅力的なアイテムだ。各種ギミックをレビューしていきたい。
エアリアルの魅力を満喫できるアクションフィギュア「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」
まずアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」における「エアリアル」の基本的な設定と序盤の展開を紹介したい。エアリアルは水星で作られたモビルスーツで、主人公スレッタが自分の機体としてMS産業に携わる人材の育成を目的とアスティカシア高等専門学園に運び込まれた。この学園ではMSによる"決闘"が認められており、スレッタは学園内の権力闘争に巻き込まれ、エアリアルで戦う羽目になってしまう。
エアリアルは装甲の一部を分離させ様々に活用する「ガンビット」という武装を使うが、これは「ガンドフォーマット」と呼ばれる技術ではないかという嫌疑を受ける。ガンドフォーマットは搭乗者に大きな負担を与えるシステムであり、現在は禁止されており、ガンドフォーマットを使うMS「ガンダム」は呪われた存在だとされていた。
スレッタはエアリアルはガンダムではないと言い、自身にもガンドフォーマットの副作用は見られないと主張する。スレッタは企業間の争いに翻弄される少女・ミオリネや、地球と他惑星の対立により差別される「アーシアン」と呼ばれる地球出身の生徒達などの仲間を得て、波乱に満ちた学園生活を送っていく……。
ここからは「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」を紹介していく。まずフィギュアの全身を見ていこう。シルエットとしては首が長く、四肢のバランスは人体に近い。上半身の複雑な装甲分割をはじめ全身にディテールが入りアップで見ると凄まじい情報量だ。白を主体に赤と青と黄色のトリコロールカラーが配され、額にV字アンテナがあるのが"ガンダム"であることを示している。エアリアルは背中に2本のビームサーベルを差しているところもガンダムっぽい。
可動を考えたデザインになっているのに加え、フィギュアの関節設計がさらに多彩なポーズを取ることを可能にしている。腰は引き出し関節で首の可動と組み合わせれば体を丸めたポーズも可能。肩の付け根は特に複雑になっていて引き出すことで腕を大きく拡げたり、胸の前で手を合わせることも可能になっている。
エアリアルの特徴が「ガンビット」である。ガンビットは基本形態ではエアリアルの全身に配置されている。ガンビットはそれぞれが空中に浮遊する推進力とビーム攻撃の能力を持っているが、ガンビットを体に纏ったエアリアルはガンビットをスラスターとして使うことで大きな加速や、高機動を可能にする。
ガンビットはスレッタの意思に従い、緊急時はエアリアル本体から分離、合体することで「シールド」となる。「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」もパーツを本体から取り外し組み合わせてシールドとなるギミックを再現している。パズルのようにパーツを組み合わせて巨大なシールドとするのは、玩具的楽しさがある。
「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」の場合、シールドとしてのまとまりを優先しあえて設定通りにすべてのパーツが組み合わさる設計ではなく、中心部の4つのパーツは差し替えになっている。差し替えパーツに他のガンビットを組み付けていくことで設定画のシールドを再現している。ガンビットがシールドを形成すると、ビームライフルと大きなシールドという「RX78-2ガンダム」を思わせるシルエットになるのが楽しい。
次ページでは「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」最大の特徴である、空中に浮遊するガンビットのアクションを再現できる支柱パーツを紹介しよう。支柱パーツを使うことで本商品の楽しさは何倍にも広がるのだ。
(C)創通・サンライズ・MBS