レビュー
「ROBOT魂<SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」レビュー
2022年12月7日 00:00
空中を浮遊するガンビットアクションを再現できる支柱パーツ
エアリアルの各所に取り付けられていたガンビットが本体より分離、合体してシールドになるだけでなく、それぞれのパーツが浮遊し、凄まじいオールレンジ攻撃を加える。「水星の魔女」第一話のクライマックスであり、エアリアルの能力を象徴するシーンだが、「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」はこのアクションを支柱パーツによって再現できる。
支柱パーツは基部パーツと6本の支柱、そして6つの接続パーツから構成されている。この接続パーツにガンビットを取り付けることで劇中の空中を浮遊し、自在に攻撃を行うガンビットの動きを再現できるのだ。支柱、接続パーツの基部はボールジョイントとなっていて、様々な角度で取り付けられる。
さらに別売の「魂STAGE ACT MECHANICS」を使うことでその表現が大きく広がる。支柱パーツの基部はエアリアルの背中や、台座の基部に取り付けることができ、ガンビットを自在に操るエアリアルを再現できるのだ。弓なりの支柱パーツはガンビットの動きそのものを想像させる。空中を飛び、連携して敵に襲いかかるガンビットのイメージを補強するものとなっている。
エアリアル、ガンビットはまだまだ謎が秘められていそうだ。どういった演出が行われるか、それをどうこの支柱パーツで再現していくかも、これから「水星の魔女」を楽しむモチベーションの1つとなりそうである。
もう1つ、ガンビットはビームライフルの砲口に取り付けることで威力を増す機能もあるが、こちらは取り付けパーツを使うことで再現できる。また、ビームライフルには太いビームエフェクトも取り付け可能だ。
エアリアルのポテンシャルをたっぷり楽しめるアクション
「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」は完成品アクションフィギュアなだけにガシガシ動かせるのが楽しい。特にガンビットは「全身に取り付け機動性を強化」、「結合させてシールド」、「支柱パーツに取り付けオールレンジ攻撃」と、遊びの幅そのものが大きく広がる。
可動域が多く様々な動きができ、しっかりした関節保持で大きなシールドやビームライフルもしっかり支えられ、ビームサーベルの両手持ちのポーズも決まる。筆者はやはりこの完成品フィギュアの耐久度の高いところが好きだ。色々遊んでも簡単に関節が外れたりすっぽ抜けたりしない。たっぷり遊べるフィギュアである。
「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」のちょっと残念な点としてはエアリアルの活躍シーンで特徴的な、胸や額が赤く光る演出が盛り込まれていないところだ。この黒いクリアパーツで覆われた奥の回路が赤く光ることがエアリアルの秘めた力を引き出す印であり、アニメで印象的に表現されていたが、本商品では黒いパーツの奥は見えない。
これはアニメ放映前に商品の企画や仕様が決まるためだろう。3月に発売されるガンプラ「FULL MECHANICS 1/100 ガンダムエアリアル」では赤く光る回路をメッキパーツで美しく表現している。……しかし、最新エピソードではここの部分が青く発光し、また全く違う印象となった。まだまだエアリアルには秘められた力がある。これらを再現するアイテムも今後注目していきたいところだ。
「ROBOT魂 ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」はその自由度の高い関節設計と、耐久性、そして何より支柱パーツでガンビットのアクションを表現できる楽しいアイテムだ。アニメを見ながら色々動かし、飾って遊べる楽しいフィギュアとして、ぜひ手に取って欲しい。
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