レビュー
ガンプラ「MGSD フリーダムガンダム」レビュー
2023年1月20日 00:00
組立開始。これはまさしくMGを組んでいる手触り感!
まずは頭部から組み立てていきます。パーツを切り出して並べてみるとなんだかリアル頭身で大サイズのフリーダムガンダムを扱うかのような不思議な感覚になりました。組んでみるとこれはまさしくMGを組んでいる感覚!それでいてSDガンダムというシルエットの中でしっかりとディテールを魅せてくれます。
頭部のトピックスは、ツインアイをメタリックパーツとクリアーパーツの2重とすることで目の奥にディテールを持たせていることです。SDガンダムのバランスだと目が大きく、まさにアイキャッチなところがありますから、今後シリーズが続けばこれは引き継がれる仕様のように思います。組んで角度を変えてみるととても表情豊かです。
ボディ(上半身)を組み立てる
頭部は大サイズのリアル頭身のフリーダムガンダムという印象もありましたが、一転してボディはまさにSDガンダムのデザインバランスとなっています。それでも、MGフォーマットによって内部にはこれでもか! と関節を仕込み多彩な可動性能を獲得しています。
パーツ割りも細かく、もちろんカラーごとに分割されていて、しかもかっちり組み上がっていく様子はとても楽しい瞬間を味わえます。SDガンダムのプラモデルは、そのデザインから動かすとパーツが外れやすい印象がありましたが、そうならない工夫もありました。それでは具体的に見ていきましょう。
腕部を組み立てる
ボディがまさにSDガンダムのバランスでありながらとんでもない構造で驚きました。腕部も同様にシリーズを感じさせないほどのギミックと可動性能を持っているようです。肘は2重関節、しかも可動時には前腕を引き出すことでさらに可動させることが可能です。ハンドは指の付け根で可動し、まさしくMGクオリティを感じさせる腕部となっています。ボディ組立時に肩関節は抜けにくい構造を持っていたのがわかっていますのでそのあたりも見ていきましょう。
脚部を組み立てる
腕部は小さいながらも小気味よくがっちりとした組み応えを感じられました。さらにパーツが多く、組み立て工程も多い脚部は構成する要素も多くこれでもか! とMGクオリティをSDデザインに凝縮しているようです。若干トリッキーな組み方になる部分もありますから注意して組んでいきましょう。
膝関節は大腿部と脛部をリンクしながら想像をはるかに超える可動ギミックを備えています。脛部フレームへの外装の貼り付けもとても細かいパーツで実現されていてMGならではの組み応え。ソールはつま先まで可動を実現し、SDシリーズの概念を超えている印象です。
ボディ(腰部)を組み立てる
腰部もこれまで同様、各部のバランスはSDですがクラスを超える設計でMGを彷彿とさせる組み応えと剛性感を持っています。両サイドのレールガンは前後連動機構を内蔵しており、折りたたみ状態からスムーズに展開できます。大きなリアアーマーがSDらしさを強調していてかわいい部分でもあります。
バックパックと装備を組み立てる
フリーダムガンダムの特徴は、背中に背負った機動兵装ウイングです。多数のウイングで構成され、ビーム砲も備えているため、おのずと大きいものとなります。
MGSDでも設定どおりのウイングとビーム砲の展開を実現しています。MS本体と同じくらいの全長があるため、パーツ的にもとても大きく、多いキットの内容となっています。完成したバックパック本体にドッキングするとテールヘビーな傾向になりますので別途スタンドを用意したほうがいいと思います。
装備はビームライフルとシールドが付属しています。パーツ的にはそれほど多くなく、なるべく大きく1ピースで設計されつつもカラーごとに分けられたパーツで設定どおりに組み上がります。
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