レビュー
「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーアギト トリニティフォーム」レビュー
三位一体の神秘的な造形と2つの武器が織りなすダイナミックなポーズが魅力
2023年4月25日 00:00
- 【S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーアギト トリニティフォーム】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 4月17日 発送
- 価格:8,250円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:全高約145mm
平成仮面ライダー第2作「仮面ライダーアギト」から「仮面ライダーアギト トリニティフォーム」が「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」シリーズで立体化された。「S.H.Figuarts」として立体化されているが、今回はヒーロー本来の「存在感」とフィギュアとしての「自然な可動」の両立を追求した「真骨彫製法」となっている。
現在の技術でブラッシュアップされた造形と可動で「仮面ライダーアギト トリニティフォーム」がここに誕生した。
平成仮面ライダーの第2作目として登場した「仮面ライダーアギト」から「仮面ライダーアギト トリニティフォーム」が「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」シリーズで立体化がされた。
ドラマ本編ではわずか2回だけの姿で「仮面ライダー」シリーズ的にはいわゆる中間フォームにあたる。仮面ライダーアギトの基本フォームとなるグランドフォーム、炎の力を宿したフレイムフォーム、風の力を宿したストームフォームの3つの形態の特徴を発揮する。
特徴的なのはフレイムフォームの武器フレイムセイバーとストームフォームの武器ストームハルバードを同時に使用し、本作の敵であるアンノウン2体を相手に戦う姿が印象的だった。
ドラマ本編以外では劇場版作品での客演や後年の作品である「仮面ライダージオウ」での活躍が記憶に新しい。
高級感あるパッケージ
まずはパッケージを見ていこう。「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」シリーズならではの質感の高いパッケージで、「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーアギト トリニティフォーム」のアップが映されている。
裏面には商品のポーズ例が掲載されている。各武器を持ったポーズや別売りの「S.H.Figuarts 仮面ライダージオウトリニティ」と並んだ姿がある。
パッケージを開けると2段のブリスターがあり、1段目にはフィギュア本体、2段目には交換用手首と武器のフレイムセイバー、ストームハルバード、交換用頭部が入っている。交換用手首は左右各5種類あり、武器の持ち手や開き手などがある。
交換手首の中には構えた際の少し開いた感じやベルトの左右に抑える動作など細かい表現にも気を配ったラインナップとなっている。
中身を確認したところでフィギュア本体と各武器を詳しく見ていこう。
三位一体の強化フォームが真骨彫製法で目覚める
「仮面ライダーアギト トリニティフォーム」は前述の通り、特撮テレビドラマ「仮面ライダーアギト」ではわずか2回見せなかった形態だ。劇中では、記憶喪失の主人公・津上翔一が一時的に記憶を取り戻し、その状態でアンノウンのクロウロード2体と遭遇した際に変身した姿だ。
徐々にドラマの核心に迫っていく緊張感の中で発現した強化フォームは劇中で言及される「アギトの力」の片鱗ともいえ、登場こそ少なかったが物語後半に繋がるインパクトを残した。
デザインは胴体が基本フォームとなる「グランドフォーム」のカラーリングとなっており、右腕が赤い「フレイムフォーム」、左腕が青い「ストームフォーム」が合わさったものとなっている。それぞれの特徴とカラーリングが詰まった外観はシンプルながら、スタイリッシュに相手の攻撃をさばくアギトの戦い方が映えるデザインといえるだろう。
次に武器であるフレイムセイバーとストームハルバードを見ていこう。
フレイムセイバーは刀身の文字や細かな造形も再現されている。また、必殺技を放つ際の鍔部分のクロスホーンの展開は交換用パーツで再現できる。
そして、ストームハルバードはパーツの差し替えで収納、展開の各形態にすることができる。
次に可動、アクションを見ていこう。
スタイリッシュでダイナミックなポージング
作りこまれた造形と豊富な手首パーツ、武器によって劇中の様々なアクション再現が期待できる「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーアギト トリニティフォーム」。
可動範囲も広く、肩口や独立可動を備えた肩のアーマーは大きく武器を振るうポーズが取りやすくなっている。また、つま先も可動し、駆け出すような動きも取ることができる。
武器を2つ持つという独自のスタイルはもちろん、各武器を持った状態や格闘戦とドラマ本編では見られなかったアクションを楽しめる。
ここからは照明を変えて撮影したものを紹介していく。
「仮面ライダーアギト」は第1話から神秘的な雰囲気を放ち、暗闇の中で光るオルタリングの輝きなどが強く印象的だった。
今回は赤と青の光を使いながらその神秘的な姿を再現してみた。
「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーアギト トリニティフォーム」に触れてみて、造形に加えて柔軟な可動によって劇中の様々なポージングが楽しめた。
フレイムセイバーやストームハルバードの各ギミックも再現され、2つの武器を扱うポーズもビシッと決まる。支柱無しでも2つの武器を保持できダイナミックなアクションが取れる。
彩色の細かな違いで「仮面ライダーアギト トリニティフォーム」の独特の存在感や神秘性が際立ち、ハイクオリティの立体化だった。
今後の「仮面ライダーアギト」の立体化にも期待したい。
©石森プロ・東映