レビュー
ガンプラ「HG ガンダムベース限定 TOLRO-800 -トロハチ-」レビュー
なんと可能性が広がるラインナップか……ファンが夢見た“トロハチ”がガンプラ化!
2023年8月25日 00:00
- 【HG ガンダムベース限定 TOLRO-800 -トロハチ-】
- 開開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2023年8月5日
- 価格:2,200円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- 全高:約93mm
今回レビューするガンプラ「HG ガンダムベース限定 TOLRO-800 -トロハチ-」は、OVAシリーズ「機動戦士ガンダムUC」に登場し、劇中冒頭で主人公バナージ・リンクスがミネバ・ラオ・ザビ(オードリー・バーン)を救う時に利用したメカです。ガンダム世界における作業用モビルワーカーで、プチ・モビ(プチ・モビルスーツ)とも呼ばれます。
名称の“トロハチ”はこのプチ・モビのメーカーである“トルロ社”の800型を表し、その愛称となっています。バナージが通うアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校での実習に使われていたり、コロニーの建設やメンテナンスなど汎用的に使われています。
プチ・モビの歴史は古く、ファーストガンダムでは描かれていませんでしたが「機動戦士Zガンダム」から人が搭乗して作業を行なうモビルワーカーが工事等を行なう様子が描かれるようになり世界観がより深まりました。作業用といいつつ兵器転用が可能な描写もあったりしたことで機動兵器としてのモビルスーツは強化宇宙服や作業用モビルがベースにあることを示唆していました。
2023年5月の「第61回静岡ホビーショー」で唐突に発表され、トロハチがガンダムベース限定アイテムとして2023年8月に発売がアナウンスされました。そして8月5日に販売スタート!各ガンダムベースには長蛇の列ができ、各所で話題となる人気ぶりです。
筆者は5月の発表からワクワクが止まりませんでした。まさかのプチ・モビがガンプラ化されるとは……ガンダムワールドを語る時に外すことのできないモビルスーツのベースとなったプチ・モビやミドル・モビ(ミドル・モビルスーツ)は宇宙世紀作品のディテールを厚くし、なくてはならない存在ですよね。
これまでならフルスクラッチ等しなければなりませんでしたが、ガンプラ40周年(「ガンダムUC」からは13年)を超え2023年8月ついにガンプラでリリースされることとなりました。ちょっと遅くなりましたが今回メーカーのサンプルキットをお借りできましたのでさっそく組んでいきましょう!
「HG ガンダムベース限定 TOLRO-800 -トロハチ-」のキット内容をチェック!
それではキットの内容をチェックしていきましょう。ランナーはA~Cで計4枚とパーツ数も少なく組みやすい印象です。他にホイルシール、リード線、組立説明書が付属いています。通常のモビルスーツタイプではないガンプラですので違いを感じつつ組み立てられそうです。
組立開始。非MSの形状ながらさすがのガンプラクオリティでかっちり組みやすい!
キット内容確認のところで感じましたがとてもパーツ数が少なく、あっというまに組み上がってしまいそうですね。トロハチは丸く大きなクリアーのキャノピーとそれを乗せる筒形のコクピット、コクピット左右前方の外側にはバックミラー兼ライトユニットを持っていて作業機械のディテールを持っています。
コクピット周辺を囲うレールに沿う形で動く左右の腕部を持ち、下半身にはランディングスキッドを兼ねる脚部にはブースターノズルも装備していて歩行というよりは可動する推進器というイメージとなります。背面には大きい筒形のメイン推進器を横にマウントしています。
続いて脚部・腕部を組んでいきましょう。どちらも簡易的なフレーム構造になっていてカッチリ組み上がるガンプラクオリティを感じられます。脚部は股関節と足首部にしか関節はありませんが、ランディングスキッドの部分がスイング機構を持っていて設置性能が高くなっています。腕部は細いながらも簡易フレームには伸縮機構があったり肩はボールジョイント、肘は後はめ方式による90度関節で可動性能も申し分ない仕様となっています。
(C)創通・サンライズ