レビュー
ゾイド「AZ-02 ライガーゼロ」レビュー
2023年10月13日 15:08
内部骨格からシリンダーまでメカと生物的な造形再現
本キットの組み立ては動力部ユニットを中核に、頭部、前足、後ろ脚、尻尾などを取り付けていく形となる。組み立て手順も、アーマーなしの状態である素体状態を完成させてから、アーマーを取りつける流れとなっている。
動力ユニットには「AZ-01 ブレードライガー」同様に腹部の電池ボックスに単4電池を入れることでモーター可動ができる。
最初の頭部パーツは動力部ユニットを首から頭にかけてのパーツで挟み込む形となる。頭部はクリアオレンジが使用され、頭部LED発光ユニットの光を透過しやすいつくりとなっている。
また、鋭い牙や頭部の黒い縁などは塗装済みパーツによって表現されている。アーマーなしの素体状態が再現され、精悍な顔立ちが再現されている。
次に胴体の内部フレームの組み立て。こちらも動力部ユニットに各パーツを左右から挟み込むようにして組み立てていく。
フレームパーツにはあばら骨や背骨のような生態的な造形が確認でき、ゾイドの“金属生命体”としての魅力が詰め込まれている。
前脚はつま先から肩までを各パーツで繋げていき、ゾイドの特徴的なCAPパーツで各部を繋げ固定する形となる。パーツ一つ一つは濃密なディテールで、シリンダーなどの駆動系の細かな造形まで作り込まれている。
後ろ脚も前脚同様に細かいパーツを繋いでいく構成となっている。こちらもディテールがしっかり施されつつも、ライオンの強靭なバネを持つ力強い後ろ脚が表現されている。
組み立てた前脚、後ろ脚をそれぞれ動力部ユニットに繋げる。間に動きを伝達するパーツをはさみ、CAPパーツで固定する。細かいパーツで構成され、可動部分が増えたことで動かしたときの動きのリアルさのあるものになっている。
最後に尻尾を組み立てて、素体状態が完成する。尻尾は3つの節があるが、こちらは差し込み方式で左右へひねり尻尾の角度調整が可能となっている。
続いて、アーマーパーツの組み立てと取り付けをしていく。
最初は背中のイオンターボブースター。塗装済みパーツによって、組み立てるだけでインテーク部分の細かな彩色が再現できる。
そして、内部のブースター部分はアニメでも描写された引き出し展開機構が再現されている。
次に腹部のダウンフォーススタビライザーと尾部のAZ108mmハイデンシティビームガン。ダウンフォーススタビライザーは、本体の脇腹に備え付け、ビームガンは尾部の凹凸に合わせて取り付ける。
そして、前足、後ろ脚に各アーマーを装着する。白いゼロアーマーによって、ボリュームのあるシルエットに変貌する。
頭部アーマーはたてがみ型のパーツを付け加えて、雄々しいライオンらしさ溢れるシルエットに変化。頬を挟み込むようにしてアーマーを装着し、たてがみパーツは頬と頭頂部に加える。顎下にもアーマーが追加されている。
そして、コックピットにパイロットフィギュアを搭乗させる。これで本体の組み立てが完了し、ここにラベルシールを加えてディテールアップができる。
その他、ストライクレーザークロー再現用の爪パーツ、専用台座を組み立てる。
ストライクレーザークローLED発光ユニットは内部にボタン電池(LR44)を一つ入れ、スイッチによって発光させることができる。
「AZ-02 ライガーゼロ」は完成したところで、細部をじっくり紹介していこう。
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