レビュー

ゾイド「AZ-02 ライガーゼロ」レビュー

ゾイド40周年に新獣王が再び動き出す

 最初は「ライガーゼロ」の素体状態を見ていこう。

 細身のシルエットながら、緻密なモールドによるメカ描写の濃密さが伺える。素体状態はより野性的な印象となっており、しなやかさを持った四肢が美しく映える。

 カラーリングも黒を基調としながら、CAPパーツの赤やスプリングのゴールドとメリハリのある彩色となっている。

【ライガーゼロ素体状態】

 そして、アーマーを装着したライガーゼロは白い装甲に覆われ、素体状態からがらりと印象が変わる。全体的なボリュームアップはもちろん、メカとしての重厚感も増している。

 イオンターボブースターによる高速戦闘やダウンフォーススタビライザー、たてがみの独自可動で高速で駆け抜けるシチュエーションも楽しめる。また、前足、後ろ脚の爪は指の間を開くことができ、大地を踏みしめる表現もできる。

【ライガーゼロ】
頭部ハッチを開けるとコックピットの左右にもクリアパーツが配置され、「AZ-01 ブレードライガー」とのつながりも感じられる
専用台座にディスプレイ
【ライガーゼロ 可動部分】
イオンターボブースターは外装部分と連動して、内部ノズルも展開
通常加速の展開、そして最大加速時の展開の2段階のノズル展開ができる
ダウンフォーススタビライザーは小さな翼のように展開され、加速時の姿勢制御演出が楽しめる
ストライクレーザークローを放つ際などの放熱を担うたてがみも可動

 ストライクレーザークロー発光ユニットは前脚の爪パーツと取り換える。CAPパーツを外して組み替えるだけなので、取り付けもしやすい。

【ストライクレーザークロー発光ユニット 組み替え】

 最後に「AZ-01 ブレードライガー」と並べて撮影。

 アニメ「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」では「赤いブレードライガー」との激戦を繰り広げたライガーゼロ。前作主役ゾイドと並ぶ勇姿は圧巻の一言。

 また、手足や武装の取り換えもできる。なお、本来の設計とは異なるため、前脚だけ、後ろ脚だけ交換した状態で動かすとアンバランスな動きになる。

前脚パーツ、ダウンフォーススタビライザーを交換

 以上、「AZ-02 ライガーゼロ」のレビューをお送りしてきた。

 アニバーサリーにふさわしい「ゾイド」シリーズの長き歴史の技術進化と表現の緻密さが感じられるキットとなっている。ムービングキットの最高峰といえるディテール表現に加え、足運びのリアルさに胴体のフレームの動きと見ていて飽きない。

 特にストライクレーザークローをLEDで再現した点ではアニメ的表現がなされ、「AZ-01 ブレードライガー」とは異なるアプローチがされているのも面白い。その手があったかと目から鱗の表現で、アニメファンも満足いくギミックだろう。

 2024年には第3弾となる「AZ-03 ムラサメライガー」、さらにイベント「大ZOIDS博2023」にて第4弾「AZ-04 シールドライガー」も発表され、今後の展開から目が離せない。

「AZ-03 ムラサメライガー」
「AZ-04 シールドライガー」