レビュー
「ヘキサギア バルクアームλ ジャッカル」先行フォトレビュー
量産型と侮るなかれ重厚なアクションで見せる高いポテンシャル
2024年1月17日 00:00
- 【ヘキサギア バルクアームλ ジャッカル】
- 開発・発売元:コトブキヤ
- 2024年1月18日 発売予定
- 価格:8,580円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約180mm
コトブキヤのスクラップ&ビルドをテーマとしたオリジナルメカプラモデル「ヘキサギア」シリーズの新商品「バルクアームλ ジャッカル」(バルクアームラムダ ジャッカル)が1月18日に発売される。価格は8,580円。
今回は発売に先駆けて「バルクアームλ ジャッカル」のテストショット(試作品)をお借りして、先行フォトレビューをお届けする。
機動力に優れた第2世代ヘキサギアにして「バルクアーム」の新型機
「ヘキサギア」シリーズは、上述の通りコトブキヤが贈るオリジナルメカプラモデルシリーズ。特徴として六角形ジョイント機構を備え、各キットのパーツを組み合わせてオリジナルのメカを作り出せるカスタム要素が盛り込まれている。
さらに、同シリーズは1/24スケールで統一され、展開される商品のカスタムのしやすさはもちろん、パイロットとなる「ガバナー」を搭乗、騎乗させることでより臨場感あるディスプレイや遊びを展開できるのも魅力だ。
それらキットとしての魅力に加え、重厚なSF世界観も展開されている。組織や機体の開発背景などを汲み取ってオリジナルメカを作るのも醍醐味と言えるシリーズだ。
今回紹介する「バルクアームλ ジャッカル」は、設定上は第2世代に属する機体となっている。
ヘキサギアでは、バイクやジープなど車両の形をしたものを第1世代、歩行しコクピットを装甲に覆われた巨大メカである第2世代、そして、AIによって‟獣のように意志を持った”獣型の巨大メカを第3世代として区分されている。
「バルクアーム」シリーズは第2世代の傑作機として活躍し、2足歩行の巨大ロボットというオーソドックスなスタイルとなっている。派生機も数多く展開されている。
その「バルクアーム」シリーズの新型である「バルクアームλ ジャッカル」は、スマートな外観やスラスターと機動力に優れたデザインとなっている。
流線形のデザインから放たれる肉厚なアクション
「バルクアームλ ジャッカル」を詳しく見ていこう。
「バルクアームλ ジャッカル」を構成するパーツはランナーは19種。うちパーツC、H、I、K、Pは各2枚となっている。コトブキヤ公式ブログにて公開されており、成型色も内部フレームのメタリック系に外装のブルー系、センサーなどに使用するクリアオレンジがあり、作りごたえ抜群のボリュームとなっている。
上半身は丸みのある曲線の装甲に覆われ、流線形のデザインとなっている。脚部もすらっとしたラインとなっており、より人間に近いフォルムで瞬発力に優れた雰囲気となっている。
また、肩や大腿部にはスラスター造形が入り、機動力に優れた「バルクアームλ ジャッカル」の特性もうかがえる。
可動も充実しており、膝立ちポーズはもちろん大きく腕を振る姿もしっかり表現できる。
可動の注目ポイントは腰部で、下半身と上半身を骨太なアーム型パーツで支えられ上体の反らし表現はもちろん、上半身を持ち上げることも可能。一気に腰部分が細くなるので、背部に備えた武装を取りまわしたり、この細くなった部分を補うように装甲を追加するなどの遊びもできそうだ。
カスタム面でも各部に備えた六角形のジョイント部分や3mm径のジョイント穴が各種備わっている。また、肩アーマーは取り外すことで六角形ジョイントが増やせるので、肩に武装を装着させることも可能。
ギミックには、第2世代ヘキサギアではお馴染みのコックピットの開閉がある。前面と天面を展開するとコンパクトなシートが出現。ここに別売りの「ガバナー」を乗せることが可能。なお、「ガバナー ヘヴィアーマータイプ:ルーク」などの肉厚なガバナーの搭乗はできない。
武装は軽量化された分の装甲を補うシールドと近接武装のプラズマロッド、コンパクトなヘヴィサブマシンガンが付属。また、ヘヴィサブマシンガン用の予備マガジンも付属している。
また、シールドの裏面にプラズマロッドをマウントでき、付属のパーツを使用することで固定することができる。
手首パーツは「握り」、「平手」、「銃持ち手」、「剣持ち手」が左右4セットあり、様々なシチュエーションに対応できる。
ポージングも広い可動範囲から表情豊かなアクションが楽しめる。ディスプレイベースがなくも、どっしりと構えることができ地に足がついた安定感が「バルクアーム」らしさの系譜を彷彿とさせる。
二足歩行を基本とした移動となるため、人間的な柔軟なアクションポーズが映える。また、咄嗟の動きなどメカとは異なる滑らかな表現も非常にマッチしている。
オリジナルカスタムで広がるヘキサギアの世界観
ここからは、塗装を施した別売りの「ガバナー ウォーメイジ・ツェルベルス」と「ブイトール」と比較。
同スケールだからこそ、リアリティのある体格差や搭乗遊びによるヘキサギアの世界の広がりが楽しめる。
そして、カスタムとして本稿では、塗装済みの「ヘヴィウェポンユニット36 レーザーキャノン」と「ウェポンユニット36 ミサイル&レドーム」を使用。
巨大な射撃武装である「レーザーキャノン」は背部にマウントすることはもちろん、手に持たせれば迫力のディスプレイができ、「ミサイル&レドーム」はサブ武装としてロボットらしいアクションが楽しめる。
以上、「バルクアームλ ジャッカル」の先行フォトレビューをお送りしてきた。
オーソドックスな人型メカの流れを汲みつつ、軽量化によるスマートなデザインや人間的な流麗なラインなど見た時の機体コンセプトや動かしたときの驚きが詰まったキットとなっている。
これまでの「バルクアーム」シリーズの堅牢さとは違ったアプローチが施され、設定上では量産型ともあり、クセのないフォルムから自分好みのカスタムをしやすい。
「バルクアームλ ジャッカル」のカッコ良さはもちろんあるが、これをベースにカスタムを楽しめるのも「ヘキサギア」シリーズの醍醐味と言える。
(C) KOTOBUKIYA
※画像は試作品を使用しています。実際の製品とは若干異なります。ご了承ください。