レビュー

「ゾイド AZ-03 ムラサメライガー」レビュー

メカディテールと生物的な動きを再現する細かな組み立て工程

 本体組み立ての前に、ディスプレイと動力部ユニットに電池を入れる。

 ディスプレイは台座と支柱、ジョイントパーツのシンプルな構成。台座部分にラベルを貼って完成となる。

 動力部ユニットの裏面のネジを外して電池ユニットに単4電池2本を入れる。尾部のスイッチを入れることで前脚、後脚、首元などが可動。胸と頭部のLEDが発光する。

ディスプレイの組み立て
電池ユニットに電池を入れる。スイッチを入れることでLEDの発光、前脚、後脚などが可動

 組み立ては素体状態からとなっており、動力部ユニットに肉付けをしていく形でパーツを装着していく。

 頭部はLEDを透過するクリアパーツや牙などのパーツと動力部ユニットをライオンの骨格のようなパーツを挟み込む。

【頭部】
胸部を追う装甲と首への動きを伝達するパーツ
頭部は細かなパーツを挟み込んで組み立て

 次に胴体の骨格部分のパーツを付けていく。背骨やあばら骨のような造形も作り込まれている。

【胴体】
動力部ユニットに各パーツを装着していく

 前脚は細かいパーツ構成で濃密なメカディテールを表現しつつ、可動を含めた構成となっている。

 また、ムラサメライガーのパイルバンカーもしっかり再現されている。

【前脚】
細かいパーツとそれらを繋ぐCAPパーツとゾイドキットならではの構造となっている

 後脚も同様に細かいパーツを組み上げていく。メカディテールの作り込み、塗装済みパーツによって色分けの表現もしっかりしている。

【後脚】
メカディテールの作り込みや塗装済みパーツで見ごたえのある造形となっている

 完成した前脚、後脚を胴体部に繋げていく。脚部に動力を伝えるパーツを挟み込みつつ、CAPパーツで固定する当時のキットを思い出す構成で、ムービングキットならではの面白さやゾイドだからこその表現も健在。

胴体の駆動軸に前脚パーツを付けていく
胴体の駆動軸に前脚パーツを付けていく

 尻尾パーツは3つの曲線パーツと付け根、先端パーツで構成されている。接続の節ごとに可動が可能となっている。

【尻尾】
シンプルな構造で尻尾パーツ
胴体の臀部に尻尾パーツを接続

 これでムラサメライガー(素体状態)が完成。ここからさらにアーマーパーツを加えていくことで、アニメ本編でお馴染みのムラサメライガーになっていく。

 アーマーパーツも基本的には胴体や脚部に各パーツを装着していく形となる。

 最初に背中のアーマー。こちらはメタリックブルーが美しく映えるカラーリング表現がされている。

【背中アーマー】
背中アーマーを組み立てる
背中、臀部上に各アーマーを取りつけ

 次に尻尾のテイルブレードの取り付け。テイルブレードは刃のイエローと基部のホワイトのシンプルな構造となっている。

【テイルブレード】
テイルブレードはシンプルな組み立て構造
尻尾の先端に装着

 ムラサメライガー最大の武装であるムラサメブレードは、基部となるレール部分と刃を支える柄、そして、巨大なムラサメブレードで構成されている。

 ムラサメブレードはメッキ塗装で存在感抜群で、ムラサメライガーを象徴する「村雨」の文字などもしっかり作り込まれている。レール部分はスプリングパーツを仕込んで左右への基部の左右への移動と固定を可能としている。柄の部分も伸縮機構を備えた積層構造となっている。

【ムラサメブレード】
レール部、柄、ムラサメブレードで構成されている
ムラサメブレードは胴体の脇とレール部分先端を固定する

 次に脚部のアーマーを取りつけ。こちらも基本的に素体に装着していくものとなっている。

【脚部アーマー】
前脚アーマー
後脚アーマー

 最後に頭部アーマーパーツを組み立てる。たてがみパーツはシャープな造形となっており、攻撃的な印象となっている。

 また、特徴的なバイザー部分はブラッククリアーパーツで劇中のカラーリングが再現されている。

【頭部アーマー】
頭部はたてがみ部分が鋭くなっているので組み立ての際、破損や怪我に注意が必要

 最後にシールを貼って、ムラサメライガーが完成。次のページでは各部を詳しく紹介していく。