レビュー

「アルカナディア エレーナ」レビュー

力強い躍動感と繊細な仕草で騎士と乙女を表現

 完成した「エレーナ」の各モードを見ていこう。

 「ノーマルモード」からすでにこれまでの「アルカナディア」シリーズとは異なる圧倒的な存在感を放つ造形となっている。頭部パーツも上耳がない状態にすることもでき、別売りの「アルカナディア ヴェルルッタ」の耳パーツを使えばエルフ風のデザインにすることができる。

人馬の迫力ある造形
四つ足で安定感も抜群
バストパーツも「アルカナディア」シリーズでも最大
筋肉の造形も細かく造形されている
前脚には脛あてが装備されている
馬体のしなやかなラインに足の筋肉の盛り上がりと躍動感ある造形
尻尾も綺麗な毛並み造形
後ろ脚の可動も緻密に再現されている
前脚もしっかり可動
凛々しい通常の表情パーツ
誇らしげな表情パーツ
気迫のある叫び顔
いぶかしむような表情
頭部もぴょこんとした耳などバリエーション豊か
上耳なしの状態
帽子を被った状態
別売りの「アルカナディア ヴェルルッタ」の耳パーツを使用

 しかし、豊富な表情パーツや可動で繊細な仕草や可愛らしさも表現でき、培われてきたコトブキヤの技術力が感じられる。

 また、別の「アルカナディア」シリーズと並べるとその身長差で様々な表現が楽しめる。

ふとした瞬間の仕草も自然に決まる
寝そべった休憩姿勢も取れる
恭しくお辞儀
上機嫌にステップする雰囲気も表現できる
全力で駆け抜ける
不機嫌な仕草も
「アルカナディア ヴェルルッタ」と比較
背中に乗せることもできる

 次は「ウィライズモード」を見ていこう。

 こちらは鎧を身に纏い情報量が増加するとともにカッコ良さが際立つデザインとなっている。大型のランスを携えて、駆け抜ける力強さが想像でき騎士らしい威厳ある姿が楽しめる。

鎧を身に纏い威風堂々とした佇まいに
背中から見ても濃密なディテールが伺える
横から見ても迫力満点
特に上半身は密度の高いデザイン
厚みのあるサイドアーマー
脛あてもサイズが変わり、防御力が上がっている
「エレーナ」の全高を超えるランス
帽子や凛々しい顔と合わせてカッコ良さが増している
胸元は鎧で締め付けたような細かな造形表現が取り入れられている
印象的なチェッカー模様のシールド
背中は補助パーツやアームでパーツ密度が高い
ベルトも可動軸を備えており、アクションの躍動感を助ける
腕部も「ノーマルモード」から大幅にボリュームアップ

 また、パーツの組み替えでその装いの変化も楽しめ、カスタムのポテンシャルの高さがうかがえる。

 何より人馬という特殊なデザインでしか表現できない疾走感と力強さを合わせたアクションは迫力満点となっている。

ランスを高く掲げて行進
得意げにポーズを決める
戦いになればランスを軽々と持ち上げ突撃する
方向転換の迫力あるシチュエーションも表現できる
疾風迅雷の勢いで戦場を駆ける
パーツの組み合えて、兜をしたような雰囲気にもできる
ランスのパーツやシールドを組み替えれば新たな形態も作ることができる

 パーツの組み替えでは、武器と馬体を組み合わせることで「軍馬」イメージしたシルエットにすることができる。

 別売りの「アルカナディア」シリーズを乗せて遊ぶこともできる。

武器と馬体を合わせて「軍馬」に
「アルカナディア ヴェルルッタ」も乗せられる

 以上、「アルカナディア エレーナ」レビューをお送りしてきた。

 「アルカナディア」シリーズ最大のボリュームとサイズ感で迫力満点のキットとなっている。特に人馬のデザインのインパクトもさることながら、プラモデルで躍動感ある馬の筋肉が緻密に表現され、アクションの説得力を上げている。

 最初こそポーズの付け方が想像しにくかったが、腕や足を浮かすとその造形から連想される力強さが伝わってきてポージングの奥深さが感じられた。

 今後の「アルカナディア」シリーズではどのような表現や造形が取り入れられていくのか期待したい。