レビュー
「アルカナディア エレーナ」レビュー
2024年3月8日 00:00
力強い躍動感と繊細な仕草で騎士と乙女を表現
完成した「エレーナ」の各モードを見ていこう。
「ノーマルモード」からすでにこれまでの「アルカナディア」シリーズとは異なる圧倒的な存在感を放つ造形となっている。頭部パーツも上耳がない状態にすることもでき、別売りの「アルカナディア ヴェルルッタ」の耳パーツを使えばエルフ風のデザインにすることができる。
しかし、豊富な表情パーツや可動で繊細な仕草や可愛らしさも表現でき、培われてきたコトブキヤの技術力が感じられる。
また、別の「アルカナディア」シリーズと並べるとその身長差で様々な表現が楽しめる。
次は「ウィライズモード」を見ていこう。
こちらは鎧を身に纏い情報量が増加するとともにカッコ良さが際立つデザインとなっている。大型のランスを携えて、駆け抜ける力強さが想像でき騎士らしい威厳ある姿が楽しめる。
また、パーツの組み替えでその装いの変化も楽しめ、カスタムのポテンシャルの高さがうかがえる。
何より人馬という特殊なデザインでしか表現できない疾走感と力強さを合わせたアクションは迫力満点となっている。
パーツの組み替えでは、武器と馬体を組み合わせることで「軍馬」イメージしたシルエットにすることができる。
別売りの「アルカナディア」シリーズを乗せて遊ぶこともできる。
以上、「アルカナディア エレーナ」レビューをお送りしてきた。
「アルカナディア」シリーズ最大のボリュームとサイズ感で迫力満点のキットとなっている。特に人馬のデザインのインパクトもさることながら、プラモデルで躍動感ある馬の筋肉が緻密に表現され、アクションの説得力を上げている。
最初こそポーズの付け方が想像しにくかったが、腕や足を浮かすとその造形から連想される力強さが伝わってきてポージングの奥深さが感じられた。
今後の「アルカナディア」シリーズではどのような表現や造形が取り入れられていくのか期待したい。
(C) KOTOBUKIYA