レビュー
「MODEROID キングスカッシャー」&「MODEROID クイーンサイダロン」レビュー
2024年5月24日 00:00
素組で細かな色分けと濃密ディテールを実現
ここからは「MODEROID キングスカッシャー」、「MODEROID クイーンサイダロン」各キットの組み立て工程を紹介していく。
「MODEROID キングスカッシャー」
最初は頭部パーツの組み立てから見ていこう。頭部は丸みのある兜のようなデザインが再現され、塗装済みの目元パーツは力強い印象を受ける造形となっている。
「サムライオン」への変形の為に頭部飾りの収納機構も備えつつ、劇中イメージに近いデザインが再現されている。
胴体には変形機構を備えた緻密なパーツ構成となっている。「変形のためにプロポーションが崩れてしまうのでは?」という不安が組み立て前はあったが、組み立てを進めていくほどに劇中の「キングスカッシャー」の胴体が出来上がっていくのは非常に楽しい。
また肩口の可動は引き出し機構が採用されており、アクションポーズにも期待が高まる。
腕パーツは前腕部分が特徴的な構造となっている。「サムライオン」への変形時に装甲が展開し、爪が現れるギミックで劇中同様の変形シークエンスが採用されている。
左肩に装備する盾も開閉ギミックが搭載されている。
脚部パーツは膝下のボリュームあるアーマー造形の再現もさることながら、アーマーの持ち上げ機構と変形へのこだわりも感じられる。
手首パーツは、通常の握り手に加え劇中をイメージした大きめの見栄え握り手、武器持ち手、開き手を左右それぞれ組み立てる。
最後に剣とメイスを組み立て。組み立ては非常にシンプルだが、剣は肉厚な刀身に鍔飾りが再現され、メイスも重厚感ある仕上がりとなっている。
また、盾が変形した武器シールドブーメランは形状重視のものが付属している。
最後に組み立てた各パーツを合わせることで「MODEROID キングスカッシャー」本体が出来上がる。
なお、脚部の接続向きは指定されているので組み立ての際は注意が必要となる。
本体各部にシールを貼り、色の情報を追加。これによってより劇中に近いカラーリングとなる。
「MODEROID クイーンサイダロン」
ここからは「MODEROID クイーンサイダロン」の組み立て工程を紹介していく。
頭部は後頭部の兜飾りに展開ギミックが仕込まれつつ、劇中イメージを再現。また、バイザー下のパーツには目の造形がしっかり表現されている。
胴体は「MODEROID キングスカッシャー」同様に変形ギミックを搭載し、細かなパーツを外装パーツで包む形となっている。
胸の模様は成型色と塗装済みパーツによって再現され、立体感のある造形も魅力的だ。
腕部パーツは張り出した肩アーマーやボックス型の前腕部などの造形再現に加え、通常状態と爪を展開したパンサークロー、豊富な手首パーツで備わっている。
手首パーツは「MODEROID キングスカッシャー」同様に通常の握り手と見栄え重視の握り手、武器持ち手、開き手が付いている。
脚部パーツは基部となるシルバーのフレーム部分に外装となる黒のアーマーを挟み込むシンプルな構造だが、「ヤリパンサー」への変形する際の膝下のアーマーが太もも部へせり上がる機構となっており、劇中イメージの変形が楽しめる。
次に武器の槍、盾、ムチを組み立てる。盾は塗装済みパーツが使用され、組み立てるだけで劇中イメージに近いカラーリングが再現されている。
ムチは持ち手部分の先端部のシンプルな構造だが、ワイヤーの保持力を上げるために各部の接続口を接着剤で補強することをオススメする。
最後に各部のパーツを組み合わせて「MODEROID クイーンサイダロン」本体が完成。こちらも脚部と胴体の接続向きには注意が必要となる。
シールは膝アーマーのライン部分のみとなっている。
完成した「MODEROID キングスカッシャー」、「MODEROID クイーンサイダロン」。次のページではその造形とアクション、そして変形機構をじっくり紹介していく。
「MODEROID キングスカッシャー」/「MODEROID クイーンサイダロン」商品概要
価格:各5,500円
仕様:組立て式プラスチックモデル・ノンスケール
サイズ: 頭頂高約125mm(MODEROID キングスカッシャー)
頭頂高約130mm(MODEROID クイーンサイダロン)
原型制作:Mr.田(GOD BRAVE STUDIO)
設計:瑞穂町デザインチーム
メーカー:グッドスマイルカンパニー
(C)ASHI PRODUCTIONS 1990