レビュー

「HG ガンレオン」レビュー

変形機能を備えた大型バックパック

 本キットのバックパックは全43パーツにて構成されており、マグナモード時に変形する機構を備えています。また、ウイングパーツは左右対称形状となっています。

バックパックは全43パーツにて構成されています。
マグナモード時に変形する機構を備えています。

射撃武装であるギーグ・ガンは左右分割にて再現

 本機の射撃武装となるギーグ・ガンは全2パーツにて構成されており、単色による再現となっています。なお、本機はギーグ・ガンを2丁拳銃として使用するため、同一形状のものが2個付属します。

ギーグ・ガンは全2パーツにて構成されています。
同一形状のものが2個付属します。

本機の特徴的装備となるライアット・ジャレンチ

 ガンレオンの特徴的武装であるライアット・ジャレンチも変形機構も含め、しっかりと再現されています。全28パーツにて構成されており、ブラックのラインはシールによる色分けとなっています。

ライアット・ジャレンチは全28パーツにて構成されています。
ブラックのラインはシールによる色分けとなっています。

 その他武装パーツとしてチェイン・デカッターの交換用刀身パーツが付属しています。

チェイン・デカッターの交換用刀身パーツ。同一のものが2個付属しています。

 これにて武装パーツはすべて完成です。武装を装備させてガンレオンを完成させます。

完成したガンレオンの本体。バックパックは軸接続、ギーグ・ガンはバックパックに取り付け可能です。

マグナモード変形時は一部パーツを差し替え

 ここからは、マグナモード変形時に使用するパーツを組み立てていきます。マグナモードに変形する際は頭部一式、腕部および脚部装甲、フロントアーマーの差し替えを行ないます。

交換用頭部パーツは全10パーツにて構成されています。
通常時と同様にキャノピーが2種類付属します。
交換用腕部装甲は全3パーツにて構成されています。
マグナモード時は前腕とハンドパーツの甲に取り付けます。
交換用脚部装甲は全4パーツにて構成されています。
ブラックのラインはシールによる色分けとなっています。
交換用フロントアーマー。1パーツにて構成されています。
フロントアーマーは一部をカットすることにより左右で独立可動します。

アクションベース7が付属しておりポージングも安定

 本キットにはアクションベース7が1セット付属しています。アクションベースの成型色はクリアとなっています。

アクションベースの成型色はクリアとなっています。
ライアット・ジャレンチだけでなくガンレオン本体も支えることが可能です。

 これにてガンレオンを構成するすべてのパーツが組み立て完了です。ここからは完成したガンレオンを見てみましょう。

マグナモードへの変形を再現したガンレオン

 完成したキットを前後左右から見てみます。大型武装であるライアット・ジャレンチが目を引きます。機体各部に重機や工具のようなデザインが施されているのも面白い点です。

胸部の獅子が特徴的なデザインとなっています。
肩部のチェイン・デカッターはプラスチックシールにて色分けされています。
大型バックパックは通常時は折りたたまれています。
ライアット・ジャレンチは本体よりも大きく、全長は約230mmあります。

 腰部に装備されたデッカー・スパナはハンドパーツにて保持可能です。

デッカー・スパナを装備したガンレオン。各部可動によりアクティブなポージングが可能です。
アクションベースのジョイントは股関節に接続可能です。

 ライアット・ジャレンチはアクションベースを使用することで格闘ポーズをとらせることも可能です。

ライアット・ジャレンチによる格闘ポーズ。アクションベースを使用することで格闘ポーズをとらせることも可能です。

 ギーグ・ガンは2丁拳銃としてポージングさせることが可能です。武器の保持機能のある握り手を使用することでグラつきもありません。

左右の握り手には武器保持用のピンがついたものがあるので各武装を安定して保持できます。
ギーグ・ガンは単色による成型となっています。

 チェイン・デカッターは刀身部分を差し替えることで使用状態を再現することが可能です。

チェイン・デカッターは刀身を差し替えることで使用状態を再現できます。
側面のトラ柄はプラスチックシールによる色分けです。

 マグナモードへの変形は各部の差し替えと変形によって再現します。差し替えとなるパーツは頭部、腕部装甲、脚部装甲、フロントアーマーになっており、胸部やバックパック、爪先、肩部などは変形により再現します

マグナモードへ変形したガンレオン。大きくスタイルが変化しています。
頭部は差し替えです。ツインアイおよび口の色分けはパーツ分割による色分けです。
胸部装甲が展開し、獅子が目覚めたようなデザインになります。
腕部装甲が展開。差し替えにより変形を再現しています。
フロントアーマーは左右に開いた形状に。それぞれ独立可動します。
脚部は爪先のクローが開き、くるぶしのフィンが展開。膝の装甲は差し替えで展開状態を再現しています。

 ライアット・ジャレンチもマグナモードへの変形に合わせて変形することが可能です。通常時でも本体より大きい武装ですが、先端が開いてさらに巨大な武装となります。

開け!ライアット・ジャレンチ!
マグナモードではライアット・ジャレンチの各部が展開。アクションベースを使用して片手で保持することが可能です。
翼状に展開したバックパックは基部の可動によりさらに大きく展開することができます。展開したライアット・ジャレンチを上から叩きつける必殺技「ザ・ヒート・クラッシャー」の締めの演出をイメージしたポージングも再現できます

 「HG ガンレオン」はこれまでの『スーパーロボット大戦OG』シリーズのHGプラモデルと同様に様々な武装が付属したキットでした。『スーパーロボット大戦Z』シリーズを代表する機体の1つでありながら、実は『スーパーロボット大戦OG』には未登場なのでリアル頭身の資料がほとんどなく、今回の立体化によって様々な発見があるのもファンとしては嬉しいポイントだと思います。マグナモードへの変形や各部の可動域も十分に確保されているので、作中での各武装使用シーンの再現など、完成後もアクションフィギュアのように楽しめます。

 『スーパーロボット大戦OG』シリーズのプラモデルは、2025年3月に「HG ヴァイスリッター」が発売予定です。10月の「全日本模型ホビーショー」では「HG アシュセイヴァー」の商品化も決定し、シリーズは今後も続いていくようです。『スーパーロボット大戦Z』シリーズからは今回初めて「ガンレオン」が立体化されましたが、同作リアル系主人公機の「バルゴラ」や『第2次スーパーロボット大戦Z』の「ブラスタ」、『第3次スーパーロボット大戦Z』の「ジェニオン」といったオリジナル機体の立体化にも期待したいところです。