レビュー

「HG 1/144 ムラサメ改」レビュー

アークエンジェルやオーブを守るムラサメ改、組み替え式でMS・MA両形態を両立させたHGキットとして登場!

【HG 1/144 ムラサメ改】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2024年10月19日

価格:2,750円

ジャンル:プラモデル

サイズ:全高約135 mm

 今回レビューするのは「HG 1/144 ムラサメ改」です。2024年1月公開の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するモビルスーツで、世界平和監視機構 コンパスに所属する強襲機動特装艦 アークエンジェルの護衛を務めたり、オーブ軍の主力となっている量産型モビルスーツで、飛行可能なモビルアーマーに変形し多様なオペレーションに対応できる特徴を持っています。

【HG 1/144 ムラサメ改】
可変機構を持ち、様々な任務に就く機体!

 独立運動やブルーコスモスの侵攻などいまだ続く戦闘の中、ファウンデーション王国からブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案された世界平和監視機構 コンパスは共闘することになり、MS惑星強襲揚陸艦 ミレニアムからライジングフリーダムガンダム、イモータルジャスティスガンダムといったモビルスーツ部隊が出撃、アークエンジェルのムラサメ改数機と共に現地へ急行する。

 当初ブルーコスモスの部隊を殲滅していくかに思われたこの作戦はファウンデーション側の謀略によって頓挫。反抗してきたブラックナイトスコード隊や随伴する無人機との戦闘に陥ってしまう。FT装甲をまとった敵機に苦戦を強いられ敗戦濃厚となる中、アークエンジェルは墜落してしまう。同艦艦長マリュー・ラミアスは辛くも脱出に成功、ムラサメ改に搭乗していたムウ・ラ・フラガが駆けつけマリューと共に一時撤退するのだった。

前世代機から改修を受けた機体で、フレーム自体はそれほど変化せず装甲類が変更されています
ウイングは前進翼だったものから後退翼の形状に変化しています

 ムラサメ改はその名が示す通り、オーブ軍が開発した可変モビルスーツのムラサメをフレームや武装はそのままに形状や変形機構を大幅にアップデートしたものです。量産型でありながら、ムウが搭乗しているムラサメ改は彼の卓越した技量に合わせた特別なチューンが施されています。

 乗り手を選ばないよう、量産機は安全マージンの余裕を持たせた仕様となっていますが、各種電子機器の制御プログラムやパーツなどは現場判断で柔軟に仕様変更が行われておりムウのムラサメ改は他の機体とはかけ離れた性能を有しています。

キットではMS・MAへの変形をパーツの組み換えで実現しています

 キットはモビルスーツとモビルアーマーの両形態を組み替え式で再現可能です。完全変形機構を持たないことでどちらの形態もがっしりとした形状固定ができます。基となるHGキットは2006年の発売でしたから18年越しに“SEEDアクションシステム”を採用した最新フォーマットでのバージョンアップ版・完全新規キット化が実現しました。

2006年に発売した「HG ムラサメ(量産機)」

 ちょっと遅くなりましたが今回レビューできる機会をいただきましたので、早速「HG 1/144 ムラサメ改」を組んでいきたいと思います。両形態でのプロポーショや可動性能など完全新規となったムラサメ改は構造が難しそうな可変機体ですので作りやすさも気になるところですね。それでは早速いってみましょう!

「HG 1/144 ムラサメ改」のキット内容をチェック!

 それではキットの内容をチェックしていきましょう。ランナーはA~E、SB-13で計10枚です。他にシール、組立説明書が付属します。ランナーを見ていくと腰のパーツなどが重複しているように見えますが、これはモビルスーツ・モビルアーマー両形態を少ないパーツ交換で実現させるための考え抜かれたパーツ割であることが実際に組んで見るとなるほど実感できると思います。

 機体各所のカラーリングをほぼパーツ割りで実現していてここでもガンプラの進化をよく感じられます。そのため細かすぎるパーツもありますがそこはじっくりと見定めて組んでいきましょう。大きなシールでの再現もありますが背面ウイングの基部に使われておりあまり目立たない印象となっていてとにかく親切な設計といえます。

【キット内容】
パッケージイラスト
A:機体各所のカラーリング再現とMA形態用フレーム
B1:背面ウイングや外装など
B2:脚部の外装が目立つが、腰部はB1と同じパーツが用意されていることに注目
C1:主にメカフレーム
C2:主にメカフレーム
D1:翼下ミサイル片側分と各所ディテール
D2:翼下ミサイル片側分と各所ディテール
E1:主にシールドと背面ウイング基部
E2:主に胸部の装甲
SB-13とシール