レビュー
「HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ」レビュー
ファウンデーションのカルラ、機体各部の装飾をパーツで実現してクラス越えのHGキットとして登場!
2024年10月26日 00:00
- 【HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年10月26日
- 価格:4,070円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約140mm
今回レビューするのは「HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ」。2024年1月公開の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するモビルスーツで、ファウンデーション王国のオルフェ・ラム・タオとイングリット・トラドールが搭乗する複座のモビルスーツです。
C.E.75(コズミック・イラ:ガンダムSEED世界の紀元の呼称)に起こった世界平和監視機構 コンパスとファウンデーション王国との戦い。その終盤において攻め込まれつつあったファウンデーション側のオルフェは、イングリットと共に複座のモビルスーツ「ブラックナイトスコード カルラ」に搭乗してコンパスのキラ・ヤマトのストライクフリーダムガンダム弐式の前に立ちはだかる。
キラを精神的にもモビルスーツの性能でも凌駕して追い詰めていくが、ストライクフリーダムガンダム弐式はラクス・クラインが搭乗して運んできたプラウドディフェンダーとドッキング。マイティーストライクフリーダムガンダムとなってブラックナイトスコード カルラと対峙する。双方二人ずつの決して交わらない戦いがはじまる……。
ブラックナイトスコード カルラはファウンデーションがプラントの技術を取り込みつつ独自に開発したモビルスーツです。胸部ビーム砲やドラグーンシステムでの遠隔攻撃装備を持ち、フレームはゴールドであるなどストライクフリーダムガンダムとの共通項が多い機体です。
装甲はファウンデーション軍が取り入れている最新技術のFT(フェムテク)装甲を採用。ビームをほぼ無効化でき、攻守共に隙がありません。ホワイト+ゴールドのカラーリングは同軍のフラッグシップ機のような風格が漂います。オルフェが前席で機体のコントロール、イングリットが後席で火器管制を行います。
キットは金属光沢感をアップさせたリアルメタリックグロスインジェクションによるゴールドの成形色で“フルール・ド・リス(アヤメの花を様式化した意匠)”のようなエングレービングやメカフレームを巧みなパーツ割で実現、16本ものクリアーパーツのビーム刃、PET素材にプリントされた光の翼エフェクトが付属するなどHGシリーズとは思えないほどの豪華で充実した内容のキットになっています。
今回発売前サンプルをレビューできる機会をいただきましたので、早速「HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ」を組んでいきたいと思います。機体全体に配されたゴールドのエングレービングやガンダムSEEDのHGシリーズに新採用されている“SEEDアクションシステム”の効果はこのキットをどのように魅せてくれるでしょうか。それでは早速いってみましょう!
「HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ」のキット内容をチェック!
それではキットの内容をチェックしていきましょう。ランナーはA~H、SB6で計19枚ですがその内8枚がSB6となります。他にPET素材の光の翼エフェクトパーツ、シール、組立説明書が付属します。ランナーを見ていくとSEEDアクションシステムを実現するための他キットと共通のフレームのランナーがあり、カルラのためのゴールドの成形色になっています。
機体各所に配されたエングレービングのためのパーツ類はそのためのモールドを入れ込みつつもスライド金型を採用することで1パーツ化も実現しています。シールでのディテール再現は最小限に抑えてあって組むだけでシャープなカラーリングの機体となります。
ブラックナイトスコード カルラのHGキット発売のアナウンスがあった際にはエングレービングはシール再現では?といった憶測も出ていましたが、なんとパーツで全てが実現されています。組むと実感できるのですが、このエングレービングと周囲のパーツがピッタリと組まれていくのがとても気持ちいいです。特に周囲の白いパーツはゲートをキレイに処理してあげてください!
(C)創通・サンライズ