レビュー

「30MM ACVI ライガーテイル」レビュー

重火器で構成された武装の組み立て

 ここからは武装類の組み立てを進めていきます。ライガーテイルの各部武装は四脚型ということもあり、重量感のある大型武装が多く採用されています。

ガトリングガン「DF-GA-08 HU-BEN」

 本機の特徴的な武装となっているガトリングガンは軟質樹脂パーツを活用した弾帯により3次元的な曲面を持ったデザインとなっています。また、銃下面の弾倉部分にはスタンドが採用されているため、ガトリングガン単体で自立することが可能です。

パーツ状態でのガトリングガン。銃身1本1本がしっかりと造形された3分割のパーツ割となっています。
組み立てが完了したガトリングガン。銃下面の弾倉部分にはスタンドが採用されているため、ガトリングガン単体で自立することが可能です。
弾帯は軟質樹脂にて成型されているため、三次元な曲面を持ったデザインとなっています。

炸裂弾投射器「DF-ET-09 TAI-YANG-SHOU」

 左腕武装はこれまでに発売された左腕の固定武装である近接格闘武器とは異なり炸裂弾投射器となっています。組み立て後はハッチの開閉を変更することができ、発射状態も再現できます。

組み立て前の炸裂弾投射器。腕部パーツに接する面も細かいモールドが施されています。
組み立てが完了した炸裂弾投射器。腕部接続ジョイントには角度を固定するダボが採用されています。
炸裂弾投射器は組み立て後もハッチの開閉を変更することが可能です。

分裂ミサイル「BML-G2/P17SPL-16」

 右肩武装の分裂ミサイルは同一形状のユニットを二組制作し、ジョイントパーツにて一体化することで肩部武装として完成します。先端部分のハッチ部分が別パーツとなっているため正面に合わせ目が発生しない工夫がされています。

パーツ状態での分裂ミサイル。全13パーツにて構成されています。
完成した分裂ミサイル。ミサイルユニットは並列ではなく若干前後にシフトさせたデザインとなっています。

グレネードキャノン「SONGBIRDS」

 左肩部に搭載されるグレネードキャノンはナイトフォールの右肩に搭載されているものと左右対称形状のものとなっています。パーツの銃身前後部と本体への接続ジョイントはナイトフォールと共通ですが、その他のパーツは別形状のものとなっています。

組み立て前のグレネードキャノン。左右対称であるものの、パーツ構成はナイトフォールと同様の内容になっています。
組み立てが完了したグレネードキャノン。ジョイントパーツで回転させることが可能です。

 これにてライガーテイルを構成するパーツはすべて完成です。各部パーツを組み合わせてライガーテイルを完成させます。本機は四脚型ACのため、ブースタパーツは脚部パーツに取り付けます。また、肩部武装と左腕武装は軸接続、右腕パーツはハンドパーツに保持させます。

ライガーテイルと武装パーツ。右腕武装のガトリングガンが最も大きくインパクトがあります。

ガトリングガンを中心とした実弾装備で武装した重量四脚型AC

 早速完成したライガーテイルを見ていきます。本機のコアパーツ、腕部パーツは中量型パーツということもあり、より下半身が大型に迫力ある造形を楽しむことができます。組み立ても可能な限りパーツ数を少なく、色分けを最大限に発揮できる構造となっています。最初に、完成したキットを前後左右から全体の雰囲気を見ていきましょう。

ライガーテイルは四脚型となっているので下半身が大きい造形となっています。
肩部武装もこれまでのACの中でも大型の武装が搭載されています。
右腕武装のガトリングガンは腕部パーツより大きな造形となっています。
左腕には炸裂弾投射器を装備しています。
ガトリングガン「DF-GA-08 HU-BEN」。腕部よりも大きな造形となっています。
炸裂弾投射器「DF-ET-09 TAI-YANG-SHOU」。ハッチ開閉を組み立て後も選択可能です。
分裂ミサイル「BML-G2/P17SPL-16」。側面は並列ではなく若干前後にシフトさせたデザインとなっています。
グレネードキャノン「SONGBIRDS」。ナイトフォールの右肩武装と対称形状となっています。

 腕部のガトリングガンは腕部よりも大きな造形となっています。銃身下部に取り付けられた弾倉がガトリングガンの迫力をより強化されているように感じます。また、弾帯は軟質樹脂で成型されているため3次元的な曲面を持っています。

ガトリングガンは銃身下部に取り付けられた弾倉がガトリングガンの迫力をより強化されているように感じます。
弾帯は軟質樹脂で成型されているため3次元的な曲面を持っています。

 左腕の炸裂弾投射器はハッチの開閉が選択可能なため組み立て後も組み替えて楽しむことが可能です。ハッチの展開はヒンジではなく、パーツの差し込み位置の変更によって行なうため、ポージング中にハッチが動いてしまう心配がありません。

炸裂弾投射器はハッチ開閉を組み立て後も選択可能です。
ハッチの展開はヒンジではなく、パーツの差し込み位置の変更によって行なうため、ポージング中にハッチが動いてしまう心配がありません。

 右肩部の分裂ミサイルは軸可動により射出状態を再現することは可能です。ハッチに展開ギミックはありませんが先端部分のハッチ部分が別パーツとなっているため正面に合わせ目が発生しない工夫がされています。

先端部分のハッチ部分が別パーツとなっているため正面に合わせ目が発生しない工夫がされています。

 左肩部のグレネードキャノンはナイトフォールの右肩武装と対称形状となっています。四脚型のライガーテイルが装備することで戦車のようなスタイルとなります。

グレネードキャノンを展開したライガーテイルは戦車のようなスタイルとなります。

 ライガーテイルの脚部基部にはアクションベースのジョイント孔が採用されているので空中戦をイメージしたポージングも可能となっています。

アクションベースを使用することで空中戦をイメージしたポージングも可能となっています。
ジョイント孔は脚部基部に採用されています。
ホバリング状態で展示してみました。アクションベースで角度をつけることで躍動感のあるポージングができます。
下から撮影することで迫力のある機体を楽しむことができます。
四脚型はブースタを脚部パーツに取り付けます。
本機のコアパーツには二脚型ACとした際に使用するブースタ用ジョイント孔が搭載されています。
頭部のアップ。クモを連想させるデザインの頭部となっており左右に広い形状です。

 ここからは、これまでに発売されたACキットを使用して組み換えをしてみました。ライガーテイルの配色はグリーンとブルーになっているため組み合わせると配色の違いが目立ってしまいますがゲームをイメージして自由に楽しめます。

ライガーテイルの上半身を使用して中量二脚型を組んでみました。二脚型でもマッチする上半身となっています。
四脚型を利用してスマートな四脚型をイメージしてみました。スティールヘイズの頭部と腕部がライガーテイルの脚部パーツの印象を変化させてくれます。

 今回レビューした「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON BALAM INDUSTRIES BD-011 MELANDER ライガーテイル」はこれまでに発売された「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」キットの遊びの幅を広げてくれるアイテムとなりました。各部のモールドは緻密ながらもはっきりとした太さにモールドされ、塗装派のユーザーがサーフェイサーを塗布してもモールドが消えることもないと思います。

 各部の接続ジョイント、ハンドパーツもこれまでの「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」キット準拠のものとなっているので自由な組み替え遊びを楽しめます。また、各部の可動域もポージングを取るには十分な可動域となっており、自身の好きなポージングで展示することが可能なキットとなっています。

 これまでに発売されたスティールヘイズやナイトフォールを組み合わせたカスタマイズも楽しめると思いますし、オプションパーツセットの武装を組み合わせて自分好みの武装にチェンジしても楽しめると思います。また、塗装派ユーザーであれば機体を自身のパーソナルカラーに塗装してみても面白いのではないでしょうか。筆者もライガーテイルをベースとして自身のオリジナル塗装の機体を作ってみたくなりました。