レビュー

「無限邂逅メガロマリア ペリドット」レビュー

柔軟な可動でアグレッシブなアクションを表現

 完成した「ペリドット」は、ナースアーマーにサイケデリックな配色に思わず息をのむデザインとなっている。

 「ルビーアイ」のカラーバリエーションキットで造形の変化はほとんどないが、ブラックのボディに怪しく走るライムグリーンのアクセントが毒々しさやドロドロしたキャラクター性が感じられるものとなっている。

 メスや注射器、カプセルもどこか恐怖や不安を拡大したような巨大化や怪しげなカラーリングで、「ペリドット」の怪しさがさらに強化されている。

 また、名前の元と思われる宝石ペリドットは暗い場所でも美しく輝くもので、本キットのアクセントカラーにも表れている。また、石言葉には「幸福」などの意味もあり、そこから違ったキャラクターを考えるのも面白いだろう。

「ペリドット」の全身像
背面
「スカルペル」を持った状態
バストアップ
ナースアーマーでスカートやフロントアーマーで滑らかなラインに
前腕ハードポイントに備えた「インジェクター」
脚元は素体状態
タンクは液体が入ったような造形
パイプによってフロントアーマーへの供給表現もされている
カプセル型の「エナジード」
「ペリドット」開眼状態のフェイスパーツ
右目を眼帯で隠した眼帯タイプのフェイスパーツ
連結状態の「スカルペル」は「ペリドット」を超えるサイズ
タンク側面のジョイント部に「スカルペル」をマウントすることもできる

 「無限邂逅メガロマリア」の魅力の一つである可動は、一挙手一投足の表現力の高さは健在。腰回りのアーマーの可動によって開脚や前屈、片膝立ちも表現できる。

 また大きく腕を広げる動きはもちろん、肩口の引き出しによって肩を寄せる動きもでき、柔らかいポージングの表現が可能となっている。

大きく腕を広げた状態。肩アーマーの干渉も少なく、大きく動かすことができる
肩の引き寄せの動きなど人間的な動きを表現できる
開脚状態
前屈ポーズも可能
片膝立ちのポーズ
別売りの「ニューフライングベース」でY字バランスポ―ズも可能

 可動域の広さもあって、アクションポーズのバリエーションは豊富で様々なシチュエーションを表現できる。可愛らしい女性的な柔らかいポーズや、ゾンビのようなぎこちなさを感じさせるポーズができる。

 そして、「スカルペル」、「インジェクター」などを使用したスピード感あるアクションもでき、多彩な動きを表現できる。

腰に手を当てたポーズ
挑発的な動きも表現できる
アクロバティックなポーズも映える
別売りの「ニューフライングベース」で体を浮かせたイメージポーズも可能
背中にマウントした「スカルペル」を取る動きを表現
「スカルペル」の二刀流
腰をひねって力をためる
二つの「スカルペル」を振るう
素早い動きも表現できる
両手持ちで連結した「スカルペル」を操る
ぺたんと座り込んだポーズ
「インジェクター」は持ち手を展開して銃のように持たせることも可能。「エナジード」も手のひらに乗せてポーズを取らせることもできる
三連リストジョイントによって「インジェクター」を展開

 以上、「ペリドット」のレビューをお送りしてきた。

 パーツ数も抑えられ、成型色でイメージに近いカラーリングが再現され、組み立てやすいキットとなっている。

 「ルビーアイ」のカラーバリエーションだが、どこか暗闇のような恐ろしさと怪しげなアクセントカラーで連想されるキャラクター性は大きく異なる印象を受けた。

 造形やカラーリングのインパクトはもちろんだが、幅広い可動域によって様々ポージングができ、「こんな子なのかも?」と想像を膨らませながらポーズを取らせるのが楽しい。

 個人的には「スカルペル」、「インジェクター」によるアクションが印象的で、幅広い戦闘スタイルを表現できる。

 2025年も新たなアナザーがキット化され、「無限邂逅メガロマリア」の展開も注目してほしい。