レビュー

【ゾイド】「RMZ-001 ブレードライガー」レビュー

1/100スケールアクションプラキット「リアライズモデル」で表現された“獣王”の躍動感

【RMZ-001 ブレードライガー】

開発・発売元:タカラトミー

2月22日ごろ 発売予定

価格:4,950円

ジャンル:アクションプラキット

サイズ:全長約270mm(尻尾含む)

 タカラトミーが展開する「ゾイド」シリーズの新境地といえる「RMZ-001 ブレードライガー」が2月に発売された。

 同社ハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」の1/100スケールアクションプラキット「リアライズモデル」シリーズの第1弾として「ブレードライガー」と「ジェノザウラー」が登場した。

 弊誌でも開発担当者へのインタビューも実施し、こだわりの造形や「リアライズモデル」ならではの表現をお伝えしてきた。

 「ゾイド」といえば、モーターやゼンマイ動力を備えたムービングキットのイメージが強いだろう。今回の「リアライズモデル」シリーズではアクションプラキットとして、動力を備えず自由なポージングに重点を置いた立体化となっている。

 そして、「ブレードライガー」はムービングキットでは1/72スケールだったが、「リアライズモデル」では1/100スケールとなっている。

 本稿では「RMZ-001 ブレードライガー」の魅力をお伝えしていく。

RMZ-001 ブレードライガー

「ゾイド」シリーズを代表するライオン型ゾイド「ブレードライガー」

 組み立てに入る前に軽く「ブレードライガー」について紹介していく。

 「ブレードライガー」は「ゾイド」シリーズの舞台となる惑星Ziにあるヘリック共和国軍が開発したライオン型ゾイド。ライオンのごとく機動力に優れ、敵の攻撃を防ぐ強力なEシールドを備えている。

 そして、最大の武器であるレーザーブレ―ドによる高い格闘能力を持つ。さらにレーザーブレードの基部に備えたパルスレーザーガンや腹部に備えたAZ2連装ショックカノンと対空射撃などにも対応している。

 アニメ「ゾイド-ZOIDS-」では主人公、バン・フライハイトの相棒である「シールドライガー」がエヴォリューション・コクーンを経て進化した姿で2代目主役機となる。ライバルのレイヴンが駆る「ジェノザウラー」、「ジェノブレイカー」との激闘はもちろん、強大な敵である「デススティンガー」、「デスザウラー」と死闘と数々の戦いを繰り広げた。

【【AZ-01ブレードライガー発売記念】ブレードライガー・アニメ名シーンPV】

 「リアライズモデル」では各部が可動するが、アニメのシーン再現ができるか。造形の作りこみも気になるところだ。

濃密なディテールが施されたパーツ

 最初にパッケージを確認していこう。イラストは荒野を駆け抜け、躍動感ある「ブレードライガー」が描かれている。思わず見とれてしまうカッコよさとなっており、展開されたレーザーブレードや勇ましい顔立ちも見どころだ。

【パッケージ】

 中にはランナーが全12枚と少な目だが、一つ一つのパーツ造形が作りこまれている。特に内部のメカ描写や外装のモールドなどもしっかりと表現されている。また、レーザーブレードや尾部の3Dデュアルセンサーは彩色済みパーツで質感や色分けが施されている。

 成型色は「ブレードライガー」の印象的なブルーとホワイト、脚部などのブラック、爪(ストライククロー)のゴールド、胴体のグレー、キャノピーのオレンジクリアーとなっている。また本キットではポリキャップパーツが採用されている。

 その他、取扱説明書が付属している。

【内容物】
Aランナー。彩色済みの3Dデュアルセンサーパーツが封入されている
Bランナー
Cランナー
Dランナー
Eランナー
Fランナー
Gランナー。彩色済みのレーザーブレードパーツが封入されている
Hランナー
Iランナー
Kランナー。パイロットフィギュアのバンとフィーネが造形されている
Pランナー。ポリキャップパーツ
Zランナー。「ゾイド」でお馴染みのCAPパーツ
取扱説明書

 中身を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していこう。

最小限のパーツで最大限の造形美と可動を実現

 最初の組み立ては頭部パーツだ。

 頭部には口やキャノピーの開閉に加え、Eシールドジェネレーターの展開ギミックを備え、各部に可動を備えた構成となっている。そして、造形もシャープで迫力あるデザインとなっている。

【頭部】

 胴体は大きく胸、腹、腰の3つのブロックに分かれ、首部も加わる構成となる。

 腰部は後ろ足に接続する引き出し可動が搭載されている。腹部は 腰のひねりを表現する可動を入れつつ、あばら骨のような造形がしっかりと再現されている。

 そして胸部は前脚に対応した引き出し可動や背中のロケットブースター展開を搭載。首部も大きく首を振り上げる動きを表現できる可動を備え、動きの広さに改めて驚かされた。

【腰部】
【腹部】
【胸部】
【首部】

 次にレーザーブレード、尻尾を組み立てる。

 レーザーブレードの構造は簡単で基部とブレードを組み合わせたもので、軸回転可動を備え、左右への展開やパルスレーザーガンの展開表現が可能となっている。

 尻尾は先端部に3Dデュアルセンサーパーツを組み立てる。根元部分はボールジョイントとなる。

【レーザーブレード】
【尻尾】

 脚部のストライククローは前脚で2つ、後脚で2つ組み立てる。

 脚部は四つ足歩行特有の関節構造が再現されている。前脚はスプリングやシリンダーなどのメカ造形が施され、屈強な印象となっている。後脚は踵が上がった力強いデザインが造形され、可動箇所も多く設定されている。

【ストライククロー(前)】
【ストライククロー(後)】
【前脚】
【後脚】

 ここまで組み立ててきたパーツを合わせることで「RMZ-001 ブレードライガー」本体が完成する。

 その他、パイロットフィギュアは一般兵とアニメ主人公のバン、ヒロインのフィーネが付属。また、アニメのバン搭乗機を再現できるたてがみパーツがあり、組み立ての際選択して組み立てができる。

 そして、「レーザーブレード」起動状態を再現できるエフェクトパーツも付属している。

パイロットフィギュア。左からバン、フィーネ、一般兵
アニメのバン専用機を再現できるたてがみパーツ
「レーザーブレード」起動状態を再現できるエフェクトパーツ

 これで組み立てが完了した。筆者の組み立て時間は約3時間ほどで作りやく、完成した時は想像以上の出来栄えで思わず感嘆の声が漏れた。ポリキャップパーツが関節部に採用されており、組み合わせが渋い個所があるので注意してほしい。

 次は完成した「RMZ-001 ブレードライガー」の造形、可動を見ていこう。