レビュー
【ゾイド】「RMZ-002 ジェノザウラー」レビュー
存在感を放つ造形としなやかな可動が凶暴なジェノザウラーを表現
2025年3月4日 00:00
- 【RMZ-002 ジェノザウラー】
- 開発・発売元:タカラトミー
- 2月22日ごろ 発売予定
- 価格:6,600円
- ジャンル:アクションプラキット
- サイズ:全長約300mm(荷電粒子砲発射形態時)
タカラトミーが展開する「ゾイド」シリーズから「ジェノザウラー」が1/100スケールアクションプラキット「リアライズモデル」シリーズで立体化。「RMZ-001 ブレードライガー」とともに2月に発売した。
弊誌でも開発担当者へのインタビューも実施し、こだわりの造形や「リアライズモデル」ならではの表現をお伝えしてきた。
「ゾイド」のホビーはモーターやゼンマイ動力を備えた1/72スケールなどのムービングキットで展開されている。また、コトブキヤより同スケールによるプラモデル「HMMシリーズ」でも展開されている。
今回の「リアライズモデル」シリーズでは1/100スケールで、各部可動を備えたアクションプラキットとなっている。
本稿では「RMZ-002 ジェノザウラー」の魅力をお伝えしていく。
ガイロス帝国が誇るティラノサウルス型ゾイド「ジェノザウラー」
組み立てに入る前に軽く「ジェノザウラー」について紹介していく。
「ジェノザウラー」は「ゾイド」シリーズの舞台となる惑星Ziにあるガイロス帝国軍が開発したティラノサウルス型ゾイド。凶暴な外観に加え、背中にロングレンジパルスレーザーライフル2門、頭部にレーザーガン、手にはハイパーキラークローを備え、遠距離、近距離での戦闘もこなす。脚部には推進ノズルを備え、ホバー移動による機動力も持っている。
そして、最大の武器である全身を砲身のようにして打ち出す集束荷電粒子砲は絶大な威力を誇り、ゾイド戦列を吹き飛ばす力を発揮する。
アニメ「ゾイド-ZOIDS-」では主人公、バン・フライハイトのライバルとなるレイヴンが乗る機体として登場。凶悪な「デスザウラー」を引き継ぐような存在であり、レイヴンの操縦技量、オーガノイド・シャドーの力もあり、圧倒的な力を見せつける。そして、バンの「ブレードライガー」とと幾度となく戦いを繰り広げた。
「リアライズモデル」では各部が可動するが、動きの表現や造形の作りこみも気になるところだ。
濃密なディテールが施されたパーツ
最初にパッケージを確認していこう。イラストはロングレンジパルスレーザーライフルを発射し、獰猛な雰囲気が伝わってくるデザインとなっている。
中にはランナーが全23枚。枚数は多めだが、1パーツのみのものもあり、全体のパーツ数は抑えた構成となっている。また、成型色も基本となるブラック、パープル、グレーがあり、細かいパーツには差し色のレッド、クリアパーツがある。また、ロングレンジパルスレーザーライフルなどのに使用する明るめのグレーとなってる。
そして、頭部の目も当分は彩色済みパーツとなっており、メタリックなシルバーに赤い瞳が表現されている。ポリキャップパーツが収録され、こちらは可動部に使用される。その他、取扱説明書が付属している。
また筆者の撮影ミスで申し訳ございませんが、Eランナーの撮影ができておりませんでした。Eランナーにはロングレンジパルスレーザーライフルの銃身、尻尾のフィンパーツの外装、コックピットパーツなどが収録されたブラックの成型色です。
中身を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していこう。
組み立てるだけでイメージに近い色分けと濃密なディテール
最初の組み立ては頭部パーツだ。
頭部は口の中に荷電粒子砲の砲身が備わっており、可動部を備えている。また、頭部のレーザーガンは量産機タイプとレイヴン専用機タイプを選んで組み立てることができる。他にも付け替え用の展開時の荷電粒子砲の砲身もついている。
デザインも彩色済みの目元や保護をするクリアのカバーの再現はもちろん、無機質なデザインが再現されている。
胴体は大きく首、胸、腰の3つのブロックに分かれている。
首部分は中央のパイプ部分の色分けや荷電粒子砲発射時の装甲展開ギミックを備えている。胸部は肩部分のパーツとコックピットブロックで胸部の中核パーツを包むような構造となっている。腕部の接続口はボールジョイントの受け口になっている。
腰部は尻尾部の接続部に加え、脚部の接続部を備えている。内部フレームから外装パーツを付けていくような構成で内部メカの造形やパイプなど濃密なディテールが施されている。
次に尻尾パーツ。尻尾は4つの節に分割され、それぞれ荷電粒子砲発射時のフィンパーツが入り、展開ギミックを備えている。また、各節を繋げるジョイントパーツもあり、パーツ数の多い個所となる。
その分、左右だけでなく上下の動きもできる可動を実現している。
背中のロングレンジパルスレーザーライフルは基部となる部分に砲身に門を左右につける構成となっている。ディテールはもちろん色分けやモールドもしっかり入っている。
腕部は爪のハイパーキラークローと腕全体で構成されている
ハイパーキラークローは個別で可動を備え、様々な表情付けが可能。なお先端がとがっているので、組み立ての際は注意が必要だ。
腕も独特な鋭角なシルエットやシリンダー造形を備えつつ、肘関節が動き、肩口はボールジョイントとなっている。
脚部も足元と脚部全体で構成されている。
足元はアンカーパーツや巨大な爪で安定感ある造形となっており、脚部への接続口はボールジョイントとなっている。
脚部も逆関節のような複雑な構成で、内部ディテールが作りこまれている。ふくらはぎに備えたノズルも可動軸があり角度調整ができ、外装のカバーで隠すこともできる。
ここまで組み立ててきたパーツを合わせることで「RMZ-002 ジェノザウラー」本体が完成する。
その他、パイロットフィギュアとしてレイヴンと一般兵士が付属。そして、ロングレンジパルスレーザーライフルの発射演出パーツと荷電粒子砲重点演出パーツはクリアパーツで組み立て式となっている。
これで組み立てが完了した。筆者の組み立て時間は約4~5時間ほど作りごたえのあるパーツ構成で、作り上げるほどにメカディテールの作りこみに驚かされた。また、ポリキャップパーツが関節部に採用されており、組み合わせが渋い個所があるので注意してほしい。
次は完成した「RMZ-002 ジェノザウラー」の造形、可動を見ていこう。
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