特別企画
【本日発売】「HG ガンダム [BEYOND GLOBAL]」が示すガンプラの新たな地平とは?
ガンプラの"マイルストーン"として最先端を提示し続ける「1/144 ガンダム」
2020年6月6日 00:00
新しい「HG ガンダム」が本日、6月6日に発売される。「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」は、"ガンプラ40周年"を記念した商品で現代のガンプラ技術を惜しみなくつぎ込んでいる。
ガンプラには、MG、HG、PGなどの様々なブランドがある。MG(マスターグレード)は1/100スケールで内部機構まで表現した"決定版"ともいえる凝った内容のプラモデルだ。PG(パーフェクトグレード)はさらにすごくなる。1/60の大きなサイズだからこそできる機構を詰め込む。PGでのノウハウがその後の他のグレードへと盛り込まれていくという流れもある。
HG(ハイグレード)は、1/144スケールという、ガンプラの「スタンダード」といえるグレードである。HGは一番種類が多く様々なMSをプラモデル化している。そのHGで新しい「ガンダム」が出る。それは新しい時代のスタンダードを提示するものだ。だからこそガンプラファンは注目する。「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」は特にその"可動"に大きな特徴がある。本稿ではガンプラの第1号である1980年代の「1/144 ガンダム」から、これまでの進化を振り返り、そして最新のガンダムを見ていこうと思う。
進化し続けるガンプラ、そのマイルストーンとなる様々な時代の「1/144 ガンダム」
「1/144 ガンダム」は1980年に発売された「ガンプラ」の最初の商品である。ページで紹介されている商品は彩色されているが、商品をそのまま組み立てると白一色で、組み立てには接着剤が必要だ。この商品に続き「ザク」、「グフ」、「ドム」などが短いスパンで販売され、空前のガンプラブームが巻き起こるのだ。
その後ガンプラは40年を続くプラモデル・玩具業界の大きな存在であり続ける。その中で「1/144 ガンダム」は当時の成型技術、関節設計、メカデザインの最先端を提示する商品としてガンプラの「マイルストーン」となっていく。進化した技術のフィードバックを受けた設計、造形を提示し、新しいスタンダードとなっていくのだ。
ガンプラの進化は凄まじい。接着剤が不要の「スナップフィット」。ランナー状態で成型色を分けることで組み立てるとアニメのイメージに近くなる「イロプラ」。関節部に軟質樹脂製の部品を使用することで関節に"渋み"をもたらす「ポリキャップ」……これらはガンプラが最初、というわけではないが当時の最新プラモデルの技術を取り込み、そしてガンプラが提示することで他のプラモデルやフィギュア商品も進化していく。時代を常に牽引していく存在としてガンプラは存在し続けている。
そして2020年のガンプラを提示するのが、「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」である。昨今のガンプラのフォーマットを踏襲したポリキャップを使わずに軟質素材のフレームで関節の渋みを出しており、腕の付け根部分が動くことでの可動で関節の自由度は非常に高い。
特に従来と異なるのが"前腕"である。前腕部に関節が仕込まれ、これまでのガンダムではできなかった手の表現、アクションに勢いをもたらす描写が可能になっている。引き出し関節なので押し込んでおけば関節があることを隠すこともできる。
また気になるのはそのスタイリングだ。これまでの"現代風"なロボットのスタイリングは脛部分が長く太ももが短いものが見られたが、「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」は太ももが長い。股関節の自由度と合わせ、これまでと異なるボリューム感、ポーズの雰囲気が生まれている。さらに足の付け根の関節も独特で内股風にすることまでできる。
ロボットはそのデザインから「箱が積み上がったようなシルエット」になりがちだ。特に初代ガンダムは1979年のデザインなだけにその傾向が強い。だからこそ関節にも取らせられるポーズにも限界があった。しかし「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」はその枷を大きく外し、自由なポーズがとれるようになった。この関節処理が今後の様々なMSにもたらされたらどうなるか、とてもワクワクさせられる。
弊誌ではこの「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」のレビューも掲載予定。楽しみにして欲しい。
(C)創通・サンライズ