特別企画
華麗なガンアクションを楽しめるトイガン「ナーフ」の世界へようこそ!
「ジョン・ウイックに俺はなる!」、ライフル、ショットガン、何でもできる!
2020年6月18日 00:00
みなさんは「銃を撃ってみたい!」と思ったことはありませんか? 「ヤングガン」でコルトを早撃ちしたエミリオ・エステベス、「男たちの挽歌」で二丁拳銃を使ったチョウ・ユンファ、「ターミネーター2」でチェーンガンを乱射するアーノルド・シュワルツェネッガーなど、映画を見た後は主人公の超絶格好いいアクションを「自分でやってみたい!」と思うのは、漢なら逃れられない運命のようなもの。
そんな夢を叶えてくれるのが、今回ご紹介する「NERF(ナーフ)」というトイガンなのです。ナーフは、スポンジでできた弾を撃ち出すオモチャですが、トイガンだからといってバカにしてはいけません。リボルバータイプの銃なら「撃鉄を起こしてシリンダーを回し、トリガーを引いて撃つ」といった、実銃さながらのアクションを楽します。また、ガトリングガンタイプの電動ナーフなら、バレル回転さながら無差別乱射で面制圧!……なんてこともできるんです! つまり、大人が本気で遊べるトイガンだといえるでしょう。
「ガンマニアじゃないのでそこまでギミックを求めてない」という人もいるかと思いますが、一度撃ってみると、その爽快感に世界が変わるハズ。1丁1,000円くらいから買えますので、ライトユーザーでも気軽に始められますよ。
また、ガンマニアの人なら、壁一面に銃を陳列するような夢だって叶えられます。デザインだって、クールなデザインから、超絶気が狂ったようなバカなデザインまで、バリエーションが豊かなので、僕は気づいたら200丁以上のナーフを所有しています(苦笑)。
今回は、そんなナーフ沼にズブズブの筆者が、ナーフの撃ち方やアクションの楽しみ方をご紹介しましょう。なお記事には、現在購入できるナーフへのリンクと、実際に撃ってみたらどんな感じかわかる動画を用意しましたので、ぜひ見てください!
入門編:スタンダードなナーフの撃ち方をマスターせよ!
ナーフの魅力を知るには、まずは撃ってみるのが一番! スタンダードなブラスター(ナーフの銃をこう呼ぶ)としては「スライドアクション」や「ハンドルアクション」で撃つ「エアコッキング」タイプと、「アクセラレータートリガー」で撃つ電動の「フライホイール」タイプがあります。どちらも、ちょっとクセがあるので、特徴と撃ち方をご紹介しましょう!
実際に撃っている様子は、私のYouTubeチャンネル「軟撃GUN'S TV」の「初心者必見!スタンダードなナーフの使い方」を見てください。
・ハンドルを引いてチャージ、「ハンドルアクション」
まずは「エアコッキング」タイプから、ハンドガンタイプのブラスターで採用されている「ハンドルアクション」を紹介しましょう。
ハンドルアクションは銃の後ろ、またはグリップの下に突き出した「O型」や「T型」の「ハンドル」と呼ばれるものを引っ張ることで、コッキングを行います。次に「ダーツ」と呼ばれるナーフの弾を銃口に直接弾を入れます。あとは、トリガーを引くことで、ダーツを撃つことができます。
この銃口に直接ダーツを入れる方式を「先込め式」と言い、弾をすぐに込められるのが利点ですが、装弾数が少ない場合が多いので、火力的にはちょっと弱い感じ。ただ、意外と弾道が素直なのでエントリーモデルとしては最適かも。
・オート拳銃のような「スライドアクション」
「スライドアクション」も「エアコッキング」タイプで、オートマチック拳銃のようにスライドを後ろに引くことでコッキングします。ハンドガンだけでなく、ライフルタイプにも採用されているコッキング方式で、ダーツの入れ方は銃のタイプによって千差万別です。
嬉しいのは、ハンドルアクションと違い、スライドアクションには「クリップ」とよばれるマガジン式のブラスターがあることで、これにより装弾数が格段に増えること。マガジン式ブラスターの特徴としては、マガジンはスライドを後ろに引いた状態でないと抜き差しできないことです。その仕組みを知らないため、ハードオフなどの中古にはジャンク扱いされているブラスターが転がっているので、ぜひサルベージしてみてください。あ、でもホントに壊れていることもあるかも(苦笑)
撃ち方としては、マガジン式の場合、最初にスライドを後ろに下げ、弾を込めたマガジンをセットし、再びスライドを戻すことで準備完了。あとは、トリガーを引いて撃つだけです。なお、「スラムファイヤ」に対応していれば、トリガーを引いたままスライドをコッキングすることで、連射も可能ですよ!
・電動で動く、「フライホイール」
電動のブラスターには、「フライホイール」タイプがあります。使い方は、「アクセサレータートリガー」と呼ばれるスイッチを引くことでフライホイールが回転し、トリガーを引けば、ダーツが勢いよく発射できるブラスターです。電動の内部機構が必要なため、サブマシンガンクラスのサイズを持つナーフに採用されています。コッキングがいらないので、とても楽に撃てますが、モーター音が気になる人がいるかも。
とはいえ、ブラスターによっては「三点バースト」や「フルオート」に対応しているので「マシンガンを撃ってヒャッハーしたる!」ってトリガーハッピーな人には最適。2019年に発売された50連マガジンがついたガトリングガンを担いで面制圧したら、日常の鬱屈も吹き飛びますよ!!
上級編:ナーフで楽しめるガンアクションを堪能せよ!
ナーフはトイガンなので「撃つ」ことが楽しいのですが、撃つまでの過程や撃ったあとの行為もメチャ楽しいです。例えばベルトに差したハンドガンを抜きスライドを引き薬室に弾を装填したり、弾を撃ち終わったあとマガジンを自重で落下させてマグチェンジ(マガジンを交換する行為)したりすると、テンション上がります。
最近お気に入りの映画「ジョン・ウイック」シリーズでは、主人公が敵から銃を奪うと一度マガジンを抜いて残弾を確認したり、タクティカルリロードしてもチェンバーに弾が入っているかを確認するシーンがあって最高にシビレます。だからナーフを使ったサバイバルゲームでも、不必要にこれらの行為をして、こっそり楽しんでいます。
ちなみにジョン・ウイックは、敵を倒すとき、足とか腹とか撃って体制を崩した後にヘッドショットをしてトドメを刺したり、場合によっては頭でも2度撃ちするのが、とてもエグい感じですが、さがにサバゲーではマネできませんね(笑)
ここでは、そんなジョン・ウイックになりきりたいガンマニアはもちろん、ライトユーザーにも楽しんでもらいたい、ナーフのガンアクションを紹介します。こちらも、実射については、私のYouTubeチャンネル「軟撃GUN'S TV」の「初心者必見!楽しいナーフのガンアクション」を見てください。
・撃鉄をカチリと上げる「ハンマーアクション」
まずは、ハンドガン……とくにリボルバータイプのブラスターで楽しみたいのが、撃鉄を上げる「ハンマーアクション」。敵に向けて銃を構え「貴様には地獄がお似合いだ」などとステレオタイプのセリフとともに撃鉄を「カチリ」と上げれば、まさにハードボイルドな匂いがしてきます。リボルバータイプのブラスターならシリンダーが回るので、よりリアリティのあるアクションが楽しめます。ただし、撃鉄を上げる動作でコッキングするため、ダブルアクションのブラスターはあまりありません。
・「ポンプアクション」でショットガン!
「ショットガン」タイプのブラスターは、バレル下部にあるスライドをコッキングする「ポンプアクション」が楽しい! だから撃つ行為よりもポンプアクションをしている時のほうが燃えちゃいます。ついでに、撃ち終わったあとにコッキングすることで、装填していた空のカートリッジが射出されたら、ご飯がいくらでも進みますね。
また、ショットガンタイプなら、テレビ「西部警察」のようにショットガンでポンプアクションしながら「大門だ!」とか叫んだりもできます。また、映画「エイリアン2」のヒックス伍のように、「接近戦にはコイツが一番だぜ!」とか言うのもアリかも。いずれにせよ、遊び応えのあるブラスターです。
・「マッドマックス」でおなじみ! 「ブレイクアション」
「ショットガン」には、ポンプアクション以外に「中折れ式」にコッキングする「ブレイクアション」があります。銃のバレルあたりからパキッと割って、バレルの中に弾を込めて元に戻せば装弾完了です。コイツも涙が出るほど楽しい。せいぜい2発くらいしか入らないので、サバゲーなどに参加すれば即餌食にされそうだけど、漢のロマンが詰まったブラスターだと思いませんか?
こちらも、ブレイクアクションした瞬間に空のカートリッジが飛び出す仕様のブラスターや、映画「マッドマックス」に出てきたようなソードオフショットガンみたいなブラスターもあり、心ゆくまで堪能できます。ただ、構造上生産が難しいのか、ナーフの現行品には対応ブラスターがありません。ただ、ヤフオクやメリカリなどではよく見かけるので、地道に探すといいでしょう。
・本格ライフル気分! 「ボルトアクション」
ナーフにも「ボルトアクション」タイプの「ライフル」型ブラスターがあります。ボルトを使ったコッキングは、正直なところ面倒そのものですが、一発一発ボルトを操作して装填するのは、スナイパーになった気分で気持ちがイイ。ナーフについてくるスコープはただの飾りなのですが、ボルトアクションタイプのライフル型ブラスターなら、ぜひつけておきたいです。なお、本当のライフルのようなボルトアクションができるブラスターは少なく、大半は真横に飛び出したボルトを引くだけです。
・西部劇のウィンチェスターのような「レバーアクション」
ライフルで楽しいのは、西部劇に出てくるウインチェスター銃のような、「レバーアクション」も捨てがたい。ナーフでも、数は少ないですが、レバーアクションのブラスターが発売されています。レバーアクションといえば、ぜひやってみたいのが「ターミネーター2」でシュワちゃんが見せた銃を回転させることで弾を装填する「スピンコック」ですよね!
当然、レバーアクションタイプのブラスターを手に入れるとやりたがるのですが、ナーフのブラスターはバレルが短いことが多いのでバランスが悪く、うまく回転させられません(涙)。幸い、半回転させてコッキングすることは可能なので、そこで我慢しておきましょう。ただ失敗すると、コッキングレバーが割れる可能性があるので、注意してくださいね。
ナーフでできるガンアクションの楽しさを紹介してきましたが、いかがでしたか? いろいろ言葉で伝えようとしても、音や振動など「文字」だけでは伝わらない部分もあります。こんなこと書くとライターとして負けを認めることになるのかもしれませんが、100の「言葉」より10の「動画」。そこで、今回の記事をより楽しんでもらうべく、私のYouTubeチャンネル「軟撃GUN'S TV」を開設してみました(よかったらチャンネル登録してね)。
ガチャガチャ動かしているアクションや売ったあとの「パァーン」と聞こえる音などを聞いてみてください。ですが、10の動画よりも1の体験です。1発撃ってみることで、本当のナーフの楽しさが、伝わってくると思います! 安いブラスターでいいので、ぜひ1丁買ってみてはいかがですか?