特別企画

【静岡商談会】この夏大注目のタミヤRCカー新シャーシ「TC-01」に迫る!

パーツ配置の新しさと、高いカスタマイズ性が産む、RCの面白さ

【1/10RC フォーミュラ E GEN2 チャンピオンシップカラー (TC-01シャーシ)】

8月22日発売予定



価格:30,580円

 タミヤの今年の夏の大きな目玉が、RCカー「1/10RC フォーミュラ E GEN2 チャンピオンシップカラー (TC-01シャーシ)」だ。"未来感"を強く感じさせるフォーミュラEGEN2を再現したボディを搭載した新シャーシ、「TC-01シャーシ」を搭載するこの新商品。今回は特にこの新シャーシのポテンシャルについて話を聞いた。

 シャーシというのは、RCカーの"土台"である。RCカーは空力と、それ以上にデザインに注力した上にかぶせる「ボディ」と、タイヤ、モーター、バッテリー、走ること全ての機構を積んだ「シャーシ」にわかれる。ぶっちゃけていえばシャーシだけで走るが、ボディを載せることで空気抵抗を減らしダウンフォースを発生させる空力が生まれ、何より実在の車と姿が同じになるので思い入れ、格好良さが大きく増す。ただ、ラジコンファンにとってはやはりシャーシの性能は大きな関心だ。

「1/10RC フォーミュラ E GEN2 チャンピオンシップカラー (TC-01シャーシ)」。"未来感"を強く感じさせるフォーミュラEGEN2を再現したボディ
パーツの配置に大きな特徴のある「TC-01シャーシ」

 「TC-01シャーシ」の大きな特徴はやはり"パーツの配置の独特さ"にある。1つの例として「TB-03Dシャーシ」と比較してみよう。まずTB-03ではハの字型に配置されているダンパーが、TC-01では縦に配置されているのがわかるだろう。TB-03もシャーシ中央にバッテリー、サーボ(ハンドルやアクセルを操作する操縦装置)、モーターが配置され密度が詰まっているが、TC-01はダンパーまでも中央に寄せ、上に空いたスペースを埋めるようにバッテリーがyこおきに配置されているなど、重心やスペースの配分にパズルのような組み合わせの面白さがある。

 この特徴的なパーツ配置は未来的なフォルムのフォーミュラ E GEN2のボディを載せるためだという。従来と大きく異なる野心的な設計のこの車を再現するため、ユニークなパーツ配置になったとのこと。このためタミヤではTAシリーズのシャーシ展開の後、TB-01、TB-02とTBにナンバリングでシャーシを展開してきたが、"次元"が異なるTCシリーズを今回新たに展開したというわけだ。

「TB-03Dシャーシ」。ドリフト走行向けにチューニングされているシャーシ
比べるとパーツの配置が大きく異なっているのがわかる
フレームは剛性の強さが考えられている

 「TC-01シャーシ」はシャフトドライブによる4WD。これだけ中央にパーツを寄せたボディでさらにシャフトを通し4輪駆動を実現している。一体成形のモノコックフレームで剛性を確保し、アップグレードパーツであることが多かったオイル封入式のギヤデフを前後に搭載することで、カスタマイズ性を上げている。整備性、拡張性も高い。

 このシャーシの面白いところはカスタムパーツが青のカラーリングが施されているところで、カスタマイズパーツを導入するほど、黒い通常パーツが青の特別パーツに置き換わっていくのだ。青いパーツを導入することで長さが調節できるスペーサーが入り、キャンバー角、キャスター角といった調整ができる。ギヤデフ、ダンパーに入れるオイルの粘度、それぞれの調整など様々に手が入れられるセッティングカスタマイズの楽しさが充分楽しめるシャーシとのこと。

カスタマイズを加えると青いパーツが増えていく
カスタマイズパーツは非常に豊富だ

 そして驚かされるのは、これだけやり込めるシャーシであっても、実はタミヤのRCカーシャーシとしてはミドルクラスだという。もっと速く走らせるため、シャーシの材質から軽量化と強度を追求した超高級ハイエンドシャーシもアルというのが奥深い面白さだ。とはいえ、「TC-01シャーシ」はボディの対応も幅広くしていく予定で、新しいパーツ配置がどのような走りをもたらすか、ファンの注目はとても高い。夏から秋にかけての大きな楽しみであることは間違いない。