特別企画
ヘタ仙人の「プラモデルを楽しもう!」、紫のスミ入れが効果的! 「HG 1/144 ペーネロペー」を部分塗装してみる
2021年5月27日 00:00
オデッセウスガンダムの部分塗装、気になるところをどんどん塗る
いよいよオデッセウスガンダムの部分塗装に入ります。かといって、この色決めは本当にムズい! 白地というものは、何を塗っても目立ちますから、ヘタに派手な色を塗るのはペーネロペーの純白な雰囲気を損ねてしまいます。そこで思い出したのが、ガンプラのRGシリーズです。RGシリーズは、同じ白い箇所でもグレーがかったパーツを使うことで違和感なく密度感を上げています。
「そうだ、グレーならば色も喧嘩せずにカッコいいかも」と、思いついたわけです。このあたりは好みなので「いや、俺は敢えて赤を使うんだ! トリコロールを増やすんだ!」という選択肢もまた、よいでしょうね。自由に決めてよろしいかと。
では実際にグレーを塗るわけですが、こちらも既存の塗料からチョイスするのではなくて、自分で色を作ってみました。単なるグレーではつまらないので、まずは白に少しだけ黒を投入し、続いてすみれ色を投入します。使ったのは、引き続き水性ホビーカラーです。
こうして調色を済ませれば、実際の塗装です。使用したのは細い丸筆です。面積にもよりますが、細い筆でまず外側をはみ出さないように塗装して、広い面積は平筆で一気に塗っていくというのが今回の作戦です。なので、面積によっては全部丸筆で行なったりもしています。
ダクトとソールのほか、肩アーマーや前腕アーマー、脚部のランディングギア的な機構の底部、そしてシールドの前後端にもグレーをちょいちょいと投入。あちこちの細かいところにグレーを入れれば、密度感が出るはずです。これにて、オデュッセウスガンダムのグレー部分は終了としました。そして、この自分で調色したグレーは、FFUにも統一感を出すために使用します。ですので、いったん塗料を保存しないといけません。そういう場合は、空壜が売っていますので、それを使います。
さて次に気になったのは、ヒザです。ここにはパネルのようなモールドがありまして、ちょっと色を入れたらにぎやかになるだろうと。ただ、グレー一辺倒ではさすがに芸がない。そこで、上半身の青と似た色にしたら面白かろうとやってみました。
青も終われば、ほぼ部分塗装は終了かなと。ただし、気になるのは黄色のダクト本体です。これはけっこうペーネロペーにしてもΞガンダムにしても、珍しい意匠の謎の部分。しかもモールドが細かい。ちょっとキモくできないかなと思って、タミヤエナメルのX-27番・クリヤーレッドを薄めてザッとウオッシング的に塗ってみました。胸の黄色いパーツも同様に作業しました。
これで一通り塗装は終了、なのですが、「はみ出し問題」が残っています。つまり、塗装した面の端っこが、ぐにゃぐにゃしているままなわけです。これは、スミ入れと同様、モールドに沿って拭き取ってしまえばOK。やってみましょう。
ふー。これにてオデュッセウスガンダムの、スミ入れから始まり部分塗装は終了(まあスミ入れも塗装ですから、部分塗装の一部といえばそうなのですが)。どうなったかな? FFUの作業の前に、我慢しきれず組んでみました。
では、もとのキットと比べてみましょう。
次はペーネロペーの大きな特徴であるフィクスド・フライト・ユニット(FFU)の部分塗装をしていきます。目立つ箇所に色をのせることで、メカとしての質感が大きくアップしますよ!
(C)創通・サンライズ