特別企画
食玩の進化を体感! 「ガンダムアーティファクト第2弾」の「V2AB」を全塗装&「光の翼」エフェクト再現
2022年2月2日 00:00
ノズルの交換、シールでディテールアップ、そして「光の翼」エフェクトを作成
筆者は素組の段階で「背面のノズルが簡素だな」と思っていた。そこでハイキューパーツさんの「STDスラスター ノーマル4.0mm」と「STDスラスター ショート 4.0mm」を合わせたものを使用して、交換を試みた。
本商品は金属製で重厚感もさることながら、リアルなノズル造形が魅力的だ。
ノーマルサイズにショートのノズルを合わせることで深さを浅めに設定。パーツの交換はノズルの接続パーツの軸を切り取り、そこに接着剤で固定する。
次は頭部。目のセンサーとメインカメラは小さく、筆塗では厳しいため、シールによる装飾をした。
使用したのは100円ショップで販売されている「装飾テープ」で、光を反射するため小さくても存在感を発揮するものとなっている。センサーに黄色、メインカメラに青色を使用した。
最後に「V2ガンダム」といえば、「ミノフスキー・ドライブ」から発生する「光の翼」だ。その印象的なエフェクトをアクセサリーなどで使用されるレジンで作成した。
レジンは100円ショップでも購入でき、すでに着色されたものも販売されている。基本的な形はキットの「ミノフスキー・ドライブ」を型にして成型した。
これですべてのディテールアップが完了した。
キットを組み立てた時間の数倍かかったが、その分着色、ディテールアップによる印象の変化は大きかった。
では、ディテールアップが完成した「V2アサルトバスターガンダム」を見ていこう。
手のひらサイズで展開される「V2アサルトバスターガンダム」見てください
ディテールアップを施した「V2アサルトバスターガンダム」は手のひらサイズながら、その造形美に磨きがかかった。
「ガンダムアーティファクト」の持つ緻密な造形美が塗装によってその真価が発揮され、より濃密で存在感を発揮する立体となった。同時に筆者の筆塗技術が低いために、筆ムラが目立っているところが大きな反省点だ。塗装のハードルの高さを痛感させられた。
メタリックブルーとブラスによって劇中に近いカラーリングながら、メタリックの輝きを放つ色合いにすることができた。
また、サイズはプラモデルコーナーで見る塗料の瓶よりも少し大きいくらい。ガンプラ「HG 1/144 セカンドV」と比較するとその半分以下のサイズ感で、食玩キットの中でもかなり小さい。
それだけに小さい中に詰め込まれたディテール量はすさまじい。塗装によってその多さ、スミ入れによるモールドが明確になり、「食玩の進化」を感じることができる。
そして、「光の翼」エフェクトを装着。劇中の再現に加え、よりダイナミックな造形にすることができた。
造形を追求した食玩キットの新境地が感じられた「ガンダムアーティファクト第2弾」の「V2アサルトバスターガンダム」。
素組だけでもその造形力の奥深さが感じられるが、やはり塗装することでその魅力は数倍にも膨れ上がる。そして、筆者が幼少期に買っていた食玩は確実に進化を続けている。安価なクオリティとは異なる、追求の奥行を持たせた想像力を掻き立てられる大人向けな商品だと実感した。
手のひらサイズに詰め込まれた造形力もさることながら「色を塗ったらどうなるのか?」など組み立てた先の楽しみが広がり、ひとつひとつの制作過程でわかるディテールの発見と鮮明になっていくキットの充足感がたまらない。
小さいからと侮るなかれ。高い造形力はただ飾るだけでなく、製作者の想像力を受け止める奥深さを持ち、立体物の楽しさを教えてくれる。
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