特別企画
「トミカ新車インプレッション」2月は新型「日産 フェアレディZ」&「光岡 バディ」登場!
2022年2月18日 00:00
通常と初回でリアのデザインも違う!?「No.59 日産 フェアレディZ」
さて、続いて紹介するのは通常仕様の「No.59 日産 フェアレディZ」だ。初回特別仕様はその名の通り、いわば初回限定生産モデルというわけで、これからの通常ラインナップとして加わるのがこのシルバーのモデルとなる。
新型フェアレディZのイメージカラーが“イカズチイエロー”なだけに、今回のラインナップは初回特別仕様の方が断然注目度が高いと考えられるが、通常仕様のモデルも負けてはいない。新型フェアレディZのまた違ったクールな表情と魅力が表現されたものとなっている。
余談にはなるが、「東京オートサロン2022」で披露されたのがイエロー(Proto Spec)とブルー(基準車)だっただけに、通常仕様はブルーの方を期待していた人も多いのではないだろうか。
1月14日に実施された「新型フェアレディZ トークイベント」では、新型フェアレディZの開発者である、日産自動車のチーフプロダクトスペシャリスト・田村宏志氏が登壇。トークイベントの終盤で、田村氏が特注してもらったという「ブルー」のトミカ「フェアレディZ」を自慢げに披露する場面もあった。「まだまだ売らないんですけど」とのことだが、こちらのカラーモデルの発売にもぜひとも期待したいところだ。
おそらく実車のカラーバリエーションにも採用されるであろうシルバーだが、執筆現在、日産自動車が公式発表しているボディカラーは先述した“イカズチイエロー”とブルーだけなので、シルバーカラーの新型フェアレディZをいち早くチェックできる機会ともいえる。
また、暖色系のイエローから、寒色系のシルバーにボディカラーが変わったことで、車体の印象はクールなものに。パール塗装のシルバーとブラックのコントラストにより、初回特別仕様で感じた優美さというよりは質実剛健さを感じさせるものとなっている。
ボディサイドに入れられたキャラクターラインが際立っていることもあり、エクステリアデザインのアウトラインがより鮮明に捉えられる。個人的な感想としては、こちらの通常仕様の方が“カッコいいZだな”と感じさせてくれる仕上がりだった。
今回のトミカ「No.59 日産 フェアレディZ」で注目すべきところは、リアスポイラーのタイプが通常仕様と初回特別仕様とで異なる点だ。
確かに過去の通常トミカシリーズにも、例えば「No.37 ミニ ジョン・クーパー・ワークス」(現在は生産終了)といった、通常仕様と初回特別仕様とでボディタイプが異なるものが販売されたこともあった。ただ、こうしたケースは稀で、基本的にはカラー違いが発売されることの方が圧倒的に多い。そうした中で、今回のトミカ「日産 フェアレディZ」では、2種類のボディタイプが立体化されているということになる。
具体的には、リアスポイラーなしのものが初回特別仕様、その一方、リアスポイラーありのものが通常仕様となる。リアスポイラーあり/なしという点だけでなく、これに関連して「フェアレディZ」のエンブレムの位置も異なる。トミカ公式サイトに掲載されているサンプル画像でも、よく見るとこの点を確認できるので、もうすでに気づいていた方もいるのではないだろうか。
こうなってしまうと初回特別仕様と通常仕様のどちらもゲットしたくなるのは必然だが、トミカファン、そして「Z」ファンの心を刺激する贅沢な仕様といえる。
ちなみに、トミカシリーズでは「フェアレディZ」各世代・各種モデルが何度も登場、発売されている。そこはさすが日本を代表するスポーツカー。トミカをコレクションしている人であれば、トミカだけで「フェアレディZ」ファミリーを結集させることもできるだろう。
新型フェアレディZは、歴代の「Z」のオマージュを随所に盛り込んだエクステリアデザインということで、先代「フェアレディZ」のトミカと一緒に並べてみて、そのデザインのルーツを確認してみるのも面白いかもしれない。
現在入手可能なトミカとしては、大人向けトミカブランド「トミカプレミアム」より「09 日産 フェアレディZ」が販売されている。確かにノーマル仕様とは異なる初代S30型ではあるが、50年以上もの歴史を有する「フェアレディZ」の変わらぬカッコよさ、そしてトミカによる再現度の高さを改めて感じられるはずだ。