特別企画

サバゲーは自由! 多くの人に知ってほしいその魅力&初参加には何が必要なのか

 「映画やドラマ・ゲームのように銃を手に取り、戦ってみたい」そう思ったことはないだろうか。もしそういった経験があるのならば、是非お勧めしたい趣味がある。サバイバルゲームだ。筆者は実際にこの思いからサバイバルゲーム(以下サバゲー)を始めたし、サバゲーに興味を持ったのも、様々な作品を調べていくうちにサバゲーの存在を知り、その自由度に魅力を感じて今年の1月にデビューした。

 サバゲーとは、所定のフィールドで思い思いの格好・装備でサバゲーマーが集まり互いにBB弾を撃ちあうというもの。当然弾が当たれば痛いが、厚手の服を着ていれば大したことない。というよりも痛くないのでまだブラウザバックしないでほしい。

 サバゲーは自由だ。好きな恰好で、お気に入りの銃を模したトイガンを手に、同じ趣味を持った人たちとルールに則った上で楽しめる。実際には、トイガンだけでなく、柔らかい素材で再現した近接武器を使って楽しむイベントもあるので、その自由度は非常に高い。さらに、装備を持っていなくともレンタルを利用することで、トイガンだけでなく服や靴などその日使うもの一式を借りてゲームに参加できるため、お試しで参加して自分なりの楽しみ方を探せるのも魅力だ。

 本稿では、そんな自由度が高い趣味「サバイバルゲーム」を始めるにあたって何から揃えればいいのかについて、考え方なども含めて紹介していく。本文では、筆者がサバゲーデビューする前にまず何を買ったかや、サバゲーの魅力、始めてみてどんなことに気を付ければいいと感じたかについて筆者がサバゲーをするときにこだわっていることなども絡めてお伝えしたい。

サバゲーとは? その魅力を筆者の独断と偏見に基づいて紹介

 「サバイバルゲームとは?」それは究極的に言えばルールやモラルさえ守っていれば好きな恰好で思い思いの楽しみ方ができる趣味である。これは前述した内容と被るが、所謂サバイバルゲームと聞いて思い浮かべるような軍装から、果ては世紀末的なコスプレをする人や着ぐるみを着てプレイする人、メイド服まで各々が好きな恰好・世界観で参加でき、日頃あまり体験できない非日常感を楽しめるからだ。

 もちろん私服で参加したとしても全く問題ない。コンセプトとして米国の諜報機関CIAや麻薬取締局DEAなどをイメージして、シャツとデニムなど、思い思いの私服で参加している人もいるので、気軽に自分の着たい服を着て参加できる。

 上の説明を読んで「じゃあ、コスプレしないとだめなの?」と思った読者もいるかもしれない。しかし安心してほしい。色々な楽しみ方ができると前述した通り、フィールドにはカジュアルにスポーツとしてサバゲーを楽しむ人もいるし、楽しみ方はサバゲーマーの数だけある。

 さらに、レンタルを利用すれば、トイガンなどをはじめとした服やブーツ、フェイスガードなどその日に使う道具一式をレンタルできるので、初参加の間口は非常に開かれている。感覚としては手ぶらでボーリングやダーツに行くようなものだ。疲労度は段違いだが、その価値はある。

 サバゲーはコスプレをして自分の世界観で楽しむこともできるし、スポーツとして楽しむ人もいる。中には人の装備を見るのが好きな人もいるかもしれない。筆者はまだ初心者なので人の装備を楽しんでいる。

 楽しみ方は人それぞれで、“銃で撃ちあう遊び”をどのように満喫するかは自由だ。ただ、筆者の場合はコスプレ方面でもっと楽しみたいので、まずは恰好から入った。というのも自分の好きな作品の世界に自分も身を置きたいと常々思っているからだ。そのためにまず見た目からこだわり始めた。

 筆者的には世紀末的な恰好をして、ただ撃ちあうだけではなく、一日フィールドの中でその世界観を実際に食事や物々交換などもして楽しむイベントに強く心惹かれている。というのも筆者は「Fallout」シリーズや「DayZ」、「Tom Clancy's The Division」などのゲームに加え、「ELYSIUM」や「The Book of Eli」などの映画、「虐殺機関」や「Metro 2033」などの小説、「攻殻機動隊」や「BLAME!」といったアニメ、「BAIOMEGA」などのコミック作品に影響を受けており、文明崩壊一歩手前若しくは崩壊済みの世界やSF的世界観への強い憧れを抑えきれずサバゲーを始めたからだ。

 そこに登場する人物・世界観が魅力的だからこそ引かれているのかもしれない。日常あまり経験しないある種の不便さや心細さの様なもの。こういったものに惹かれる人は多いことだろう。多いですよね?きっと。増えて!ともかくそういったものを感じるためにも、まず筆者は形から入りたい。

 ボロい服を着て街を徘徊し、日々の食料はおろか安全な寝床の確保すらままならないような体験や、高度に管理された社会で貧富の差がどうしようもないぐらいに広がり、目の前の大切な人すら助けられない悲しさを、登場人物に感情移入するのではなく自分自身で体験して心動かされたい。

「Tom Clancy's The Division」
「DayZ」
「Fallout: New Vegas」
「ELYSIUM」
「The Book of Eli」

 閑話休題、そういった世紀末系イベント以外にも、西部劇の様な恰好で集まって遊べるイベントや、参加者全員が同じ銃を持って遊ぶイベントなどもあり、好きな世界観に骨の髄まで浸かれるイベントも各地で開催されている。もちろん、日頃開催されている定例会などのゲームに参加するのも刺激的で、様々な人が集まるので、自分と同じ趣向を持っている人を見つけられるかもしれない。

サバゲーデビュー準備&筆者の装備例

 この項では、サバゲーを始めるにあたって何が必要か紹介する。と言っても必要なものは、服のレンタルもあるフィールドに行く場合においてはお金だけあればいいので、今回は服装は自前のものを使う場合を想定して紹介する。

 まずは靴だ。足元が悪かったり、思っている以上に走ったり急に止まったりといった動きをするため、靴底が薄すぎない運動靴やトレッキングシューズをオススメする。サバゲーショップ定員の方もトレッキングシューズをおすすめしていたので間違いないだろう。御徒町南口に沢山トレッキングシューズが売られているお店があるとのことだった。

 足場はフィールドによるため、自分が行くフィールドの足場もGoogle MAPなどで調べておくといいだろう。次に服だが、これは公序良俗に反していなければなんでもいい。前述したが、様々な格好をした人がいるので、全裸でなければ問題ない。さすがにブーメランパンツ一丁やビキニでの参加は見たことがないが。

【KEEN トレッキングシューズ TEMPO FLEX MID WP 11,708円(税込)~】
筆者の気になっているトレッキングシューズ

 次に、少しステップアップして、ゴーグル等も自身で用意する人は、しっかりとサバゲー用のものを購入するべきだ。見た目はウィンタースポーツで使うようなものと似たゴーグルをつけてる人もいるが、強度が異なるため、ゴーグルにBB弾が当たった際に割れて最悪失明する恐れもあるからだ。

 また、サングラスタイプのゴーグルもあるが、そういったものを使用する場合には脱落防止のバンドがついたものや鼻あて部分が分厚く隙間のほとんどないものが必要だ。鼻あて部分からBB弾が入り中で跳ねて目に当たったりする事故もあるため、その部分はしっかりと確認して用意してほしい。もちろん一番確実に目を守れるのはサバゲー用のゴーグルタイプのものなので、そちらの方が安全だ。

 筆者が初参加した際には、5発顔面にヒットして中々怖かったので、本当に悪いことは言わないのでしっかりとしたものを買ってほしい。ちなみに筆者はBolle SAFETYのバンド付きゴーグルを使用している。価格は3,700円(税込)なので、安すぎない点も安心できるポイントだ。

 筆者は何事も最初に形から入る質のためあまり参考にならないかもしれないが、念のため筆者の装備も紹介する。「私服でも全然オッケー」というのをこれからサバゲーを始める読者諸兄に感じていただければと思う。

 筆者の装備は前述した作品に影響されているため、そういったコンセプトの装備と言えばそれまでなのだが、装備を外せば街中も歩けるし、荷物の削減になるため電車で行く際にも非常に楽に移動できる。服装はいたってシンプルで、黒のフーディに青いデニム、そこにブーツという組み合わせだ。所謂運動靴を履いていないのは完全に筆者の趣味なのでその辺はお好みで。

 ちなみにブーツ以外はユニクロでサバゲー用に購入したものなので、大抵の場合は揃うことだろう。本当に普段着で参加すると汚れを気にして満足に動けない場合もあるので、服は新しくそれ用に購入するかボロ雑巾のように使い倒すつもりの服で参加した方が存分に動き回れる。筆者の場合は気にしてしまうので新しく買った。

 手袋に関しては、使用しなくても問題ないがトイガンとはいえ固く尖った部分も多いため、着用した方がベターだ。もし買う際は、基本的になんでもいいが、筆者的には滑り止め付きの、なるべく手にフィットするものがオススメだ。極論コンビニの軍手でもいいわけだが、その辺もやはり好みの問題だろう。

 歯を守るフェイスマスクも好みの問題だが、BB弾が歯に当たった場合などには欠けることもあるため、何かしらのものを顔につけるのがオススメだ。筆者はシュマグを顔にグルグル巻きにしてガードしている。世紀末といえばなんて理由で筆者はシュマグを巻いているが息苦しいので、それが嫌な人はメッシュタイプのフェイスガードをつけるのもいいかもしれない。

たまに映画で見ますよね?こういう巻き方してすぐやられるモブ

 筆者は、これら諸々の服装に加えて、サバゲーを始める前に東京マルイのガスガン「MP7A1 ブラック」と「グロック26 アドバンス」を購入したため、総額6万円ほどになったが、服装だけならばブーツ・ゴーグル合わせて1万5千円ほどだった。

 もしサバゲーを始める前にトイガンを購入するならば、まずは国内メーカーのものをオススメする。これもショップ店員の方の受け売りだが、国内のメーカーならば修理などに出しやすく、その後のサポートも手厚い他、電動ガンであればバッテリーなどの管理も簡単だからだそうだ。さらに言うと、寒い季節はガスガンだと弾が出ないこともあるため筆者のようにガスガンを最初に買わず、電動ガンなどを購入するといいだろう。

 ほかには、移動の際にサバゲー道具を入れるバッグや、フィールドで着用するチェストリグなどの各種防具だが、好み若しくは購入した銃に合わせて買うことになる。筆者は電車で移動する為、畳んでコンパクトにできるチェストリグの小さいものを購入したが、車で移動できるなら銃やマガジンさえ出さなければそのままフィールドに行けるため、大荷物になっても問題ないので好きなものを選んで問題ない。もちろん途中下車してコンビニなど公共の場に行くのは論外だが。

 ともかく、まだサバゲーが向いているかわからないという人はまず各種道具をレンタルできるフィールドで、諸々の確認をしてから道具を買うといいだろう。筆者の様に最初から全部そろえる必要は全くないので、気兼ねなく参加してほしい。まずは参加してほしい。初心者講習を行なっているフィールドもあるので、講習を受けるのもオススメだ。受講者はゲーム中他プレーヤーよりも追加で1回復活できる優遇があるところもあるし、何よりサバゲーをする上での注意事項を学べるというのが最もオススメなポイントだ。

 そうやって「準備万態!いざゲームへ!!」となった際に、想像以上に楽しくてふとした瞬間にAmazonなどで装備を“ポチッた”としても、自然現象の様なものなので仕方ない。仕方ないのでどんどん沼に浸かるといいだろう。それはもう両足で勢いよく飛び込んでほしい。その後に、フィールドで格好いい恰好をしているお兄さんお姉さんを見て、自分なりの楽しみ方を見つけることができればもう立派に沼にハマっている。

 というのもフィールドには、軍装で無線機を使用して味方と映画さながらの連携をしている人たちや、スピーディにフィールドを動き回りスポーツ選手のように華麗に立ち回っている人もいるからだ。そういった人たちは見ていて非常に格好いいし、憧れる。

 少なくとも筆者は彼らに憧れて「もっと上手くなろう」、「装備を整えよう」という気持ちでサバゲーをしているので、これからサバゲーを始める人たちにはぜひとも筆者のように“自分の憧れる姿”を体言している人を見つけて参考にしてほしい。

自分で言うのもなんだが、「そういう装備コンセプト」としてみれば問題ない

初心者はとにかく怪我をせず、楽しくプレイしよう

 サバゲーフィールドではよく初心者を見る。友達に誘われてとりあえず参加してみたというような人など、カジュアルに参加している人たちを多く見かける。とてもいいことだし、サバゲーマーが増えるのは同じ趣味の理解者が増えるようで心が温かくなる。しかし、そういった初心者・初参加者こそ怪我に気を付けてほしい。とにかく怪我をせず楽しくサバゲーを体験してほしい。

 筆者もまだサバゲーを始めて間もないが、サバゲーで使うのは主に18歳以上向けのエアガンであり、その危険性は身に染みて知っている。その威力は車の外装をへこませるほど強力なものなので、もし参加する際には自分がそういった使い方を一歩間違うまでもなく、危険なもので遊んでいるのを自覚して、自分が怪我をせず他プレーヤーにも怪我をさせない様に気を付けてほしい。間違ってもセーフティと呼ばれる準備エリアでは銃を作動させない様に。

 先にも書いたが、筆者は初参加の際に“顔”に5発ヒットをもらった。もちろん弾が当たった際にはとても痛かったし、とても驚いた。というのも、買ったフェイスマスクのサイズが、小さくて(筆者の顔が大きいのだが)序盤で外してしまっていたからだ。2回目の参加からは今のように鼻の辺りまでシュマグを2重3重に巻いている。巻き始めてからは当たったのは分かるが、痛くない程度になったので丁度いい塩梅になった。

 ともかく、危険なものを持って遊んでいるという自覚を持ったうえで、思う存分撃ったり撃たれたり、ヒットしたりされたりしよう。是非フィールドを動き回り、他プレーヤーの動きを真似てみてほしい。そうすれば次第に動きもよくなるし、冒頭で言ったように「映画やドラマ・ゲームのように銃を手に取り、戦う」経験ができる。きっと多分恐らく。

 もちろん最初はどこから撃たれたか分からないことも沢山あるだろう。ヒットした時の痛さに悶絶するかもしれない。「少しつらいな」、「自分には向いてないかな」と思った時には、機敏に動く人を見つけてついていくといいかもしれない。何なら話しかけてみるのもアリだろう。フィールドにいる時のサバゲーマーは、強面に見えて話しかけ辛いかもしれないが、実際に話してみると話しやすいことも多い。そうやって話したり協力したりしてコミュニケーションをとってプレイしていると、辛さよりも楽しさの方が上回る。筆者はそうだった。

 もし、1人で参加するのに不安を感じている人がいればTwitterなどで「#サバゲー初心者」のハッシュタグをつけて一緒に行く人を探すのも手だろう。もちろん誰彼構わず一緒に行くのではなく、その人の日頃のツイートなどを見て怪しい人物でないのを確認する必要は当然ある。しかし、Twitterには多くのサバゲーマーがおり、基本的にみんな優しいので、一緒に行く人を探すだけでなく、分からないことや困ったことがあれば、聞いてみるのもいい。

 兎に角、サバゲーは楽しんだもの勝ちなので、自分なりの楽しさを見つけるためにもまずは定例会などに参加し、他の人がどういった楽しみ方をしているのか見てみるといいだろう。基本的にサバゲーは予約して参加する仕組みだが、飛び込み参加オーケーなところもある。

 まずは装備のレンタル、そしてサバゲーを本格的に始めることにした時に、手の届くところから装備を集め次第に増やしていくのがオススメだ。誰も人の装備が少ない・安いからといって馬鹿にしないし、もしそういったことを言われたら、その人はヤバイ人なので無視で問題ない。ただし、安全管理やアドバイスはしっかりと聞くといいだろう。

悩んでいたらまずはサバゲーに参加してみてほしい

 ここまで長くサバゲーの魅力や始め方などを書いてきたが、結局言いたいことはひとつ、初めて参加するときは怪我に気を付けて楽しんで帰ってほしい。様々なルールなんかがあって最初から全部完璧にこなすなんてとてもじゃないが難しい話だからだ。

 だから、まずは“いい思い出”を作り、次もまた参加したくなるよう楽しんでほしい。フィールドで困ったときは、周囲のサバゲーマーに遠慮なく聞くといい。みんな見た目は銃とか持っていて怖いが、前述した通り優しい。間違って味方を撃ってしまってもしっかりと謝罪すれば許してくれる。動き方が分からなければ上手そうな人についていく。人としての礼儀をしっかりと守っていれば何も気負うことはないので、是非フィールドへ赴き、サバゲーの楽しさを体感してほしい。

 サバゲーはレンタルや初心者講習なども充実しているし、初心者向けのイベントなんかも開催されているので、初参加する場合に必要なのはせいぜい汗を拭く用のタオルとお金ぐらいだろう。まずは動きやすい恰好でフィールドに行って、自分に向いているか見極めるのが大切だ。そしてもし、サバゲーにハマったなら、自分はどんな楽しみ方をしたいのか考えてみるといい。

 その奥深さ・自由度の高さは、サバゲーマーの数だけ深いだろうし、高いものだからだ。筆者のように「世界観を楽しむぞ!」というのもいいだろう。仲間とお揃いの装備を着て小隊のように行動するのもいいだろう。あるいはスポーツのようにストイックにヒットを取りに行くのもいいだろう。何度も紹介したが、遊び方は自由だ。人それぞれに楽しみ方があって、何が正解で何が不正解とかそんなものはない。趣味なのだから。だからこそ読者諸兄の中にいるまだ見ぬ将来のサバゲーマーへ、貴方もこっちに来ないか。

【筆者が初参加の際に受けた初心者講習の様子in東京サバゲパーク】

 最後に筆者の推しサバゲーフィールドを紹介する。東京サバゲパークだ。筆者が初めてサバゲーをしたのも同フィールドだったので、初心者の参加のし易さは折り紙付きだ。サバゲーデビュー予定の人に是非お勧めしたいフィールドとなっている。なぜなら筆者がこんなにサバゲーにハマっているのだから。

 もちろん他にもいいフィールドは沢山あるので、自分が行きやすくて、評判もいいフィールドに行くのがいいだろう。筆者はただ雛鳥の様に初めて行ったフィールドを親だと思ってしまっているだけなのでぜひ皆さんには羽ばたいて行ってほしい。最近だと筆者はサバゲーパラダイスにも興味がある。