特別企画

「トミカ新車インプレッション」4月は「ホンダ NSX」と「スバル インプレッサ」がトミカプレミアムに帰ってくる!

“GC8インプレッサ”が帰ってきた! クーペバージョンの「タイプR」

【トミカプレミアム「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」】
・価格:495円(税込)
・1/61スケール
・ギミック:サスペンション

「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」

「スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」ってどんなクルマ?

 WRC(世界ラリー選手権)で勝つため、「スバル インプレッサ」のコンプリートカーとして1994年に登場した初代「インプレッサ WRX STi バージョン」。その型式から通称“GC8”と呼ばれる。「WRX」とはWRC参戦のために開発されたスポーツモデルを表わし、「STi バージョン」とは、モータースポーツ活動に携わる「SUBARU TECNICA INTERNATIONAL(スバルテクニカインターナショナル、略称STi)」がチューニングを施したことを意味する。

 「インプレッサ WRX STi バージョン」といっても、セダンやクーペ、スポーツワゴンとボディタイプも様々で、かつ世代ごとに途方もない数のバージョンが存在する。基本ボディを変えることなく約8年間に渡って進化を続けてきたインプレッサの、その全てのバージョンを紹介するとなったら、それだけで1冊の図鑑が完成するほどだ。

 中でも今回、トミカプレミアムに登場する「タイプR」は2ドアクーペバージョン。WRカーに通じるスタイリングに加え、ピュアスポーツカーとしての側面も備えていたモデルだ。ちなみに、「STi Version V」にはなるのだが、しげの秀一氏による漫画「頭文字D」に登場するキャラクター「藤原文太」の愛車としても知られており、当時から現在に至るまで熱烈なファンを持つモデルである。

「スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」(画像は「トミカプレミアム」公式サイトより)

トミカプレミアム「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」ここに注目!

 こちらのトミカプレミアム「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」には、トミカプレミアム発売記念仕様のカラーはなく、通常仕様のみのカラー展開となる。

 ボディカラーはWRCのワークスカラーであり、スバルのイメージカラーとしても知られるブルー(“WRブルー”/“スバルブルー”)。そしてゴールド塗装のホイールという「インプレッサ WRX STi バージョン」を代表するボディカラーの組み合わせだ。

 ちなみに、余談にはなるが、「スバル」のブランド名は別名「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれる、おうし座の中にあるプレアデス星団の日本名「昴(すばる)」に由来する。エンブレムにある6つの星は「六連星」を、またブルーの部分は“夜空”を表現しているとされている。

【パッケージ(箱)】
「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」の箱。正面にはイラストで表現されたインプレッサ
上から見るとこんな感じ。ちなみにトミカの対象年齢は3才以上、トミカプレミアムの対象年齢は6才以上となる
側面にもサンプル画像が印刷されている

 今回の「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」は、まさにトミカプレミアムならではのクオリティを堪能できるモデルといえる。STiやWRXのロゴマーク、チェリーレッドの六連星エンブレムといった細かなディティールも忠実に再現されているほか、パール塗装の発色の美しさ、車体の凹凸表現、翼断面形状のリアスポイラーなど、どこを切り取って見ても、確かなリアリティを感じられる完成度だ。

 改めて通常のトミカと見比べてると、その再現度の違いに驚くはず。まさに“大人のためトミカ”シリーズを謳っているというのも納得なハイグレードモデルに仕上げられている。熱烈なファンを持つインプレッサだけに、トミカプレミアムにラインナップされていた「15 スバル インプレッサ 22B-STi バージョン」が廃盤になってしまったのを残念に思っていたファンも多かったことだろう。そんなファンの大きな期待にしっかり応えたといえる、各ディティールのクオリティを早速チェックしてみてみよう。

【30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン】
スバルのイメージカラーである“WRブルー(/スバルブルー)”の車体とゴールドのホイール。インプレッサを代表するボディカラーの組み合わせだ
「タイプR」なので2ドアクーペ。スポーティなスタイリングも魅力的
フロント。車体の凹凸といった特徴もしっかり造形されている
サイド。ドアミラーがないのにもかかわらず、実車のようなリアリティを感じられるのは驚きだ
とにかくこのブルー塗装が美しい
リア。特徴的なリアスポイラーがスポーティさをより引き立てる
シャーシの表現は通常のトミカと同じ感じだ。スケールは1/61
【トミカプレミアム 注目ポイント】
青いボディと絶妙にマッチするゴールドのホイール。“スバルブルー”にイエローの“六連星”を施したワークスカラーを彷彿とさせる
ヘッドライトはクリアパーツ。ウィンカーは塗装で再現されている
ボンネットにあるエアインテークの凹凸表現はトミカプレミアムならではのもの
STIのロゴ、ブランドカラーであるチェリーレッドの六連星エンブレムなど、細かなディティールも再現
フロントスカートの曲線美もしっかり造形されている
WRXのロゴマークの再現にも注目
細部のディティールも確認できるが、パール塗装の発色が実車のようにきれいだ
計算された空力効果の高い翼断面形状のリアスポイラー
テールランプはクリアパーツで表現。マフラー部分も確認できる
スパルタンな雰囲気は、WRCの覇者たる風格を感じられる
2ドアクーペではあるが、後部座席もある
ダッシュボードも。ハンドルにエアコンの吹き出し口も確認できる
ドアは開閉しないが、上から見るとこんな感じだ
ギミックは「36 ホンダ NSX-R」と同じくサスペンションのみ
押すと沈み込む

 日本が誇るWRカーといえば、「スバル インプレッサ」とそのライバル「三菱 ランサーエボリューション」を思い浮かべる人も多いはず。だが、非常に残念なことに、三菱は2005年シーズンでWRCへの参戦を休止、スバルも2008年シーズンを以てWRCでのワークス活動を終了した。それでもラリーステージで生まれた「インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」は偉大なスポーツカーとして、世界中のクルマファンの記憶に残り続けている。

 今回、トミカプレミアムに登場した「インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」。先述したように、このモデルには膨大なバージョンが存在するだけに、細かなディティールを可能な限りリアルに再現する「トミカプレミアム」シリーズでなら、徐々に全バージョンが商品化されてその違いを見比べてみる、なんてことができる日が来るのかもしれない。そんな突拍子もない期待を抱かせてくれる再現度のインプレッサを、ぜひご自身の目で味わってみていただきたい。

 トミカプレミアム4月の新車「36 ホンダ NSX-R」および「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」は、今月の「トミカの日」にあたる4月16日に販売開始となる。

 通常トミカのいわゆる“120番体制”と同様に、トミカプレミアムも1番から40番の枠組みの中でラインナップが展開されており、新車の発売と共に同じ型番を持つトミカは廃盤となる。明日4月16日を以て廃盤となるのは「30 レクサス LFA ニュルブルクリンクパッケージ」および「36 365 GTS4」の2台。こちらをまだコレクションに加えてない人は忘れずにチェックしておこう。

 なお、トミカプレミアム次回の新車は、ひと月挟んで「25 トヨタ スープラ」が6月に登場予定だ。特徴的なリトラクタブルライトを持つ“A70型/初代”スープラがいよいよトミカプレミアム化にされることになる。こちらのモデルは次回以降をお楽しみに。