特別企画
「トミカ新車インプレッション」4月は「ホンダ NSX」と「スバル インプレッサ」がトミカプレミアムに帰ってくる!
2022年4月15日 00:00
- 【トミカプレミアム「36 ホンダ NSX-R」/「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」】
- 4月16日 発売予定
- 価格: 各880円(税込)
毎月第3土曜日の「トミカの日」に発売される、タカラトミーのダイキャスト製ミニカー「トミカ」の新車を、その発売日に先駆けて紹介するシリーズ企画「トミカ新車インプレッション」。本稿ではこれまで取り上げてきた「トミカシリーズ」とは別に、モデル紹介の要望が多かったハイグレードモデル「トミカプレミアム」の新車を取り上げる。4月に登場するのは「36 ホンダ NSX-R」と「30 スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」の2台だ。
「ホンダ NSX」と「スバル インプレッサ」といえば、世界のクルマファンから絶大な人気を獲得している日本のスポーツカー。2台ともミニカー/プラモデル化されることも多く、ホビーファンにとっても馴染みの深いカーモデルであるが、殊に“大人のためのトミカ”と銘打たれている「トミカプレミアム」シリーズにおいても、過去に「21 ホンダ NSX Type R」と「15 スバル インプレッサ 22B-STi バージョン」が商品化されて登場。こちらの2台はすでに廃盤となっているが、両車は今回、別のモデルという形で同シリーズに復活を果たすことになる。
それでは果たして、トミカプレミアムにおいて「ホンダ NSX-R」と「スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョン」がどのように再現されているのか、発売前の商品サンプルをもとにその新車の完成度を写真と動画でお伝えしていきたい。
なお、通常の「トミカ」シリーズからは「No.11 ランボルギーニ ウラカン STO」および「No.32 堺市消防局 特別高度救助工作車」が、4月の新車として登場する。こちらの2台に関してはもちろん別稿にて取り上げているので、そちらの記事をご覧いただきたい。
「トミカ新車インプレッション」シリーズ関連記事
細かな塗装や印刷、各ホイールデザインも再現する「トミカプレミアム」
「トミカ新車インプレッション」では初めて取り上げる「トミカプレミアム」シリーズ。今回発売される各モデルをご紹介する前に、簡単にではあるが同シリーズの特徴をおさらいしておきたい。
大人向けブランド「tomica」にて展開されている「トミカプレミアム」は、2015年よりスタートした「トミカ」のハイグレードモデルにあたるシリーズだ。現在に至るまでラインナップを拡大し、通常の「トミカ」と同様に番号による入れ替えも行なわれる。特徴的なのは、専用の金型を用いてクルマのフォルム、細かな塗装や印刷、ホイールのデザインなどの細部に至るまで、可能な限りリアリティを追求したというカーモデルの再現度。“大人のためのトミカ”と銘打つに足るハイクオリティなミニカーたちが大人たちの心をも掴んでいる。
また、1月15日に発売された公式ディスプレイケース「tomica ライトアップシアター」は、トミカ初のLEDライト搭載で1台のトミカをカッコよくライトアップできるアイテム。「tomica」ブランドより展開されている商品ということもあり、「トミカプレミアム」との相性は言わずもがな。精巧に作られたトミカプレミアムのお気に入りの1台1台を堪能しつつ、“スタイリッシュに飾る”という新たな遊び方も楽しめる。
「tomica ライトアップシアター」参考記事
ホンダのレーシングスピリットの象徴! スーパーカー「NSX-R」が登場
【トミカプレミアム「36 ホンダ NSX-R」:通常仕様 / トミカプレミアム発売記念仕様】
・価格:各880円(税込)
・1/60スケール
・ギミック:サスペンション
「ホンダ NSX-R」ってどんなクルマ?
1990年に量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディを採用したミッドシップ・スーパースポーツカーである初代「NSX」。車名のNSXとは“New SportsCar X”(2代目は“New Sports eXperience”)の略だ。今回、トミカプレミアムに登場する「NSX-R」は、通称“02R”と呼ばれる、2002年に追加されたスペシャルモデルで、マイナーモデルチェンジ後の後期型NSX(NA2型)をベース車両としている。
ホンダでは、“公道を走るレーシングカー”として軽量化、運動性能をより際立たせたピュアスポーツモデルには「Type R(タイプR)」の称号が与えられる。初期型のNSXでは「Type R」のサブネームが与えられていたが、後期型ではシンプルに「NSX-R」とされた。
エアロダイナミクスを大幅に向上させ、市販車としては異例のマイナスリフト(クルマのボディ下面の流れを良くし、圧力を上面より低くすることで、ボディを路面に押し付ける力=ダウンフォースを発生させること)を実現した「NSX-R」は、“世界一過酷なサーキット”とされるドイツ・ニュルブルクリンクでのタイムアタックに挑戦。ハイパフォーマンスカーのカテゴリーに仲間入りできるとされる、1周8分を切る快挙を成し遂げた。
トミカプレミアム「36 ホンダ NSX-R」ここに注目!
トミカプレミアムには、通常トミカでいう“初回特別仕様”にあたる限定カラーモデルとして「トミカプレミアム発売記念仕様」が展開される。
今回の「36 ホンダ NSX-R」では、通常仕様には「Type R」の専用ボディカラーにして、イメージカラーでもある「チャンピオンシップホワイト」を、トミカプレミアム発売記念仕様には希少なボディカラーとされる「ベルリナブラック」をラインナップ。どちらも人気のボディカラーにてトミカプレミアム化されている。
ちなみに、トミカプレミアムの箱には、ブランドロゴでもある、1970年発売当初のトミカ箱に記載されていたロゴマークを採用。子供の頃、夢中でトミカと遊んでいた大人たちの心をくすぐるポイントでもある。パッケージ正面には、お馴染みのイラストで表現された車体が、そして上面、側面には実際の商品サンプル画像が印刷されているのも特徴だ。
「NSX」といえば、レーシングカーを思わせるミッドシップ・スポーツカーならではのフォルム。エアロダイナミクスを最大限に追求した、その計算された美しいスタイリングはいまなお色褪せることはない。トミカプレミアムならではの精巧な再現度も相まって、実車を見ているかのような錯覚を覚える。
今回のトミカプレミアム「36 ホンダ NSX-R」では、特徴的なエアアウトレットダクト付フードや、「Type R」の意匠に基づく真っ赤なフルバケットシートを再現。もちろん同じく「Type R」を示す赤色のホンダバッジもしっかり印刷にて表現されている。リア側もカーボンスポイラーやディフューザー、ブレーキランプの質感といった細部のディティールも忠実に再現されている。また、サスペンションのギミックを搭載している。
「チャンピオンシップホワイト」のカラーモデルが一般的な「NSX-R」だが、黒一色となる「ベルリナブラック」だと、より引き締まったフォルムに見えてくる。いまにも走り出しそうなほどカッコよく再現されたスタイルの「NSX-R」を一目見れば、ミニカー、トミカプレミアムであることを忘れて、まるで本物のスーパーカーを見ているような感じさえした。
日本唯一のスーパーカーと評される、初代「NSX」は2005年をもって生産終了となり、約15年間の歴史に幕を閉じた。その後、2016年に登場した2代目「NSX」は、ホンダ独自の電動化技術である3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」の採用により、新時代のスーパースポーツ体験(“New Sports eXperience”)を提案するモデルとしてデビューを飾った。そんな2代目も最終モデル「Type S」を以て、今年2022年12月にその歴史に幕を閉じる。
スーパーカーとは何か、スポーツカーとは何か、未だに明確な区分を設けることが難しい両者の関係。ただ「NSX」は“スーパーカー”と自信をもって言っても異論はないだろう。当時の最先端技術を結集した車両性能はもちろんのこと、何よりポスターにして飾っておきたくなるような、一目見たら忘れられない美しいスタイリング。そんなスーパーカーだけが持つ雰囲気、ワクワク感を、手の平サイズのトミカプレミアムで味わってみてはいかがだろうか。