特別企画

巨大感、没入感、そして迫力! フィギュアの魅力を数倍に楽しむジオラマ作成

配置によって変わるジオラマの奥深さ。昼の市街地ジオラマ配置

 ここから組み立てた「ジオコレ」の各建物やオブジェクトを配置をしていく。

 ここで筆者が思ったのが「オブジェクトは固定すべきか」という疑問であった。展示品などを思い起こすと台座に固定されているものが真っ先に思い起こされる。しかし、自分で「ジオコレ」シリーズや台座を準備していく中で、「必ずしも固定する必要はないのではないか」と思った。

 確かにパーツの保持のために接着剤などで固定することで安定感が得られるだろう。

 しかし、「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」はアクションフィギュアだ。様々なポーズを取ることができるというのに、「一場面分のジオラマ」で終わらせるのはかえって遊びの幅を狭めている感じがあった。

 それは台座に配置していく中でその気持ちは大きくなっていった。

 「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」を中心に街並みを配置していく中で、その密度の高さから様々なインスピレーションが呼び起こされる。それは背景にも言えることで、リアリティを追求するため背景紙を用意。使用するのは箱庭技研の「ジオラマシートeLデザート01」を使用した。

【ジオラマ配置】
改めて台座に「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」を配置。これを基本に配置を考えていく
背景は空が見えるように地面部分を隠すようにする
台座と背景だけの撮影。これだけだと、アクションフィギュア感が強い
「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」を囲むように建物を配置。広かった台座も一気に密度の高いものになった

 台座にオブジェクトを配置するとその大きさで密度が高まり、市街地のイメージが出来上がっていく。俯瞰から見るとまだ迫力に欠けた感じだった。

 しかし、少し視点を下げてみれば「おもちゃの街並み」がリアリティある風景に変わっていった。

あおり視点にすると、ビルなどが迫力ある大きさに見えてくる
背の低い建物と高いビルのコントラストで立体感が出てくる
ビルの合間など視点を狭めれば、高い位置でも臨場感が高まる
「ジオコレ」シリーズ」の造形力で迫力ある絵になる
低い視点ほど街並みの雰囲気も変わってくる

 ここに「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」を入れて撮影。

 劇中を意識したアングルによって「テレビの中のヒーロー」の再現ができ、より迫力あるディスプレイが可能となった。単体では表現しにくい巨大感も比較となる建物やオブジェクトがあることで、その印象がグッと引きあがった。

 引きアングルでは背景の情報量が増えたことで豪華な印象。そして、あおり視点から見た「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」はまさに巨人のようにダイナミックに映る。アクションの一つ一つがダイナミックに決まる。

 見たことある風景の中に「テレビの中のヒーロー」が立つ姿は、小さいころに世界のどこかで「ウルトラマンティガ」が戦っていると信じていた気持ちが蘇ってくる。

【S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ 撮影】
ビルとの比較で巨大感が伝わってくる
ビルの合間から見上げる姿はまさに巨大ヒーロー
ゼペリオン光線を放つ姿もダイナミック
寄りのアングルではさらに臨場感ある絵になる
「ジオコレ」の窓から撮影すれば、特撮ならではの楽しさが表現できる
「ジオコレ 解体中の建物A」と合わせれば、建物に倒れ込む臨場感ある表現が可能
崩れた瓦礫をちりばめればさらにリアリティある絵となる
オブジェクトの存在によってアクションがダイナミックに映える
片膝をついた状態でも迫力ある構図が楽しめる

 ここまでは、昼の市街地戦をイメージしたジオラマを紹介してきた。建物があることで巨大感がより伝わりやすくなり、スケール比の違いもアングルによって違和感が少なくなった。

 しかし、筆者としては夜の街に立つ「ウルトラマンティガ」が見たい。「光の巨人」である「ウルトラマンティガ」の暗い中で輝くその雄姿を再現したい。

 ここから「ジオコレ」の配置換えや照明を追加をして夜の市街地を表現していく。