特別企画
巨大感、没入感、そして迫力! フィギュアの魅力を数倍に楽しむジオラマ作成
2022年4月21日 00:00
闇の中で輝く勇姿。夜の市街地戦を作る
昼の市街地戦では「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」を中心にして、建物の配置をした。
今回のジオラマでは「情景コレクション 情景小物118 ペディストリアンデッキ」を中心に組んでいく。「ペディストリアンデッキ」は駅前などで見かける歩行者用の高架通路で、ジオラマでは組み換えによって様々な通路を作ることができる。
使用面積も広めなので、そこから周囲に建物を配置する形で市街地を形成していく。
夜の市街地を想定すると建物の明かりも必要だ。「ジオコレ」シリーズは中が空洞になっているため、照明を入れるスペースが確保されている。
今回はKmKの「LED潜水キャンドルライト リモコン付き」を使用。こちらは花瓶などに入れてライトアップが可能なLEDライトで、リモコン操作での点灯や発光色も豊富。大きさは3cm×2.3cmで、「ジオコレ」シリーズにも入れることができ、幅の狭いビルなどは横置きすることで配置が可能となっている。
また撮影時は照明を絞り、光源の向きなどが必要となる。背景は暗さを出すために黒布を使用。
舞台が整い、「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」を配置して撮影開始。
昼と夜、ジオラマの配置を変えるだけで、そこに生まれるドラマが一気に変化した。建物による奥行の変化と陰影の濃さが、迫力を倍増させる。
夜の街並みの怪しげな暗さや窓の明かりが情景をよりリアリティあるものに昇華され、神秘的な「ウルトラマンティガ」に引き込まれる。
「ジオラマ」を作成してみて、筆者はその自由度の高さや演出の幅の広がりを実感させられてた。一方で市街地のような建造物が並ぶ風景を再現するに、相応のコストが掛かった。
現実の建物を模した「ジオラマ」は一見すると単なるディスプレイとして、ホビーの飾り付けとして機能する。そのスケールはフィギュアのサイズ以上の感動はない。
視点を下げることで、そこにある世界観やドラマ性が一気に溢れてくる。現実的な街並みとヒーロー像が揃うことで「あり得るかも」という没入感を体感できる。それは小さいころ「テレビの中のヒーロー」を疑わなかった没入感にも通じるものだと筆者は思った。
今回の「ジオラマ」では「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」単体での紹介となったが、敵役の怪獣があることで「ジオラマ」によるドラマ性の再現は大きく広がるだろう。
©円谷プロ
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