特別企画

サバイバルゲームに必須なのは「ゴーグル」だ!

曇りを止める究極のターボファンなど、求められる機能を備えた「プロゴーグル」

 30年以上の体験から筆者がサバイバルゲームのゴーグルに求める大事な要素は以下の5点だ。

1.強度充分な安全性
2.ゆったり装着できるサイズと柔軟性
3.外れにくく、外しやすい
4.広範な視野を確保
5.レンズの曇りを抑えられる

 そして以上の条件を高いレベルでクリアしているのが、東京マルイ製「プロゴーグル」なのである。パッケージで「完璧と言えるモノが存在しない」サバイバルゲーム用ゴーグルに「究極のゲームゴーグル」を目指して開発をスタートした、と東京マルイが謳う「プロゴーグル」は2008年に発売された。14年経った今も「究極」であり続ける「プロゴーグル」を、5項目それぞれの性能を検証する。

1.強度充分な安全性:ASGK認定の十分な強度

 作業用の物や、スキーなどスポーツ用のゴーグルなどは形が似ていても、レンズに十分な強度がない。エアソフトガンのパワーでも簡単に撃ち抜かれてしまうので、絶対に使用してはいけない。その点東京マルイ「プロゴーグル」は、「ASGKシューティンググラス安全検査規格」(1.2ジュールの衝撃力を加えた時、レンズに破砕又は亀裂などの異常が生じないこと)をクリアした製品だ。

「プロゴーグル」パッケージには「ASGK/日本遊戯銃協同組合」の検査合格証がある

 BB弾の直撃にも充分な強度があり、安心して使用出来る。筆者は実際に何度もレンズ面への直撃を受けているが全く問題はない。「ASGK/日本遊戯銃協同組合」では安全検査規格を決めて、合格した製品に「エアソフトガン用」として検査合格証を付与しているので安心して使用出来る。もし事故などがあれば、製造物責任の保険なども適用することができるだろう。

何度か直撃を受けたが、凹んだり痕が残ったりはしていない

2.ゆったり装着できるサイズと柔軟性:眼鏡をかけても装着可能!

 東京マルイ製「プロゴーグル」は従来のゴーグルに比べて大きく、顔を被うように装着するようになっている。丸顔の筆者が眼鏡をかけていても全く圧迫感がない。

 その大きな枠には硬質のスポンジが貼られていてキツ過ぎず、緩過ぎない。適度に密着するので非常に快適だ。

眼鏡をかけてもゴーグル内に余裕がある
柔らか過ぎず、硬過ぎないスポンジで顔にフィットする
ゴーグル比較画像。左から、サンセイ製、軍用品、海外製、プロゴーグル。プロゴーグルの幅の広さが一目瞭然でお解りいただけると思う

3.外れにくく、外しやすい:動き回っても緩まないストラップ

 東京マルイ製「プロゴーグル」は厚みがあり、調整範囲が広いゴム製ストラップがゴーグルにしっかり付いている。顔や頭部を圧迫しないフィット感に一役買っている。

ストラップも究極のコダワリを感じる

 サバイバルゲームで激しく動き回っても、緩んだり外れたりするようなことはない。一方で、ストラップは分割式なのでワンタッチですぐに脱着することが可能だ。厚みのあるゴムバンドで調整の幅も広く、さらに本体から取り外せるので、使用後に洗って清潔に保てるのも嬉しい配慮だ。

ストラップの端が「かえし」になっていてゲーム中不意に外れたりはしない。なお頭のサイズが54cm以下の方は着用できない

4.広範な視野を確保:広角ワイドレンズ

 眼を守ってくれるゴーグルだが、着用すると裸眼の場合に比べ視野は狭くなる。しかし東京マルイ「プロゴーグル」のレンズは、幅の広い枠一杯の広角ワイド仕様になっている。

 上下左右に視野が確保されることで敵を見つけやすく、サバイバルゲームにおいて非常に有利になっているのだ。

上下にも長く、広い視野が確保されている
横幅の広さは圧倒的だ

5.レンズの曇りを抑えられる:究極のターボファン

 視野が確保されても、視界が暗かったり、曇って遮られては結局敵を視認することができない。「プロゴーグル」はと言うと、レンズはUV400コーティングが施されていて紫外線がカットされ、明るい視野が確保されている。そして曇り対策は、東京マルイが「プロゴーグル」の「本随」と定義する強力・電動ターボファンが備えている。

 レンズ上部のコンパクトに搭載されたこのターボファンは、強弱2モードでの作動が可能。オン/オフと、HI/LOWの切り替えが左右に分かれていて、ゲーム中の操作もし易い。約150時間作動可能なLOWモードは音が静かで、ゲーム中ずっと回したままでも気にならず、ゴーグル内の空気を循環して曇りを防ぐ。そしてゲーム中動き回ってLOWモードで払いきれない曇りが起こってきたら、50時間作動可能なHIモードに切り替えて、視界を確保出来るようになっている。

電動ターボファンを下から見たところ。上から左右に吹き抜ける形状になっている
電動ファンのオン/オフ切り替えはスライド式で右側にある。オンにするとオレンジ色が見えて視覚的に判断できる
ターボの切り替えは左側。プッシュ式なのでサバイバルゲーム中に手袋をしていても操作しやすい

 この電動ターボファンの電装関係もしっかり造られていて、筆者はずっとノントラブルで使っている。電動ファンの電池は単4電池を2本使うので、忘れたり無くなったりしても、コンビニやサバイバルゲーム場で容易に買い足せるのもありがたい。

 さらにこのレンズが優れているのは、枠にしっかり固定されていながら、両サイドを「たわませる」と取り外せることだ。予備のレンズに交換できるのも嬉しいし、夏場など滝の様な汗がゴーグルを濡らした場合に水洗いして清潔に保てる。

上部のカバーを開けて電池を交換する。電飾が露出していないので断線しにくくなっている
レンズを丸洗いできる究極のコダワリ
「究極のゲームゴーグル」の看板に偽りなし!

 以上、筆者が考えるサバイナルゲーム用ゴーグル5つのポイントを「プロゴーグル」はいずれも高い基準でクリアしている。流石東京マルイが「究極のゲームゴーグル」と称するに値する製品だと言えるだろう。

究極の「プロゴーグル」唯一の不満と運用の注意点

 「究極のゲームゴーグル」といえる「プロゴーグル」に唯一不満があるとすれば、樹脂製の大型フェイスガードが取り付けられている点だ。確かに歯を守るために、大型のフェイスガードはありがたい。様々な銃に頬付けし易い軟性樹脂を採用したこだわりの部分でもある。しかし筆者は経験的にゴーグルとフェイスガードはセパレートタイプになっている方が銃を構えたりした場合にズレにくいと考えている。また、フェイスガードはメッシュになっている方が発汗時の放熱効果が高く、ゴーグルの曇りも少なくなる。

 幸いプロゴーグルのフェイスガード部分は取り外し可能なので、筆者は社外品の全面メッシュタイプのフェイスガードを別に着用している。当然、せっかくの東京マルイのフェイスガードを使うのも当然アリだし、角度によって直撃弾が飛び込む危険はあるということは理解して運用していただきたい。

プロゴーグルのフェイスガード部分は着脱可能だ
筆者が使っているメッシュタイプのフェイスガード
メッシュタイプが発売される以前に筆者が使っていたサンエイのフェイスガード。ゴムを付けてセパレート式にしてある。さらにドリルで穴を開け、口の部分には金網を貼ってある

 また、「プロゴーグル」を長く運用する注意点として、持ち運ぶ際に製品同梱のクロスの様な柔らかい布でレンズを被って、傷が付かないようにしたい。なお筆者は眼鏡使用でもあり、どうしても電動ファンで取り切れないほど曇る場合もある。そこで眼鏡用の曇り止めを併用しているが、その場合は樹脂レンズ用の表面を侵さない物を使用し、テッシュなど硬い繊維ではなく、眼鏡拭きで拭うことも大事だ。

 そして使用後は、必ずバッテリーを必ず取り外すこと。「プロゴーグル」のファンは静かなので、使用後回りっぱなしになって気付かない場合がある。電池がなくなると液漏れをおこして、端子がダメになってしまうので注意が必要だ。また、汗などの水分も吹いておこう。

 以上、サバイバルゲーム初心者こそ東京マルイ「プロゴーグル」を購入すべき理由がお解りいただけたかと思う。最近は、装備一式をレンタルしてくれるサバイバルゲーム場もあるので手ぶらで始めることも可能だ。しかしさすがにレンタル品として「プロゴーグル」が用意されていることはない。だからレンタル装備で楽しむ場合でも、「プロゴーグル」だけは自前で購入することをお薦めしたい。それだけで初めてのサバイバルゲームが快適になる筈だ。「究極のゴーグル」はそれだけの価値がある。

 この「プロゴーグル」は2008年の発売以来大きなリニューアルはしていない。それは現時点で優れているからリニューアルの必要がないからではないか? 初心者でなくとも、視界や視野の制限で思った様に戦果があがらないゲーマーも、是非試してみてほしい。

 なお、一応筆者はサバイバルゲームにはサンエイ(サンセイ)製のゴーグルも合わせて持っていく。シューティングレンジの試射の時や、雨が降ってきた場合には、こちらを使用している。こちらも一度買えば長く使えるので、予備で買っておくと良いだろう。

 皆さんが少しでも快適なサバイバルゲームの環境を手に入れて、戦果があがれば幸いだ。

勝田氏も筆者の薦めで「プロゴーグル」ユーザー
サバイバルゲーム場では、フィールド内に限らず、シューティングレンジなどでもゴーグルを着用する
サンセイ製のメッシュタイプは安価なので予備としてオススメだ