特別企画

驚嘆の翼ギミックを持つ「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」を触ってきた!

本日16時より予約開始! その魅力をチェック

【GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)】

2月27日16時 予約受付開始

7月発送予定

価格:33,000円(税込)

 BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部は、2月27日16時より、フィギュア「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」の予約受付を開始する。本商品の発売は7月。価格は33,000円となる。

 「GFFMC(GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE)」は、メカデザイナー、カトキハジメ氏プロデュースによるガンダム完成品ブランド。ダイキャストとABSをメイン素材として、精密な造形、彩色を実現している。本商品のモチーフはOVA「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」に登場した「ガンダムデスサイズヘル」。「Endless Waltz」からは「GFFMCウイングガンダムゼロ(EW版)」に続いてのリリースとなる。

「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」の発売は7月。価格は33,000円となる。2月27日16時より予約受付開始

 「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」は、巨大な黒い翼「アクティブクローク」が最大の注目ポイント。さらには多彩場武器を装備し、本商品オリジナルである各部装甲が展開した「グリムリーパーモード」、そして飛行形態である「レイヴン形態」へと変形できる。

 今回は試作品を前に企画を担当する稲吉太郎氏に話を聞いた。今回は商品の特徴を中心にその魅力を紹介していきたい。稲吉氏の商品への思い入れは、さらに別稿でインタビューとして取り上げたい。

企画を担当する稲吉太郎氏に各ギミックを紹介してもらった。商品への思いに関しては次回にインタビューを掲載する

オリジナルギミック満載で、ガンダムデスサイズヘルの立体物の決定版を目指す!

 「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」を語るには、「GFFMCウイングガンダムゼロ(EW版)」が欠かせない。本商品はこのウイングガンダムゼロに並び立つ機体としてデザインされている。

 「GFFMCウイングガンダムゼロ(EW版)」はこれまでバリエーションがいくつか発売されており、2月には「GFFMCウイングガンダムゼロ(EW版) Noble Color Ver.」が発売されている。天使の羽根を思わせる羽毛をイメージさせる形状のウイング、メカニカルなディテールに、詳細なマーキングなどクオリティの高いアクションフィギュアとなっている。

2月に発売された「GFFMCウイングガンダムゼロ(EW版)Noble Color Ver.」

 さらにウイングガンダムゼロに搭載されている、コンピュータの未来予測を脳に伝達することで予知のような能力を獲得できる「ZEROシステム」起動時をイメージし、各部の装甲が展開する「ZEROモード」に変形可能。さらにアニメ放映時には設定されていなかった飛行形態「ネオバード形態」も設定され、こちらの変形可能となっている。関節にダイキャストを使用することで、様々なポージングが決められ、変形などの大きなアクションも可能となっており、「ウイングガンダムゼロ」の立体物の決定版と言える商品だ。

 「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」はこのウイングガンダムゼロと対をなすかのようなデザインだ。天使の翼を持つかのようなウイングガンダムゼロに対し、漆黒の翼と巨大な鎌は“死神”のようなイメージが重ねられている。

 ガンダムデスサイズヘルは、ウイングガンダムゼロ同様元々はアニメ「新機動戦記ガンダムW」に登場した機体。コロニー連合が地球圏統一連合に対抗するため作り上げた5期のガンダムの内の1機ガンダムデスサイズをベースに、強化改造を施されたMSだ。最大の特徴は体を覆うようにもでき、悪魔が羽を広げたようにも展開できる特殊装甲「アクティブクローク」。

死神を思わせる姿を持つガンダムデスサイズヘル

 そして2つの刃を持つ巨大な鎌「ツインビームサイズ」、クローが展開する攻防一体の「バスターシールド」といった装備を持つ。OVA「Endless Waltz」ではカトキハジメ氏によりリファインされた姿で登場、翼がさらに悪魔を思わせるラインを描く様になった。「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」はこのEW版を立体化したものとなっている。

 「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」は、ウイングゼロのフレームをベースとしているが、素体そのものもほぼ新規設計となっている。関節などはデスサイズヘル用にアップデートがされている。

 今回この素体を触ることができたが、可動箇所が非常に多い。手足、各関節はもちろん、肩の白いスラスターユニット、腰のアーマー、前腕のシールド、膝の突起や足首など、全身といえるほどに可動部位が設定されている。この可動部位は金属パーツを使ったフレームのポーズに合わせ、各部品を細かく調整できる。また、びっしりと描き込まれたマーキングも見応えがある。

【素体】
試作品の本体。関節に金属パーツが使われているのがわかる
マーキングや塗り分けは非常に細かい
装甲の分割、可動範囲の多さが写真からも確認できるだろう

 稲吉氏は“塗装”にも注目して欲しいという。「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」は、光沢のあるグロスと、つやを消したマット塗装の両方を意図的に取り入れている。こうすることで先行で販売されているグロスカラーの「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ウイングゼロ」、マット仕様の「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ウイングゼロ Noble Color」など、質感を重視した塗装が施された商品と並べても違和感がないようににしているという。

 そして本商品の最大のこだわりポイントが“翼”だ。翼は展開することでメカニカルな内部構造が現れる。内部にはメタリックなフレームがあるようにデザインされている。このデザインはカトキ氏こだわりの描写とのこと。開くだけでなく、開いた状態でのロック機構も備えられており、翼の先が天を指すかのような角度まで持ち上がり、大きくそのシルエットを変える。露出した銀のフレームも印象的だ。翼が大きく上に上げられ、敵にのしかかっていきそうな迫力だ。

【アクティブクローク】
本体と較べると翼がかなり大きいのがわかる
有機的なシルエットを意識している
各部が展開、メカニカルな内部フレームが現れる
大きく、敵を威嚇するように上に翼が広がる
多彩な表情付けが可能に

 「翼も含め、どう保持をしていくかは大きなテーマでした。どこでロック機構をかければこの開いた状態になるか、翼を思った形で維持できるか、設計サイドと検証をしながら仕様を決めていきました。また翼を拡げたシルエットは、TV版のデスサイズヘルのイメージも持たせています」と稲吉氏は語った。

 カトキ氏のこだわりポイントが翼と本体の距離。翼をぴったり本体に密着させた通常の状態だと肩などに干渉しポーズが制限される。基部を持ち上げ、支えるための構造を立ち上げることで本体と翼を離すことができ腕の可動の自由度を上げることが可能だ。翼は閉じた状態でも関節が機能するので、後ろにそらせたり、先端を機体を包むように曲げるなど表情付けが可能となっている。

 これらの関節や機構は翼で本体を覆う防御形態も可能としている。外套のようにすっぽりと翼が本体を覆う姿もまたガンダムデスサイズヘルのイメージとして重要な要素だ。「本体はウイングゼロのアップデート要素も強いのですが、翼は完全にオリジナルです。ぜひ翼のギミックに注目して欲しいです」と稲吉氏は語った。

【防御形態】
翼で本体を包み込むことももちろん可能だ

 次に「武器」を紹介していこう。腰のアーマーに接続できる「ホーネット装備」は左右に開きビーム刃エフェクトを取り付けられる。腰に付けたままの可動はもちろん、劇中のように本体から取り外して飛翔する状態にもできる。

【ホーネット装備】
腰アーマーを展開して接続。変形させ攻撃形態に

 そしてやはり「ビームシザース」だ。「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」ではツインビームシザースとビームシザースを合体させることができる。さらに大きな鎌である「アードラー装備」も様々なモードに組み替えられる。この武器をきちんと両手持ちさせたり、振りかぶったりできるのが本商品の魅力だ。

 「バスターシールドヘル」は、EW版では使われなくなった「バスターシールド」を新たにデザインしたもの。かなり大型化されており、エングレービングが施されているのが特徴。もちろんクローを展開させエフェクトパーツを取り付けることが可能だ。

【ビームシザース/アードラー装備】
死神の鎌であるビームシザースとアードラー装備は、様々な形に組み替えることができる
【バスターシールドヘル】
バスターシールドヘルも変形する

 また、前腕についている小型のシールド上のパーツはこちらもバスターシールドと同じように先端が左右に開き、ビーム刃エフェクトを取り付けられる。EW版ガンダムデスサイズヘルは左腕にバスターシールドがついていなかったが、劇中未使用であった者の、実は前腕に小型化された者がついていた、という設定だったという。「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」では、このギミックが盛り込まれている。ガンダムデスサイズヘルEW版をデザインしたカトキ氏ならではの商品オリジナルギミックの1つである。

【小型バスターシールド】
前腕のバスターシールドも変形する

 さらに「変形」がある。「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」には、飛行形態「レイヴン形態」、ZEROシステム起動時をイメージした各部装甲が展開した「グリムリーパーモード」の2つの変形システムが組み込まれている。

 「グリムリーパーモード」は、各部の装甲が動き内部のフレームが露出する。肩や胸、腰の装甲やふくらはぎなどの装甲が展開する。様々な装甲が可動し変形する場合、パーツがとれやすくなってしまうが、きちんと安定して変形できるのは完成品フィギュアならではだろう。

【グリムリーパーモード】
各部の装甲が展開、グリムリーパーモードへ
肩や胸、腰装甲、ふくらはぎなどが展開し、内部フレームが露出している

 飛行形態「レイヴン形態」は、本体そのものは大胆な変形は行われないが、膝部分は複雑に変形し機構をロックする。肩のスラスターも大きく変形し流線型をイメージした形に。頭部はバスターシールドが接続され頭が隠される。変形時頭部が見えなくなるのはカトキ氏のこだわりだという。

 そして翼が基部ごと移動し、その名の通り凶兆として知られるワタリガラス(レイヴン)のような姿になる。さらにこの状態でバスターシールドヘルを展開、ホーネット装備やビームシザーズを取り付け、ビーム刃を展開させることで「レイヴンクロー形態」にもできる。体当たりで突っ込んできそうな、攻撃力の高さを感じさせる形態だ。

【レイヴン形態】
手前が変形した膝のアップ。複雑に曲がりロックされる
腰アーマーが跳ね上がる
頭部はシールドの基部で隠される
レイヴン形態の完成
武器を装備したレイヴンクロー形態

 「GFFMCガンダムデスサイズヘル(EW版)」は非常にプレイバリューの高い商品である。次回は企画者である稲吉氏のインタビューを掲載するので、楽しみにして欲しい。

【プレミアムバンダイで購入】

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