特別企画
ガンプラ「HG ガンダムエアリアル(改修型)」をアニメ「水星の魔女」設定画に寄せる!スジ彫りとエッジのシャープ化でディテールアップ
2023年4月14日 00:00
- 【HG 1/144 ガンダムエアリアル(改修型)】
- 発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2023年3月18日
- 価格:1,870円(税込)
今回は機動戦士ガンダム 水星の魔女より「HG 1/144 ガンダムエアリアル(改修型)」の作例を紹介します。アニメ シーズン2の主役機となる本機にアニメ設定画を参考にディテールアップ、全塗装をしていきます。
シン・セー開発公社が改修したガンダムエアリアル
今回制作するガンダムエアリアル(改修型)は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」にて主人公のスレッタ・マーキュリーが搭乗するMSです。グラスレー寮との決闘にてダメージを負ったガンダムエアリアルを修繕しつつ、外部装甲や装備類の追加・刷新を行なっています。
アニメのプロポーションを維持しつつ組み立てやすさも両立したキット
プラモデルとしてのガンダムエアリアル(改修型)は「HG 1/144 ガンダムエアリアル」と同様にポリキャップを廃止したほぼPS樹脂を主体とした構成となっており、塗装ユーザーにも優しい設計となっています。しかしながら、合わせ目個所は「HG 1/144 ガンダムエアリアル」と同様に複数個所存在するため少々難易度の高いキットとなっています。
「HG 1/144 ガンダムエアリアル(改修型)」アニメ設定画を参考にディテールアップ
それではガンダムエアリアル(改修型)を制作して行きましょう。今回の作例ではアニメ設定画を参考に各部ディテールアップと全塗装を行なっていきます。
まずはこれまでのキットと同様に仮組を行ないます。
ガンプラにて最も簡単にできるディテールアップ、アンテナのシャープ化
ガンプラにおいて最も目を引く場所としてはやはり、顔になるのではないでしょうか。そのため、フェイス部のディテールアップは確実に行なっておきたいものです。HGシリーズのガンプラには安全対策のためにアンテナ端部にフラッグが取り付けられている他、先端が丸くなっています。そこでディテールアップの第一歩としてアンテナのシャープ化を行なっていきます。
合わせ目消しにて不自然なラインを消去
本キットは多くの合わせ目が存在します。これら合わせ目はそのままにしておくと模型感が出てしまい、かっこいいとは言えません。そのため、できる限り合わせ目が見えないように加工を行なっていきます。
今回の合わせ目消しには主にクレオスのMr.セメントSPB(ブラック)を使用していきます。この接着剤は流し込み接着剤の長でも乾燥が早いため愛用している接着剤です。
そのままで合わせ目消しができない箇所はパーツを分割して合わせ目消しを行なう
上記の方法にて合わせ目消しを行なう場合、場所によってはパーツがはめ合わせできなくなる個所も存在します。そのため、一部のパーツは分割し、合わせ目消しを行ないます。
エッジのシャープ化とモールドの彫り直しでよりメリハリを与える
ガンダムエアリアル(改修型)の設定画を見てみるとイラストということもあり、エッジがシャープになっていることがわかります。しかしながらキットのエッジは、そのままではパーツのエッジが丸みを帯びているほか、分割されている装甲板が1パーツにまとめられています。そのため、エッジのシャープ化とモールドの彫り直しでメリハリを与えていきます。
肉抜き穴を埋めて重量感をアップ
プラモデルには成型の都合上、本来であれば機器が詰め込まれている部分が空洞となっている個所が存在します。このままでは完成時にスカスカの印象を持ってしまうため、この肉抜き部分を埋めていきましょう。今回はポリエステルパテを使用して肉埋めをしていきます。
これにて加工は完了です。パーツを洗浄したら塗装作業に入っていきましょう。
設定画を参考に調色を行ない全塗装
パーツを一度洗浄したら塗装に入ります。まずは下地にサーフェイサーを塗布していきます。サーフェイサーにはガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ」を使用していきます。
ここからは仕上げ色の塗装を行ないます。まずは機体色の多くを占めるホワイト部分から塗装していきます。このホワイト部分は設定画を確認しても純粋なホワイトに見えましたのでガイアノーツの「Ex-ホワイト」を使用して塗装していきます。
ホワイトに次いで塗装面積の多いブルー部分は設定画を確認すると若干赤みが入ったブルーにグレーを混色したカラーをしています。そこでガイアノーツの「バーチャロンカラー マーズディープブルー」、「ウルトラブルー」、「Ex-ホワイト」の3色を混色し、ベースとなる色を作成し、そこにガイアノーツの「Ex-ブラック」、「純色シアン」、「純色バイオレット」を加えて調色を行ないました。
フィン等のパーツに使用されているイエロー部分はイエローにグレーを加えた色味となっています。そこで、今回はガイアノーツの「エヴァンゲリオンカラー エヴァ プロトイエロー」と「ボトムズカラー ホワイトグレー」を調色しました。
本キットの中にて最も塗装範囲の少ないレッド部分もしっかりと調色を行なっていきます。ガンダムエアリアル(改修型)に使用されているレッドは純粋な赤ではなく、赤みが強いブラウンにホワイトを加えた色味をしています。そこで今回はガイアノーツの「ブライトレッド」、「ナチュラルブラウン」、「Ex-ホワイト」を調色してみました。
最後はフレーム部分の色を塗装していきます。ガンダムエアリアル(改修型)のフレーム色は青みのあるグレーとなっているのでガイアノーツの「ブルーグレー」、「Ex-ホワイト」、「Ex-ブラック」を調色して再現を行ないました。
これにてエアブラシによる塗装は完了ですが、各部の墨入れを行なっていきます。墨入れにはエナメル塗料を使用しました。また、配色はホワイト部分のパーツにはダークグレーを、その他のパーツにはブラックにて墨入れを行ないます。
最後につや消しのトップコートを塗布して完成です。今回はトップコートにクレオスの「Mr.スーパークリアーつや消し」を使用しました。
アニメ設定画を参考にディテールアップを行なったガンダムエアリアル(改修型)
それでは完成したガンダムエアリアル(改修型)を見ていきましょう。
アニメ設定画のような少し落ち着いた色味に仕上がりました。
いかがでしょうか。今回の作例ではアニメ設定画を意識して配色を決定しました。ガンプラは今回のような配色だけでなく、自分オリジナルでの塗装も可能ですが、設定の配色は最もまとまりがありデザインとマッチしやすいカラーリングだと思います。今回の作例では設定画を見ながらオリジナルで塗料を調色しましたが、キットの説明書にカラーガイドも記載されていますのでこの記事をきっかけに設定どおりでのガンプラ作成を楽しんでみてはいかがでしょうか。
使用工具 | 品名 |
ニッパー | GSIクレオス Mr.シャープネスニッパー両刃タイプ |
ニッパー | ゴッドハンド アルティメットニッパー5.0 |
ナイフ | タミヤ モデラーズナイフ |
やすり | ピットロード PY07「フィルムスティックやすり 400番」 |
やすり | ゴッドハンド エッジ出しヤスリ |
スジ彫り | ファンテック スジ彫りカーバイト0.15 |
スジ彫り | スジボリ堂 BMCダンモ 0.2mm 0.4mm |
接着剤 | クレオス Mr.セメントSPB(ブラック) |
接着剤 | タミヤ タミヤセメント |
接着剤 | ガイアノーツ 瞬間クリアパテZ |
工程 | 使用塗料 |
下地色 | ガイアノーツ サーフェイサーエヴォ |
上塗り(外装ホワイト) | ガイアノーツ Ex-ホワイト |
上塗り(外装ブルー) | ガイアノーツ バーチャロンカラー マーズディープブルー+ウルトラブルー+Ex-ホワイト+Ex-ブラック+純色シアン+純色バイオレット |
上塗り(外装イエロー) | ガイアノーツ エヴァンゲリオンカラー エヴァ プロトイエロー+ボトムズカラー ホワイトグレー |
上塗り(外装レッド) | ガイアノーツ ブライトレッド+ナチュラルブラウン+Ex-ホワイト |
上塗り(フレーム部分) | ガイアノーツ ブルーグレー+Ex-ホワイト+Ex-ブラック |
墨入れ(ホワイト部分) | タミヤ スミ入れ塗料(ダークグレー) |
墨入れ(ホワイト部分以外) | タミヤ スミ入れ塗料(ブラック)、タミヤ エナメル塗料 ブラック |
トップコート(つや消し) | クレオス Mr.スーパークリアーつや消し |
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