特別企画

大人と子供が競い合えるスポーツに! 「ベイブレード X」発表会レポート

強力に加速するXダッシュで戦いはどう変わるか?

【『BEYBLADE X』プレス発表会】

5月17日開催

会場:ベルサール六本木

 タカラトミーは5月17日、ベルサール六本木にて「『BEYBLADE X(ベイブレード エックス)』プレス発表会」を開催した。「BEYBLADE X」は7月15日発売予定、複数の商品を展開予定で、スターターの価格は1,980円。

 ベイブレードはタカラトミーが展開する"ベーゴマ"を発展させた玩具。1999年に第一弾の「ベイブレード」、2008年に「メタルファイト ベイブレード」、2015年に「ベイブレードバースト」と進化し、今回8年ぶり、第4世代の「BEYBLADE X」の発表となった。

 「BEYBLADE X」は、新システム「Xダッシュ」を搭載、施策においても年齢制限なしに世界で腕を競える「マスターズ大会」を予定するなど新しい展開を目指していくという。本稿では発表の内容や、会場で見ることができた「BEYBLADE X」の印象を取り上げていきたい。発表会の概要や商品展開は下記ニュースを参照して欲しい。

新システムにより激しく、本格スポーツ化することでよりエキサイティングな戦いを!

 ベイブレードはベーゴマを現代風にアレンジした玩具だ。2人のプレーヤーがギアの力で回転力を上げる「シューター」を使ってベイブレードを打ち出し、専用のスタジアムで激しくぶつかり合う。相手のベイブレードをスタジアムの外に打ち出したり、片方が動きを止めた場合、回っている方が勝ちとなる。

 初代「ベイブレード」はベイブレードを4つのパーツに分割、カスタマイズすることで特性を持たせ、相性のある駆け引き要素を盛り込んだ。自分のベイ(ベイブレード)の組み合わせ、右回転、左回転によっても変わる戦い方など、従来のベーゴマ以上の戦い方と、シューターにより誰でも簡単にベイを回せるハードルの低さもあり大人気となった。

8年ぶりの新展開となる「BEYBLADE X」
これまでの要素を受け継ぎ、進化する
最大の特徴である、Xダッシュ

 「メタルファイト ベイブレード」は金属パーツを使用、金属同士がぶつかる迫力も話題となった。ランチャーの打ち出し方、シュートの仕方などのテクニックもよりフォーカスされるようになった。

 「ベイブレードバースト」では、ぶつかることでベイがバラバラになる「バーストフィニッシュ」が盛り込まれた。ベイ同士や壁にぶつかったときにロックが緩むようになっており、完全に緩むとバーストする。競技に偶発性と、ベイがバラバラになる派手なビジュアルが加わった。このように進化したベイブレードは、日本のみならず世界中で人気を得て、全世界では5億以上の出荷を記録したという。

 そして今回の「BEYBLADE X」である。新たな要素は「Xダッシュ」。ステージに仕掛けられたレールとベイの軸の歯車がかみ合うことでさらなる加速をし、より強い勢いで相手にぶつかることができる。このXダッシュがより激しいバトルシーンを演出するのだ。

【タカラトミー「BEYBLADE X」、Xダッシュによる激しいぶつかり合い!】
【BEYBLADE X】
ベイをシューターにセット、レールを引き抜くことでベイは高速回転し打ち出される
ベイの軸のギアと、コースのレールがかみ合うことでXダッシュが生まれる
バーストすると3つのパーツに分離

 Xダッシュは激しい加速を生む一方、エネルギー消費が激しい。また激しい加速はベイが場外に出やすくなる諸刃の剣でもある。このXダッシュで勝敗がどう変わっていくか、今後の注目ポイントだ。

 デジタルとの連動も重要視する要素。専用アプリ「BEYBLADE X」はシューターに取り付ける「ベイバトルパス」と連動し、シュートパワーを計測、記録する。また遊ぶほどポイントがたまり、ポイントで「レアベイ」をゲット可能とのこと。ポイントは遊ぶだけでなく、店舗訪問や商品購入、大会参加で貯まる。データを使ったオンラインマッチも実施予定だ。

 また次世代型テーマパーク「リトルプラネット」と共同開発で、XRデジタル筐体を開発。ベイの軌跡が視覚的に表現されたり、ぶつかったら火花の演出が映し出されるなど、ドラマチックな対戦風景が楽しめる。プレーヤー達に「目指すべき対戦舞台」を提示する。このほかバーチャルユニバース「Roblox」にも参入予定だ。

アプリとの連動
対戦筐体の開発
バーチャルユニバース「Roblox」にも参入

 そして「BEYBLADE X」は"スポーツ"としての要素を前面に押し出していくという。これまでの「ベイブレード」も大会は積極的に行われていたが、小学生大会が中心で、大人を対象とした大会は有志による小規模なものだった。

 タカラトミーは「BEYBLADE X」において大人と子供が同じ場で腕を競い合える「マスターズ大会」を企画していくという。世界のプレーヤーを対象にした世界大会や、豪華な副賞、プロプレーヤー制度なども視野に入れてプロジェクトを進めていくとのこと。eスポーツや、Xスポーツといった現在行われている大会などを参考に、ベイブレードならではのマスターズ大会を今後計画していくとのことだ。

アプリとの連動
対戦筐体の開発
バーチャルユニバース「Roblox」にも参入

 「ベイブレード」は各パーツの相性、シュートの仕方での戦略の変化など奥深い駆け引きがある。その中で「ベイブレードバースト」の時点でプレーヤー人口のおよそ2割は大人であり、大人の対戦シーンも加熱しているとのこと。Xスポーツでは大人達と技を競い優勝する低年齢のプレーヤーが出現するなど、スポーツ競技は幅広く、多彩になっている。タカラトミーが「BEYBLADE X」を本格スポーツとすることでどんな化学反応が起こるか、注目したい。

【マスターズ大会】
年齢、国籍を超えた大会の開催を目標に