特別企画
【特別企画】トミカ歴代名車コレクション 013「コロナマークII ハードトップ」014「トヨタ スプリンタートレノ (AE86)」
2023年12月12日 00:00
コロナから生まれた理想のコロナ「コロナマークII ハードトップ」
- 発売日:2023年11月14日
- 価格:1,999円(税込)
- スケール:1/62(全長約67㎜)
- アクション:左右ドア開閉・サスペンション
【コロナマークII ハードトップ】
トヨペット(トヨタ)から1968年9月に登場した「コロナマークII ハードトップ」は当時のモータースポーツ人気の高まりを受けて登場した「マークII」を高性能化したモデルです。車名の“マークII”は英語の「Mark(目標、成功、名声)」と「コロナの第二世代」「コロナの上級車」という意味を持っています。
ヤマハ発動機によって専用開発されたDOHC直列4気筒1858ccの10R型エンジンはツインチョーク・ソレックス・キャブレターを2基装着し、140PSを発生します。5段のギヤボックスを介して最高速度200km/hに到達しました。LSD(リミテッドスリップ・ディファレンシャル)を装着。内側タイヤの空転を防ぎ、スポーツ走行でのパフォーマンスをさらに向上させています。
車名にある“ハードトップ”は、そもそも幌製のルーフを持つオープンモデルを“ソフトトップ”と呼ぶとともにそういった車種の場合後席の視界をさえぎることがあるためセンター(B)ピラーを省略したりしますが、その状態のボディに通常の硬い樹脂や金属製のルーフを採用したものが対比として“ハードトップ”という名前が付けられたものになります。車体の剛性は若干失われますが視界やスタイリングの良さに貢献し、剛性不足を補うメーカーの技術力をアピールすることにもつながりました。
今回のトミカのモデルとなっているのは初代T70型の2ドアハードトップモデルです。鮮烈なレッドのボディカラーとルーフが艶消しブラックの塗分けは華やかさと渋さを同居させています。内装はさらに華やかなホワイトとなっています。実車でこの内外装カラーリングは存在しませんのでかなり特別な仕様になっています。
それでは「コロナマークII ハードトップ」のトミカ歴代名車コレクション版を見ていきましょう。前述のとおりモデルとなったのは初代です。レッドのボディカラーでフロントのヘッドライトが収まる横一文字状になっているグリル部はシルバーになっています。リアのコンビランプは未塗装で前後のメーカーや車種のロゴプリントはありません。
シャーシはシルバーになっていてフロントは実車同様マスクとバンパーで境目のあるデザインをこの大きさで表現できています。L型エンジンが収まるボンネットフードは中心にリブがあるデザインをイメージ通りに再現しています。艶消しブラック塗装が渋いルーフは低くシャープな印象もあります。センターピラーがないことでこんなにも強烈な印象を与えるサイドビューは強く目を引き付けます。
ルーフからなだらかに降りてきたラインが流れ着くリアも横一文字型の形状を再現しています。シルバーのシャーシにモールドされた前後バンパーで実車のそれをうまく表現しています。シャーシは現在とは逆にトミカを裏返しにしてフロントを右にして正位置となるモールド類の配置になります。その中にはNo.2のモールドも!つまりトミカ最初期の6台のなかの1台がこの「コロナマークII」ということになります。再設計されているとはいえ歴史的な1台なんです!
ホイールは5穴が開いてメッキ処理された一般車向けといわれるタイプです。アクションは左右ドア開閉とサスペンションです。やはりドアが開閉できるトミカは楽しい!ドアを開けると車内を確認でき、まぶしいホワイトカラーで前後シートとステアリングと共にダッシュボードが見えてきます。
(C) TOMY 「トミカ」は株式会社タカラトミーの登録商標です。