特別企画

「帰ってきたあぶない刑事」上映記念第2弾、「セクシー大下」、ユージの華麗なリボルバー遍歴を語ろう

【帰ってきた あぶない刑事】

5月24日公開

 「帰ってきた あぶない刑事」が、5月24日に劇場公開された。本原稿執筆時点ではまだ観ることができていないが、一刻も早く観に行きたいと思っている。前回のタカ編でも触れたが、「あぶない刑事」は1986年10月に第1作が放映、その後多くのTVシリーズ、劇場版が作られた人気作品だ。

【『帰ってきた あぶない刑事』予告篇】

 「あぶない刑事」人気の理由は様々だが、一つにはガンマニア、劇中の銃の描き方を重視する愛好家をも満足させる内容だということもある。ただ銃が登場すれば良い。発砲シーンが多ければ良いということでもない。銃が、単なるアイテムとしてでなはく、登場人物をイメージさせるもう一つのキャラクターとして魅力的に描かれているからと言える。

 前回はタカの銃を紹介した。タカは多くの作品で「S&W M586 4inch」と「M49」を使い、このコンビならば"タカの銃"というのがファンの認識だと思う。ユージの場合はどうだろうか? ユージといえば、スナブノーズ(短銃身)リボルバーという印象があるものの、頻繁に使用銃が変更されている印象が強い。

 もちろん、スナブノーズというコンセプトは変わらないのだが、銃だけを見ると大きく印象が異なる。しかし、その時々のユージが持つと、自分が抱くイメージ通りのユージの銃として認識できるから不思議だ。今回は作者のコレクションより再現可能で、かつ印象深かった銃をピックアップしてみた。では、早速解説していこう。

「帰ってきたあぶない刑事」のポスターでユージがしているポーズをとってみた

短銃身のリボルバーを手に、走りまくる「セクシー大下」のアクション

 「あぶない刑事」の魅力は、タカとユージの二人の異なるキャラクターが織りなす軽妙なやりとりや激しいアクションだ。タカとユージは強面と軟派のようなステロタイプなコンビではなく、かといって純粋なハードボイルドなキャラクターでもない、人間らしさが感じられるところも魅力だ。女好きで出世よりは人生を楽しみたいという態度を隠さない振る舞いから一転、巨悪には敢然と立ち向かうりりしさにグッとくる。2人は似た性格のコンビにみえるが、「ダンディー鷹山」と「セクシー大下」では、その生き方(ありよう)に違いを感じる。

「帰ってきたあぶない刑事」の公式ページより。左が舘ひろしさん演じるタカ(鷹山敏樹)、右が柴田恭兵さん演じるユージ(大下勇次)

 セクシー大下、ユージこと大下勇次刑事は、屈指の俊足で、車で逃走する犯人を走って追いかけることもあった。タカが脇を締めてラグビーのようなスタイルで走るのに対して、ユージは両腕を開いて大きく振るように、ともすると「女の子走り」のようなコミカルな走り方を見せる。「俺から逃げ切れた奴は一人もいない、女を除いて」とはセクシー大下の名セリフだ。後年の劇場版では(年齢も重ねたせいか)やや息切れも見られたが、もう一つの特技、ドライビングテクニックは衰え知らず。カーチェイスシーンでは、ドリフトやスピンターンなどのテクニックを披露し、横転した車の中でタカとお互いを非難し合うというコミカルなシーンも印象的だ。

 もちろん、全てのドライビングシーンではユージを演じる柴田恭兵さんが運転していたわけではないが、スピンターンなどはもちろんのこと、車の横転シーンの一部も実際に柴田さんが担当していたなど体当たり演技だったようだ。

 余談だが、タカを演じる舘ひろしさんも体当たり演技にチャレンジすることも多く、大型バイクからダンプカーに乗り移って荷台から滑り落ちるシーンなどもスタントなしで撮影されたのをメイキング番組で見て驚いた記憶がある。

 ユージは激しいアクションが印象に残る。短銃身(スナブノーズ)のリボルバーを片手に縦横無尽に駆け巡るほか、華麗なステップで弾を避けたり、広東語や韓国語、スペイン語などの外国語を駆使、変装の名人など多彩さも見せる。

ユージの射撃ポーズ。スナブノーズリボルバーを両手で保持するウィーバースタンスっぽいのをイメージした

 普段使いの射撃では、銃を持つ方を引き、手を真っ直ぐ伸ばし、もう片方の手を添える。正面から見て、体の半身が見える「ウィーバースタンス」が基本だ。スナブノーズならではの反動を抑えるためだろうか? 今回の予告編でも両手でしっかりと保持した射撃シーンが描かれている。過去のドラマでは片手で軽快に撃つシーンもあったりと、精密射撃の描写が多いタカに対して、派手に連射する"弾幕担当"という印象も抱いてしまう。特に、相手から奪ったり、押収したサブマシンガンを持ち出して盛大にぶっ放す姿が印象的だった。

 反面ここぞという時の射撃精度、命中率の高さもすごい。隙を見て反撃しようとした犯人の銃を弾き飛ばしたり、タカとどっちが当てたか言い争うシーンなど射撃に自信がある様子も描かれている。高い塔にいるライフルを持ったスナイパーと対峙。自身も怪我をしながらもリボルバーを全弾叩き込み撃ち倒すというシーンは鮮明に覚えている。

ユージの使用銃、右からコルトローマン MKIII 2inch 旧タイプ、コルトパイソン 2.5inch、コルトキングコブラ 2.5inch

 ユージの銃は、タカと違ってシリーズごとに変わることが多く、今回はどんな銃を使っているのか? いう楽しみもある。いずれもユージならではの「スナブノーズ」ではあるのだがそこに込められた意図を深読みしたくなる。それでは、早速登場順に紹介してゆこう。

コルト ローマン 2inch 旧タイプ

 TVシリーズから劇場版第二作「またまたあぶない刑事(1988年)」までの使用銃として使われていたのは、「コルトローマンMKIII 2インチ」、旧タイプだ。

MGCのコルトローマン2inch HWモデルに木製グリップを装着。劇中モデルはABSモデルだった(もちろん、ABSモデルも持っているが、HWの方がディテールアップされており好みだ)

 銃身の下にあるシリンダーの回転軸であり、カートリッジを排莢するための「エジェクターロッド」を覆う、「エジェクターシュラウド」のあるニュータイプではなく、エジェクターロッドが露出している旧タイプなのがまた渋い。当時から銃にこだわりを持つ舘さんと異なり、用意されたものを使っていたと言うことで、他の刑事と同じものを使っていたようだ。

 TVシリーズ放送当時は、MGCが健在でコルトローマンは完成品の他にキットなど比較的安価に入手できたことから周囲でも持っている人が多かった。動作性能も良かったので、プロップガンとしても採用され、映画やドラマでも登場することが多かった。

 余談だが、アメリカではコルト ローマンの認知度はそれほど高くないという。刑事ドラマなどで認知があり、憧れて、アメリカに住んだ日本人が銃を持てるようになった際、コルトローマンを欲しいと言った人に対して、現地の人が「そんな銃はないよ」とか「なんでそんなマイナーなのが欲しいんだ?(もっといいやつあるよ)」と言われたなどのガンマニアのエピソードを見聞きしたことがある。

HWモデルや後期のABSモデルは銃身の刻印がリアルタイプになっている

 ホルスターは、タカとお揃いで、黒革製で白いステッチの入ったデザイン。映画では、ホルスターの反対側にカートリッジポーチがあるタイプとなるなどマイナーチェンジも見られた。銃は他の刑事と同じでも、ホルスターは特別製だった。

 映画「またまたあぶない刑事」では、犯人と激しい銃撃戦を繰り広げ、手持ちの弾丸を使い切り、あわやというタイミングで、ズボンのベルトに仕込んだ最後の1発の弾丸を見つけて窮地を乗り切るか、というところで急展開があるのだが……そのほかにも、映画では、ユージもタカも、弾薬を箱ごと持ち出すなど撃つ気満々なところが見ていてコチラもワクワクしてくる。

コルト パイソン 2.5inch

 TVシリーズ第二期「もっとあぶない刑事(1988年)」劇場版第三作「もっともあぶない刑事(1989年)」で使われていたのが、「コルトパイソン 357マグナム 2.5inch」だ。映画では、パイソン片手に切込隊長的なアクションが印象的だった。挿入歌「ランニング・ショット」をバックに縦横無尽に駆け巡り、撃ちまくる様は非常に爽快だった。

MGCのコルトパイソン 2.5inch SRHW(スーパーリアルヘビーウェイト)樹脂製で、ずっしりと重い。入手困難なサービスサイズの木製グリップを苦労の末入手して装着している

 「シティーハンター」の銃もコルトパイソンだが、あちらが4インチだったのに対してユージが持つのはスナブノーズタイプの2.5インチだ。ジャケットの内側に隠し持つ、刑事ならではのスタイルに適するよう、小型で握りやすいサービスサイズのグリップが装着されている。

 「もっとあぶない刑事」が放送開始になった頃、ユージの銃がパイソン2.5インチだとわかると、今まで店頭であまり気味だった2.5インチモデルが消えたものだ。以来MGCがHWモデルを出してもどのラインナップも満遍なく売れていたような気がする。

放熱用のベンチレーテッドリブも4インチの2つに対して、こちらは1つだ

 ローマンの2インチに対して0.5インチ長くなった銃身だが、パイソンならではの銃の上の「ベンチレーテドリブ」や銃の下のエジェクターシュラウドによって、スナブノーズ感は失われていない。サービスサイズグリップとあわせて軽快さも感じられる。なお、サービスサイズグリップの人気は非常に高かったが、サイドプレートをはめるネジがグリップで隠れず露出してしまう(実銃と異なる構造ゆえ)ので、メーカーがネジの露出は美しくないと嫌がったためか、わずかしか販売されなかったようだ。

スムースタイプのサービスサイズグリップ。チェッカリングが刻まれたものも存在する

 もう一つの理由として、グリップウェイトという重量を増やすためのパーツがあるために実銃のサイズのグリップが取り付けられない構造だったことがある。グリップウェイトをかわすようにグリップに窪みを作る必要があり、そのため工作難易度が高く、歩留まりが悪かったのも理由では? とも言われているが真偽不明だ。

 モデルガンネタでもう一つ。MGC製のコルトパイソンのモデルガンは、調整が難しかったことから、発砲シーンでは「コルト トルーパー(MGCのローマン、トルーパーのシリーズ)」のフレームにパイソンの銃身を取り付けた通称「トルパイ」が使用されたと言う。さらに、銃を捨てるシーン用の銃は、サービスサイズグリップではなく、通常のオーバーサイズグリップ(しかもプラ)付きのパイソンが使われていたなど、結構こまかく使い分けられていたようだ。

 パイソンで使っていたホルスターは、アップサイドダウンタイプで、ショルダーにカートリッジホルダーがあるタイプ。あらゆる場所に弾を仕込んで持ち歩いていたユージ。カートリッジホルダーは必須だったのだろう。

 ユージのホルスターは、カートリッジポーチやカートリッジホルダーなどが標準装備されており、当時からカッコイイと感じていた。舘ひろしさんもそう思ったのか、「あぶない刑事」のあとに出演した刑事ドラマ「ゴリラ・警視庁捜査第8班」では、スマイソン(スモルト)を使用して、ホルスターにはカートリッジホルダーを取り付けたものを使用していた。

コルト キングコブラ 2.5inch

 劇場版第4作『あぶない刑事リターンズ』・TVスペシャルおよび劇場版第5作『あぶない刑事フォーエバー』では、コルトキングコブラ 2.5inchを使用していた。特にフォーエバーでは、タカが人質に取られた際、軽口で相手を油断させてから後ろ向きのまま発報して犯人を倒すなど、トリックショットも見せた。

KSCのコルト キングコブラ2.5inch HWモデル。パックマイヤーのラバーグリップ付き

 実銃のキングコブラは、ローマン・トルーパーのフレームを進化させたMK Vフレームをベースに、改良を加えて誕生した。ローマンの後期型、パイソンなどのようにエジェクターシュラウドがついた質実剛健なデザインとなっている。

バレル上部には、ベンチレーッテッドリブなどは設けられておらず、埋められている。これも質実剛健さに貢献しているといえる

 撮影当時はKSCのキングコブラが発売されてなく、こちらもトルーパーベースでスクラッチされたという。筆者が勝手に想像する劇中の設定的には、ローマンからパイソンに切り替えたがしっくりこなかったので、ローマンの系統を引き継ぐ新型のキングコブラを選んだ、というストーリーがイメージできる。

劇中モデルもパックマイヤーのVフレーム用ラバーグリップが取り付けられている。KSCのモデルガンには、パックマイヤー製ラバーグリップと、ホーグ製ラバーグリップの2バージョンが存在する

 KSCのキングコブラは、モデルガンの趣味を再び始める際に買い求めたものになる。新しい設計のモデルガンはキビキビ動いて気持ちが良い。最近、KSCからはABSモデルのモデルガンが再販されるとアナウンスがあった。売り切れるとまた入手困難になってしまうことが予想される。

京急百貨店で開催されていた「『帰ってきた あぶない刑事』劇場公開記念特別企画 あぶない刑事展」

 筆者は先日、京急百貨店で開催されていた「『帰ってきた あぶない刑事』劇場公開記念特別企画 あぶない刑事展」を見てきた。会場では「帰ってきた あぶない刑事」で使われた衣装の展示や過去作の振り返りパネルなどが展示されていた。それによると、ユージのキングコブラは、リターンズではマット仕上げ、フォーエバーではブルーイングされていたという情報も得られた。もしかすると、リターンズではトルーパーベースゆえにマット仕上げ、フォーエバーではKSCのHW版を入手できたのでブルーイングできたのだろうか?

ホルスターは、初期タイプ(ローマン用)と似たスタイルに戻り、反対側はタイダウンベルトが設けられた。カートリッジホルダーなどもないシンプルなものとなった

S&W M586 3inch キャリーコンプ

 劇場版第6作『まだまだあぶない刑事(2005年)』では、今までのコルトから、S&Wに銃が変わった。今までのコルトから切り替わったということで張り切って準備されたのだろうが、個人的には3インチは長いなと感じた。コンバット・パイソン(3inchモデル)のような、取り回しの良さと命中性能のアップを両立していたことと思うが、個人的にはストーリーも含めてチャレンジを感じたがうまくハマらなかったのが残念だ。

あぶない刑事展のパネルより。詳細な銃の説明などもあって非常に楽しめた

 使用した銃はS&W M586 3インチ、ユージカスタム。3インチ銃身に、コンペンセイターポートが設けられ、戦闘的なスタイルが強調された。マルシン製のM586をベースに銃身はスクラッチで作られたと言う。ホーグ製ラバーグリップが装着された独特のスタイルとなっている。

 過去に、MGCからM586のキャリーコンプカスタムが出ており、似たようなイメージということで、オークションやフリマでも高値で取引されている。

 ホルスターも、今までのイメージは保ちつつも、ホリゾンタルスタイルとなった。反対側は前モデル同様タイダウンベルトが設けられている。

S&W M10 2inch

 劇場版第7作「さらばあぶない刑事(2015年)」からはS&W M10の2インチに持ち替えている。今回の「帰ってきた」でも、タナカがプロップガンを提供し、S&W M10アーリータイプを使用すると発表された。なお、「さらば」では、発砲用プロップガンは、タナカのM19ベースで製作されたとのこと。

 この頃になると、ユージの銃は何がいいですか? というスタッフに対し柴田さんが、「やっぱりユージはスナブノーズでしょ?」と答えるという、柴田さんが「ユージといえばスナブノーズ」というこだわりを持つようになっていたと言う話も聞いた。

 コルトローマンも当時としては(実銃の世界では)古い銃だったが、パイソンを経て、キングコブラ、M586とだんだん新型(大型)になってゆき、再びS&W M10(アーリータイプ)とクラシック・スナブノーズに回帰したのが、スナブノーズ好きのユージらしい。最後の戦いに赴く際は、町田課長(中村トオル)からスピードローダーにセットされた弾丸をたくさん受け取っていくなど、これぞあぶない刑事といったシーンが多く見られ大変満足した。

タナカワークスが5月中旬に発売した「『帰ってきたあぶない刑事』オフィシャルライセンスプロダクト 大下勇次モデル M10 2inch Early Heavy Weight DX/STD 」。価格はDX版が85,800円、スタンダード版が49,500円。トリガーとハンマーがケースハードン風、ダイヤチェッカー入木製グリップ、パックマイヤータイプのグリップアダプターなど、劇中モデルと同じ仕上げとなっている

 ホルスターも、初期タイプをイメージしたバーチカルタイプとなるようだ。タナカからは、劇中モデルと同じ仕様のモデルガンとホスルターが発売された。早速筆者も予約したところ、無事に初回ロットを入手することができた。こちらも後日レビューしたいと思う。


 当時、個人的にはタカのほうがカッコイイと思っていたが、今振り返ると、「ダンディ鷹山」はもちろんのこと、「セクシー大下」も負けないくらいカッコイイと思う。キザな台詞回しや軽妙なジョークや軽口、ハードな現場にもオシャレしてゆくなど、痩せ我慢の中に見えるセクシーさ、と言うのもあったのだと、大人になってわかるようになったのもある。

刑事の命、拳銃ですらアクセサリー感覚でハンドリングする軽快さが魅力でもあった。

 最近は、現実的な警察組織を描くドラマが多くなり、銃をバンバン撃ち合ったり、格闘の末犯人を逮捕するなどのアクション刑事ドラマはあまり見かけなくなった。リアリティを追求した結果ともいえるが、「あぶない刑事」の人気を見ると荒唐無稽な刑事ドラマの人気がなくなったわけでもなさそうだ。もちろん、横浜の街の中で銃撃戦をする内容は、リアリティがあるとは誰も思っていない。しかし、タカとユージが小粋なジョークを言い合ったり、タフな状況でも軽口を言って乗り切ってゆく、そんなダンディーでセクシーな二人に憧れる人が多いのもまた一つの現実だ。

 カッコイイ二人が使う銃、着ているスーツやサングラスなどは常に大人気となった。身近なところでは、度々登場するポッカコーヒーとポカリスエットだ。当時二人がそれぞれCMキャラクターとして紹介していたもので、時折交換して飲むなど、メタ演出としても印象的に描かれていた。

 映画やドラマのキャラクターグッズというと、とかくタイトルロゴが入ったマグカップだとか、メモ帳などテンプレアイテムが用意されることがある。もちろん、記念グッズとして欲しい時もあるが、個人的には作品の世界観への没入感を高めてくれるグッズにより魅力を感じるのだ。その点で、缶飲料は手軽に没入できるアイテムとして当時も愛飲していたし、今でも選べるならそれを選ぶ、みたいな行動をとることもある。

 モデルガンやホルスターなども、銃を見るだけでキャラクターが鮮明にイメージできるほど印象強いものもある。全ての作品でそうはならないので、それだけキャラクター設定や、演出、役者の演じる人物への理解や所作の役作りなど、総合的に完成度が高く、印象的に描かれている結果なのだと思う。

 あぶない刑事に関しても、主役の二人が歳もとってアクションはどうなのか? と心配する声もあったりするが、漏れ聞く評判は良いものが多いので期待値も高い。今から劇場に観に行くのが非常に楽しみだ。