特別企画
トミカ新車インプレッション 7月は「ノート オーラ」「トヨタ MR2(SW20)」が登場!
2025年7月26日 09:00
Midship Express「42 トヨタ MR2(SW20)」
【トミカプレミアム 42 トヨタ MR2(SW20)(通常仕様・発売記念仕様)】
- 価格:各990円(税込)
- スケール:1/60(全長:約68mm)
- アクション:サスペンション・リトラクタブルライト可動
MR2(SW20)は日本のトヨタから1984年に初代が登場したミッドシップ(MR)レイアウトの2シータースポーツカーです。その特異なレイアウトのクルマは日本でも初の採用であり、当時のトヨタの挑戦が結実したスペシャルなモデルでもあります。
MRレイアウトはドライバーの後ろにエンジンを搭載し、リア軸を駆動させます。例えていうならFFレイアウトはフロントにエンジンを置いてフロント軸を駆動させることで“クルマを引っ張る”方式、MRレイアウトは“クルマを押し出す”方式といえばいいでしょうか。前進時にはクルマのリア側に荷重がかかるのでそこを駆動させることで強大なトルクをタイヤから路面へダイレクトに伝えるのに適しています。
フォーミュラカー等の現代のレーシングカーも一般的にはMRレイアウトが主流で、MRレイアウトがどれだけ戦闘力が高いかを物語っています。ドライバー/エンジン(パワーユニット)/パワートレインといった重量物が車体のセンターに集まることで慣性モーメントの点でも利点がありコーナリングでも抜群の運動性能を発揮することができるレイアウトです。トヨタはいち早くそのレイアウトを市販車に盛り込むという挑戦を行いました。
それではトミカプレミアムになった「トヨタ MR2(SW20)」を見ていきましょう。モデルになったのは2代目にあたるSW20型。1989年から1999年にかけて販売されたもので同時期のセリカ等をベースとし、直列4気筒の2000ccにターボチャージャーを追加した3S-GTE型の強力なエンジンも共用。当時の生産技術が向上したことにより空力性能を考慮した丸みを帯びたボディのSW20をトミカプレミアムで精密に再現しています。
この時代の特徴的なリトラクタブルライトをギミックとして搭載。ライトアップしてみるとぱっちりしたシルバー塗装されたライトの表情を見ることができます。そして特徴的なリアウイングの形状からSW20型の中でも最終型(1997年12月~)の“V(5)型”がモデルとなっていると思われます。
トミカプレミアム化されたMR2(SW20)のカラーは通常仕様がレッド、発売記念仕様がブラック。実車ではレッドが「スーパーレッド II」、ブラックが「ブラック」という名前のカラーがあります。どちらも性能の高いクルマを象徴するカラーで、スタイルとディテールを強調させ、いかにもスポーツカーなかっこいいカラーリングです。
トミカプレミアムシリーズは実車のホイールを忠実再現するのが毎回注目ポイントとなっています。今回の「MR2(SW20)」でも実車の純正ホイールを忠実に再現しています。5本スポークで5穴のスポーティーなシルバーのホイール形状をシャープに再現しています。
もう少し寄ってみましょう。リトラクタブルライトはトミカプレミアムのシャーシ側に操作レバーがあり、これを動かすことで開閉することができます。MRレイアウトの2シーターということで、ドライバーの後ろにあるエンジンフードが目を引きます。リアのコンビランプはクリアーパーツで表現!車体各所のロゴなどはプリントで再現されています。
なお、トミカプレミアムでは2023年6月に初代MR2がラインナップされています。現在でも入手可能ですから今回の2代目と並べてみるとMR2の歴史を感じることができます!新ナンバーで展開中のトミカプレミアムでMR2が2台同時にラインナップされているのはとても珍しいですね。
今回の2車種4モデルは2025年7月19日(土)発売!
今回ご紹介させていただいた7月のトミカ新車「No.47 日産 ノート オーラ」、トミカプレミアム新車「42 トヨタ MR2(SW20)」はトミカの日にあたる第3土曜日の7月19日に発売予定となっています。
なお、今回定番トミカの「No.47 EQS バイ メルセデス-EQ」、「No.48 日産 スカイライン GT-R(BNR32)」と入れ替えとなります。
来月の注目トミカはこちら!
次回2025年8月の新車ラインナップの中から筆者の目に留まったのは定番トミカ「No.109 ホンダ ヴェゼル」、トミカプレミアム「43 トヨタ アルファード」です。
ヴェゼルは日本のホンダから登場した小型のSUVです。今回のトミカは2021年から登場した2代目がモデルとなっています。2モーター式となったe:HEVとなったハイブリッドモデルとガソリンモデルがラインアップされています。“ヴェゼル”という名前はカットした宝石の小さな面 (Bezel) とクルマ (Vehicle) を組み合わせて名付けられており、トミカでそのデザインがどのようにモデル化されたのかも見所です。
アルファードは日本のトヨタが送り出した大型LLクラスのミニバンです。初代は2002年に登場してすでに23年もの間モデルチェンジを繰り返している社歴の長い車になりました。トミカプレミアムのモデルになったのは2023年から登場している4代目です。大型で堂々としたスタイルがハイディテールのトミカプレミアムでどのようにモデル化されたのか楽しみです。
(C) TOMY

























































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