特別企画
【ホビーショップ訪問】「まちキャラ千葉駅前店」レポート
豊富なガンプラ、深いTCG知識がウリ! 千葉は「デュエル・マスターズ」が熱い!
2026年8月10日 00:00
- 【まちキャラ千葉駅前店】
- 7月25日オープン
- 場所:千葉県千葉市中央区富士見2丁目3-1 4階
- 営業時間:
- 12時~20時(平日)
- 10時~20時(土日祝)
7月25日にグランドオープンした「まちキャラ千葉駅前店」は、「豊富なガンプラ在庫」、「対戦コーナーを持つトレーディングカードゲームユーザー交流の場」という、千葉駅前に新たなホビーの交流拠点が誕生した。
まちキャラ千葉駅前店はこれまで千葉駅西口にあったが、今回、東口にある複合商業施設「塚本大千葉ビル」の4階にある「三省堂書店カルチャーステーション千葉店」の中にリニューアルオープンとなった。西口店より店舗が大きくなって対戦スペースが設けられ、三省堂にとってはホビーという新しい魅力が加わり、まちキャラにとっては三省堂に訪れる家族連れなどのより幅広い来場者がユーザーになるという相互にメリットのある関係となった。
その上で、まちキャラ千葉駅前店はホビーショップとしてどのような魅力を持つか? スタッフの注力ポイントはどこか? 今回店舗内を巡り、店長の東健祐氏に話を聞いた。弊誌ではこれまで「まちキャラ」に関しては2店舗を取材している。まちキャラ自体がノウハウを活かし、成長しているという。その工夫も聞くことができた。
家族連れからコアファンまで、間口が広く、ディープな品揃え
まちキャラ千葉駅前店では「ガンプラ」の品揃えが非常に豊富だ。特に「HG 1/144 アリュゼウス」や「PG UNLEASHED 1/60 νガンダム」といった大型アイテムまで置かれている。他にも非常に多くのガンプラが置かれている。「HG 1/144 メッサーM01型」、「HG 1/144 ザク(GQ)」といった、「閃光のハサウェイ」、「ジークアクス」の最新作品のガンプラ、「Vガンダム」、「ターンエーガンダム」など最近再販されたガンプラ商品も棚にぎっしりと並んでいる。
東店長によれば、「まちキャラ千葉駅前店」オープンにあたり、まちキャラグループは話題を集めるためにグループの在庫からラインナップを充実させる手法をとったとのこと。まちキャラ千葉駅前店のガンプラの品揃えの多彩さはXで千葉駅前店をフォローしているユーザーにも話題になった。
「ガンプラ」はまちキャラグループにとって、新店舗アピールのための重要戦略だ。7月25日のグランドオープンでは、ガンプラ購入希望者が長い列を作った。まちキャラ千葉駅前店スタッフは、開店2時間前の朝8時より整理券を配布。早朝より並んでいたユーザーに対応した。この整理券は”入場時間抽選”となっている。来場者はくじ引きで入場時間を指定される。早く並んでも入場時間が遅くなる場合もある。
入場時間は厳密に設定され、「塚本大千葉ビル」の協力で催事場スペースに入場待ち待機コーナーも設けた。結果、開店前に約500名以上が並び、その後1,500人以上が店舗を訪れたが、大きな混乱は起きなかったという。これは店舗スタッフだけでなく、開店のために経験を積んだまちキャラグループ社員の尽力によるものだという。
そしてまちキャラ千葉駅前店のもう1つのセールスポイントが「トレーディングカードゲーム(TCG)」。千葉駅周辺には対戦コーナーをしっかり持った売場がなかった。同店では、32人が対戦を楽しめる16卓の対戦スペースが設けられている。対戦コーナーは単に戦えるだけではない。買ったカードを試すだけでなく、「新しい戦術を活かすのにはこのカードが必要だ!」と考えたユーザーがすぐにカードを買えるというプレーヤーにとって非常に魅力的な場所なのだ。
TCG売場ではガラスケースの中に陳列された中古カードが目玉だ。「ポケモンカードゲーム」、「ONE PIECEカードゲーム」が人気とのことだが、同店ならではの特徴が「デュエル・マスターズ」。こちらが前面に押し出されている。「デュエル・マスターズ」の人気は「まちキャラ千葉駅前店」の大きな特徴だという。
ガラスケースの中には高価なカードも陳列されている。中には数十万円の値段もつけられたカードもあり、TCGの過熱ぶりを物語っている。あえて取り扱うカードゲームの種類は絞っているとのことだが、「hololive OFFICIAL CARD GAME」、「Xross Stars」なども置いている。また通路に面した場所では特別な展示コーナーを設け、最新カードをアピールしている。
ガンプラ、TCGというコアなファン向けだけでなく、三省堂書店を訪れる家族連れや女性向けにもしっかりアピールしている。まちキャラ千葉駅前店には3つの入り口が設けられている。1つはガンプラがうず高く積まれており、コアなユーザーの気持ちを刺激する。残り2つは「家族連れ」を意識したラインナップ。昨今の流行である「ぷくぷくシール」や「スクイーズ」を入り口に配置し、ホビーファン以外にも入りやすい雰囲気を出している。
他にもBANDAI SPIRITSのプラモデル。コトブキヤ、ウェーブ、グッスマ、アオシマ、タミヤなど多彩なプラモデルももちろん多数取りそろえている。工具、フィギュア、食玩コーナーもあり、ホビーユーザーを満足させる品揃えだ。
特にフィギュアに関しては「METAL BUILD ゼータガンダム」といった入手困難な高級フィギュアも販売されており、千葉駅前店オープンにあたり、まちキャラグループが商品ラインナップで応援をしていることもしっかり伝わってきた。現在、まちキャラ千葉駅前店はホビーファン注目の店舗と言えるだろう。
いずれは大きな大会も! TCG知識を活かした戦略も積極的に展開
ここからは東店長に、まちキャラ千葉駅前店ならではのこだわりを細かく聞いていきたい。東店長は元はまちキャラ秋葉原店でトレーディングカードゲームを主に担当していたとのこと。だからこそ千葉駅前店でも特にTCGへの思い入れが強い。
TCGコーナーでは通路に面した一番目立つところが注目ポイント。ここには「最新商品の中古カード」を扱っているという。価格はそれほど高くなく、最新のカードで話題になったものをしっかり陳列していく。「今ユーザーが欲しいカードは何か?」を考えて陳列しているとのこと。
「これまでTCG売場で学んだことは売場を”東京”に見立てる。人が多く行き来するところを銀座や六本木として、ちょっとセンスがあるところが渋谷、ディープなところが池袋、あまり人が来ないだけに何かが眠っていそうな五反田とか、そういう土地に見立てて売場の性格を決めて、そこで販売するカードを決めていきます」と東店長は語った。非常にユニークな売場分析だ。また、長くTCG関連の仕事をしているだけに、”掘り出し物”を探しに来るお客さんも分かるとのこと。そういった”勘”を今後は活かしていきたいとのことだ。
千葉駅前店の大きな特徴が前述した「デュエル・マスターズ」。このTCGに関しては、同じく千葉の松戸店、柏モディ店でもユーザーが多くユニークだという。東京方面より明らかにユーザーの熱量が高い。そして東店長が期待しているのが「対戦スペース」。これは秋葉原店でも、移転する前の西口店にもなかったスペースで、ここで買ったカードですぐ遊べる。そしてカードを活用するためにデッキを組み直すときに必要なカードを買う、といったユーザー達がよりカードを試し、遊び、集められる環境を築きたいとのことだ。
まちキャラはこれまでの店舗運営のノウハウを活かして店舗をデザインしている。入り口に間口の広い商品、奥にディープな商品。ガンプラはプラモデル売場のどのくらいの割合で、美少女プラモデルはどのくらい、スケールモデルはどう。そしてライト層に向けた工具の品揃えなど他店舗でのノウハウ、仕入れと密接に関係した品揃えなど、たとえ東店長がその分野に特化した知識を持っていなくても店のフォーマットはかなり考えられている。その“ひな形”を実際に運営していく中でどのように伸ばしていき、より客層にフィットさせていくのが、東店長の役割だという。
そして千葉駅前店の強みは三省堂書店カルチャーステーション千葉店との協力体制だ。三省堂は書店とまちキャラの境界線に「プラモデル」、「TCG」などホビーに密接に関係する特設コーナーを設置。プラモデル、TCGユーザーが手に取りやすいレイアウトを目指している。書店内にあること、商業ビル内にあることで、休日は家族連れも多く訪れ、賑わう店舗になっていると東店長は語った。逆に平日に訪れるのはコアなユーザーが多い。そういった変化する客層への対応も考えていきたいとのこと。
東店長の“野望”はさらなるTCGイベントの強化だ。現在は32人が座れる16組の対戦スペースを設けているが、今後はより多くのお客様が楽しめる環境づくりを目指していきたい。また、メーカーとの連携も深め、魅力的な商品を活用したイベントを通じて、将来的には全国大会につながるような取り組みにも発展させていきたいという。まちキャラ千葉駅前店ではTCG関連の活性化も期待したい。
もう一つ、ガンプラに限らず、BANDAI SPIRITSとの連携もさらに深めていきたいという。千葉駅前店のオープンにあたり、壁面にはガンプラの看板が掲げられた。東店長は「こうした取り組みをきっかけに、メーカーとの連携をさらに深めていきたい」と話す。
今後も店舗への注力と、親子で楽しめるプラモデル組み立て体験会など、ホビーを楽しんでもらえる企画にも取り組んでいきたいと東店長は語った。
最後にユーザーへのメッセージとして東店長は、「移転前のお客様にもぜひ足を運んでいただきたいです。商品を買わなくても、見て回るだけでも楽しいですし、『次はこれを買おう』と思っていただければうれしいです。子供心に戻っていただける空間になりました。TCGは充実していると思います。対戦する方、コレクターの方もぜひ来てください。実は『遊戯王』の初期カードなんかもあります(笑)。ぜひ遊びに来てください」と語った。
今回店舗を見た印象は「かなりシステムがしっかりしているな」ということだ。まず店舗のレイアウトだ。ガンプラをうず高く積み上げたコアな入り口だけでなく、家族連れや女性向けコーナーをしっかり設け、多くの人が興味を惹かれ、店舗に足を踏み入れる工夫をしている。
こういったレイアウトやユーザーへの導線はまちキャラグループがこれまでいくつもの店舗を手掛け、店舗運営のテクニックを重ねたからだ。これまで2店舗を取材したことで、筆者はまちキャラグループが店舗レイアウトや、オープニングでの来場者の誘導など、様々なポイントで進化していることを感じることができた。
その上でTCGコーナーには東店長のこだわりが満ちている。TCGコアユーザーはどこにカードを置いておけば見やすいか、買いたくなるか、話を聞くことで独特の商品展示のテクニックが込められている。現在はまだまちキャラ本社スタッフが決めたシステムだが、ここから現地のスタッフが改良を加えていくのだ。この店舗がどのように成長していくか楽しみだ。今後も注目していきたい。






































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