特別企画
「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」アワートレジャー製1/144プラキットを専用塗料で全塗装!
『ファイブスター物語』天照王朝の旗騎を5色のメタリックで魅せる黄金の造形美
2026年11月2日 00:00
- 【帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド】
- 発売元:アワートレジャー
- 価格:19,800円
- 発売日:2026年8月
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全長約230mm
『ファイブスター物語』より、天照王朝の象徴たる旗騎「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」が、1/144スケールのプラキットとしてアワートレジャーより登場。本稿では、同時発売されたガイアノーツ製の専用塗料「マグナパレス・ゴールド」の輝きを最大限に引き出しつつ、5色のメタリックカラーでディテールを際立たせた全塗装作例を紹介します。
アワートレジャーから1/144固定ポーズ仕様プラスチックキットで「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」が登場
本稿で紹介する「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」は2026年8月にアワートレジャーより発売された最新キットです。2023年4月に発売された1/100スケールレジン製キットをベースに、1/144スケールのプラスチックキットとして再設計されました。インジェクションキット化にあたり、金型によるパーツ形状の制約がある中で、流麗な造形を忠実に再現しています。
アワートレジャーが展開している1/144スケールGTMキットシリーズでは、「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」のほか、「破烈の人形 リッタージェット・マーク3 ダルマス」が発売されています。
黄金の外装パーツ色を再現した専用塗料も同時発売
「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」の外装は、特徴的な黄金色です。キットの発売と同時にこの外装色を再現するための専用塗料として、アワートレジャーより「マグナパレス・ゴールド」(ガイアノーツ製造)が発売されました。
本塗料は溶剤系アクリル塗料(通称:ラッカー塗料)で、輝度の強い金属粒子が採用されています。塗装にはエアブラシが必要ですが、塗装後の金属光沢はこれまでにない輝きを再現できます。
「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」に専用塗料を活用して制作する
今回の作例では「マグナパレス・ゴールド」を活用しつつ、説明書のカラーガイドを参考にして制作します。また、今回は説明書通りの順番ではなく、筆者が実際に組み立てた手順に沿って紹介していきます。
キットに手を付ける前に説明書で完成形と工程をイメージする
最初は説明書の内容を楽しみます。説明書は冊子状の組み立て説明書になっており、表紙と巻末には完成見本写真と塗装図が掲載されています。筆者は説明書を見る際、最初に塗装図から確認します。塗装図を見ることで、このキットのプロポーションや、どのような塗装表現をすべきかイメージできるからです。
次に組み立て工程を確認し、全体の流れをイメージします。また、その際に合わせ目が発生する部位にマーキングを施します。合わせ目は砲身のほか、全身のいたるところに発生します。
各ランナーを開封し、キットの素性を感じる
説明書の内容を堪能したらランナーの袋を開封します。ランナーの成形色はクリアーとグレーの2色であり、塗装を前提としたパーツ構成です。また、材質はPS樹脂が採用され、加工や塗装も容易です。
なお、パーツは完成時の配色に合わせてランナーごとに分けられています。今回の作例では合わせ目の処理などを行った後に塗装しましたが、ランナーごと塗装して組み立てることもできそうです。
合わせ目の発生するパーツから優先して組み立てを行う
ランナーの観察が終わったらようやく制作に入ります。筆者は最初に合わせ目の発生する部位を優先的に制作していきます。その理由は、本作例の合わせ目処理に溶剤系接着剤を使用するためです。この接着剤は、合わせ目をきれいに処理でき、接着部を強固に固定できる反面、乾燥に時間を要します。乾燥を待つ間にほかのパーツのゲート処理などを行えば時間を有効活用できるため、筆者は説明書の順序ではなく、合わせ目の発生する部位から作業しています。
また、合わせ目を処理する際は色分けが必要な挟み込みパーツが発生する場合があるため、後ハメ加工などの工作を行いつつ作業を進めます。今回は固定ポーズということもあり、可動を気にする必要がありません。そのため、干渉するダボはためらわずに切除し、接着剤で固定します。
接着剤の乾燥を待ちつつ、そのほかのパーツの工作を進める
接着剤の乾燥にはしばらく時間がかかるため、その間に合わせ目の発生しないそのほかのパーツの工作を進めておきます。各パーツは、GTMの細かいモールドや特徴的な形状を忠実に再現するため、アンダーゲートやスライド金型を活用した成形が採用されています。
アンダーゲートは完成時に目立たない部位にゲートが設定されており、ライトユーザーでも完成後にゲート跡が目立たない工夫がされています。ゲートカット時にはニッパーだけでなく、デザインナイフややすりを活用してゲートを処理します。
また、スライド金型は頭部装甲やランチャーアームの外装など複雑な形状をワンパーツで再現しています。GTMの複雑な形状をパーツ分割なしで再現する技術には、ついつい手を止めて見入ってしまいます。
各パーツの切り出し後は、ゲート跡やパーティングラインの処理に加え、モールドの彫り直しも行います。モールドの彫り直しは、溝の幅や形状に合わせて工具を選択して作業します。本作例ではV字のモールドにキサゲを使用し、凹モールドにはカーバイトを使用します。
なお、パーツの中にはエジェクターピン跡がはっきりと現れるパーツがあります。このようなパーツは、瞬間カラーパテを活用して埋めて均しておきます。こうすることで塗装後にエジェクターピン跡が目立たなくなります。
塗装前に同じ塗装色のパーツは一体化して塗装作業を効率化
全パーツの切り出しと加工が完了したら、塗装に向けて同じ塗装色のパーツを一体化します。今回は主に関節などのフレーム色のパーツを一体化し、塗装に備えます。
メタリックカラーは下地色をブラックで塗装した後に塗装を行う
ここからは各パーツの塗装を行います。最初にサーフェイサーを用いて傷のチェックと合わせ目が消えていることの確認を行います。今回はサーフェイサーにクアトロポルテの「Tipo G. プライマーサーフェイサー [ グレータイプ ]」を使用しました。このサーフェイサーは傷を埋める能力も高い、高品質な製品です。
サーフェイサーによる傷チェックが完了したら下地色に光沢ブラックを塗装します。光沢ブラックを塗布することでメタリックカラーの発色が良くなるとともに、金属粒子による輝きがより強くなります。使用した塗料はガイアノーツの「ガイアカラー Ex-02 Ex-ブラック」です。
メタリックカラーは、外装のゴールド、関節部のダークゴールド、頭部フィンのメタリックレッド、腹部などのシルバー、ガット・ブロウの刀身に使うシルバーの全5色で塗り分けます。これらの塗装色のうち、ゴールド、メタリックレッド、シルバー2色の合計4色は既存の塗料をそのまま塗布しますが、ダークゴールドは既存の塗料に筆者が納得する色味がありませんでした。そこで、ダークゴールドは調色で好みの色味を再現します。
既存の塗料を使用する部位の配色は以下の通りです。ゴールドにはガイアノーツの「ガイアカラー マグナパレス・ゴールド」、メタリックレッドにはGSIクレオスの「Mr.カラーGX GX202 GXメタルレッド」、腹部などのシルバーにはガイアノーツの「ガイアカラー 121 スターブライトシルバー」、ガット・ブロウ刀身にはガイアノーツの「ガイアカラー Ex-07 Ex-シルバー」をそれぞれ使用しました。
また、調色が必要なダークゴールドはGSIクレオスの「Mr.カラーGX GX209 GXレッドゴールド」をベースにガイアノーツの「ガイアカラー 046 クリアーブラウン」を添加することで色味を調整しました。
ソリッドカラーは一部調色で好みの色味を再現
マグナパレスの配色はメタリックカラーだけでなく、一部にはソリッドカラーが採用されています。頭部やバスターランチャーなどのホワイト部にはガイアノーツの「ガイアカラー Ex-01 Ex-ホワイト」を使用し、ダークレッド部にはGSIクレオスの「ガンダムカラー UG11 MSシャアレッド」をベースにガイアノーツの「ガイアカラー 034 純色マゼンタ」、「ガイアカラー 037 純色バイオレット」、「ガイアカラー Ex-02 Ex-ブラック」で色味を調整しました。
細かい塗り分けはエナメル塗料や水性塗料を活用して塗り分ける
エアブラシによる塗装はこれで完了ですが、細かい部位のアクセントカラーは筆塗りによって塗り分けます。エナメル塗料や水性塗料を活用すると、はみ出しても溶剤で除去できます。エナメル塗料はタミヤエナメルを使用し、水性塗料にはファレホを使用しました。
スミ入れはエナメル塗料を使用
塗り分けの最終仕上げとして各部のスミ入れを行います。スミ入れには、手軽に作業できるタミヤの「スミ入れ塗料」を使用します。スミ入れ塗料の色はスミ入れを行う部位に合わせてダークグレイとブラックの2色を使い分けます。
専用塗料で光り輝く「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」が完成
最初に完成したキットを前後左右から見ていきます。2種類のゴールドがマグナパレスの存在感を高めています。
外装パーツに使用したガイアノーツの「マグナパレス・ゴールド」はこれまでのゴールド塗料にはない輝度の強いイエローゴールドの塗料でした。本塗料は発色もよく、簡単に鮮やかなゴールドの輝きを得られます。
各部のモールドに注目すると、モールドごとに塗装色が異なることでアクセントカラーになり、ゴールド単色だけではない色気を感じます。また、レインボースリットの色分けは胸部装甲にも採用されています。
肩部のエンブレムはデカールによる再現もできますが、今回は塗装で再現しました。塗装色もメタリックカラーを採用することで配色に統一感を持たせています。
GTMの特徴的なピンヒールの足には、ポージングを安定させるためのクリアーのサポートパーツが付属します。本パーツは取り付けなくても完成できますが、採用することで安定したディスプレイが可能です。
アワートレジャー製GTMキットは固定ポーズを採用していることから、ポージングが安定しているだけでなく、関節角度も最適化されています。右腕部はガット・ブロウを保持するために肘の角度など細かい調整が行われています。
主武装であるバスターランチャーは、色ごとにパーツが分割されているため、思ったよりも簡単に塗り分けができました。このような点に、プラキットの利点を感じます。
今回制作した「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」、筆者にとっては制作経験の少ない固定ポーズのプラスチックキットでした。可動を意識しない固定ポーズならではのパーツ接続方法など、組み立てにも新しい発見がありました。完成後のポージングもすんなりと決まります。
また、専用塗料の「マグナパレス・ゴールド」は同社のスターブライトシリーズに近い輝度を持つ塗料であり、全体の統一感を出しやすい塗料です。かなり粒子感のある塗料のため、塗装にはエアブラシが必要になると思いますが、これ単体でも楽しめる汎用性の高いゴールド塗料だと感じます。今回の作例では「帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド」の外装色として採用しましたが、ほかのキットにアクセントカラーとして使用しても面白い塗料だと思います。
総じて、キットも塗料も作業を進めるたびに様々な可能性を感じさせてくれる、楽しいアイテムだと思います。
使用塗料一覧
- サーフェイサー クアトロポルテ Tipo G. プライマーサーフェイサー [ グレータイプ ]
- 下地色 ガイアノーツ ガイアカラー Ex-02 Ex-ブラック
- ホワイト部仕上げ色 ガイアノーツ ガイアカラー Ex-01 Ex-ホワイト
- 関節部ダークゴールド GSIクレオス Mr.カラーGX GX209 GXレッドゴールド
- 関節部ダークゴールド ガイアノーツ ガイアカラー 046 クリアーブラウン
- 外装部ゴールド ガイアノーツ ガイアカラー マグナパレス・ゴールド
- 外装部メタリックレッド GSIクレオス Mr.カラーGX GX202 GXメタルレッド
- 腹部シルバー ガイアノーツ ガイアカラー 121 スターブライトシルバー
- 刀身シルバー ガイアノーツ ガイアカラー Ex-07 Ex-シルバー
- 部分塗装ブラック タミヤ タミヤエナメル X-1 ブラック
- 部分塗装ホワイト タミヤ タミヤエナメル X-2 ホワイト
- 部分塗装ブルー タミヤ タミヤエナメル X-4 ブルー
- 部分塗装レッド タミヤ タミヤエナメル X-7 レッド
- 部分塗装イエロー タミヤ タミヤエナメル X-8 レモンイエロー
- 部分塗装ライトグリーン タミヤ タミヤエナメル X-15 ライトグリーン
- 部分塗装パープル タミヤ タミヤエナメル X-16 パープル
- 部分塗装グリーン タミヤ タミヤエナメル X-28 パークグリーン
- 部分塗装レッド ファレホ メカカラー 69.008 レッド
- 部分塗装シルバー ファレホ モデルエアー 71.062 アルミニウム
- スミ入れ(ホワイト部) タミヤ タミヤスミ入れ塗料(ダークグレイ)
- スミ入れその他 タミヤ タミヤスミ入れ塗料(ブラック)
- 光沢コーティング ガイアノーツ ガイアカラー Ex-03 Ex-クリアー
(C)EDIT




















































































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