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【年末特集】「冬も元気にサバゲー!」冬将軍に撃ち勝つ装備で安全に楽しくサバゲー!

寒さに負けずフィールドを駆け巡ろう

 夏日を観測する地点もあるほど暖かく過ごしやすかった11月が過ぎて師走に入り、急速に冷え込んできた。こういう寒い時期こそサバゲーだ。寒さに負けず、適度に運動していきたい。

 冬は夏とは違った観点の体調管理が必要となる季節だ。しかし、寒いからこそ、夏には熱中症を気にして着れないジャケットを着たり、ゲームの合間に暖かい飲み物を飲んだりといった季節感のある楽しみ方もできる。もちろんガスガンの動きが悪くなるといった寒さ特有の弊害もある。そこで本稿では、筆者の30年以上のサバイバルゲーム経験を踏まえ、真冬にオススメのサバゲーグッズを紹介する。

寒さとの闘い! 真冬のサバイバルゲームは何が変わるのか?

 サバイバルゲームは基本野外での活動なので、サバゲーマーは特に寒さを感じていることだろう。朝・夕方と、日中の寒暖差が激しい場合も多く、かといってあまり厚着をしていると汗をかいて逆に身体が冷えてしまう。ひたすら暑さ対策をした真夏以上に難しい気温への対策が必要になる。

 加えて、気温の低下によってガスガンのパワーソースであるガスの気化効率が著しく低下するということもある。つまり、夏は元気だったガスガンの動きが悪くなる。こういった真冬特有の様々な問題点はあるが、科学と技術の発展で比較的安価に対策を立てやすくもなっている。本稿では、前述した様な問題を解決・緩和できるグッズを、ここ最近ものを中心に紹介していく。

ガスガンに代わるセミオートウェポンとサイドアーム

 現在サバイバルゲームのメインウェポンである電動ガンは真夏に比べて真冬でもさほど性能の低下は見られない。一方で、ガスガンのブローバックタイプは前述した理由によって作動が不安定になる。固定スライド式は比較的安定しているが、連射するとパワーが落ちたり、マガジン内のBB弾を撃ちきれないということも発生する。

 そこでオススメしたいのが電動ガンだ。セミオートで撃ち続けると電気系に負荷がかかるため、セミオート限定戦ではガスガンを使うゲーマーも多い。しかし、真冬は電動ガンでセミオート戦に挑む方が、戦闘力は高くなる。また、サイドアームに真冬でも“いざというとき”に確実に撃てるコッキングエアーを持っていくのもオススメだ。他にも、スプリング式のグレネードはランニングコストも安いのでオススメしたい。季節を問わず活躍する。

東京マルイ 次世代電動ガン「MP5 A5」
東京マルイ エアーコッキングガン「コルト M1911A1ガバメント【ハイグレード/ホップアップ】」
SHENKEL「インパクトグレネード スプリング式」

ゴーグルは冬も曇る! 感染対策のマスクと曇り止め

 マスクが手放せない状況が続く現在、冬は夏以上にゴーグルが曇るので対策は必ずしたい。ファン付きのゴーグルは、曇り止めを塗布するとクリアな視界を確保でき快適に遊べる。マスクもセーフティゾーンでは不敷布、ゲーム中はスポーツ用の物と使い分けると感染対策もできる。

 特に筆者一押しの東京マルイのプロゴーグルは真冬もOKの優れモノ。メガネの曇り止めは新しくシートタイプの物が出ていたり、スポーツタイプのマスクは通気性が良いので、自分の環境で合うかどうかどうか試してみるのをオススメする。

東京マルイ「プロゴーグル/フルフェイス コヨーテブラウン」
モエライフ「メガネ くもり止め」
マシュール「スポーツ マスク」

着ぶくれを避けて発汗対策

 厚地やヒートテック系の下着を重ねると温かいが、ゲーム中汗をかいてしまうような厚手の肌着は避けたい。そこでオススメしたいのが保温性と速乾性を兼ね備えた機能性の肌着だ。上衣は夏と同じようにBDUなどを着て、長袖の機能性アンダーで体温を奪われないようにするとゲームに支障もない。

 個人的にボトムスをロングタイツにすると暑さを感じるので、ショートタイプのものを着たうえで膝掛けなどを使って工夫している。朝フィールドへ行く時に寒い人は、暖かさ重視の普段着から戦闘服に着替える際に肌着も代えるのがいいだろう。

B.V.D.「インナーボトムス 瞬暖 裏起毛あったかインナー スパッツ」
Yodqego「加圧シャツ」

サバイバルゲームでは重ね着で寒さ対策

 戦闘服は、メッシュ生地の様な風を通す素材でなければ特に冬用に代えなくても問題ない。しかし、休憩中や座っている場合には上衣を羽織って体温が逃げない様にしたい。余裕があれば着る毛布を持っていくと温かいが、荷物になってしまう場合は、戦闘服の上からジャケットを着てみよう。

 アウトドア用にゆったりしたサイズの物を1着用意すると便利だ。M65フィールドジャケットはファッション性もよい。リーズナブルに着れるレプリカジャケットはサバゲー用に最適だ。若干値が張るALPHA INDUSTRIESのM-65は末永く着れる逸品なので、こちらも是非オススメしたい。

NORMEN「M65フィールドジャケット」リーズナブルに着れるレプリカジャケットはサバゲー用に最適
ALPHA INDUSTRIES「M-65ジャケット」永遠の定番アルファのM-65は末永く着れる逸品

フットギアは冬こそこだわるべき理由

 整地されているサバゲー場は、他の季節であれば安価なレプリカブーツや厚底のスニーカーでも大丈夫だ。しかし、真冬にはオススメできない。地面が凍っていると、ゴム底のジャングルブールやスニーカーなどではグリップできすに滑ってしまうからだ。かつて筆者が参加した年越しサバゲーでは、ブーツが氷で滑って骨折して救急車で運ばれるゲーマーを見送ったことがある。冬期は絶対に滑り難い靴底を選ぼう。

 靴下も移動時には厚手のものを履き、サバゲー中は機能性の優れたものを履くことで、汗による蒸れで冷えるのを回避しやすくなる。

AORKU「ミリタリーブーツ」
BATES「BA-2593 ミリタリーブーツ」
OKAMOTO「10倍破れにくい WORK MAX(ワークマックス)」

体温を奪わせない! 頭と手もしっかり被う

 体温を奪われないようにするには極力肌の露出を減らす必要がある。特に頭と手の保護も大切だ。夏場のサバゲーでは露出しがちな耳と指先は末端神経だけに特別意識して気を遣いたい。

 頭は耳だけのいわゆるイヤーマフも良いが、耳当てのある帽子ならば暑くなったら露出して調整出来るので便利だ。また、サバゲーでは操作性からフィンガーレスグローブを使いたいところだが指先が寒い。滑り止め&タッチスクリーン対応ならば保温と操作性を両立できる。

Rothco「Gi タイプ コンバットキャップ フラップ付き」
Generic「冬のサイクリング グローブ」

便利グッズで身体の中と外から暖める

 衣類以外にも、身体の外と中から暖めるアイテムも効果があるのでオススメだ。中からは、保温ポットで暖かい飲み物を適宜飲んで体温管理と併せて水分補給もできる。夏は発汗で失われたミネラルを補ったりと気を遣う必要があったが、冬は量も抑えられるので携帯に便利なサイズでもいいかもしれない。ものをあまり増やさずに冷たい物が飲みたければ、カップを別途用意して放置して冷ましておく手もある。

 外から温める際には携帯カイロがポピュラーだが、環境問題を考えると初期投資は使い捨てと比べると高いがモバイルカイロの方がいい。夏のハンディファンの進化に負けず劣らず、ここ最近は冬用の携帯カイロも発展しており、モバイルバッテリーにもなる優れ物も多い。ただし、安全性の面から購入する際にはPSE(電気用品安全法)認証が付いているか確認してほしい。

 また、セーフティゾーンでは椅子の上にコンパクトに携帯できるものもオススメだ。座布団を敷いたり、足元にマットを使うと体温を奪われにくくなる。足元のマットはあるとないとで冷えが全然違うので是非試してみてほしい。

Reading「スマートボトル カルダモングリーン 500ml」
chuda「充電式カイロ グリーン PSE認証済」
Helikon-Tex「バガボンド シート パッド」
LIKENNY「折り畳みマット 2個セット アーミーグリーン」

定番品と便利グッズで冬将軍に勝つ!

 今回紹介した中で携帯カイロ、折り畳みマット、シートパッドは新たに購入してみた。便利グッズはサバイバルゲームはもちろん、イベントなどでも使えるので、様々な場面に活用して快適に冬を過ごそう。

 筆者のアルファM-65は愛用して35年ぐらいになる。レプリカ品は気軽に買える良さがあるが耐久性に不安が残るものもある。一方で軍用に準じた製品は、購入時に高くとも末永く使える。予算や状況を色々考えて装備を揃えることも楽しみのひとつなので、参考にしてもらえれば幸いだ。

 次回は、そんなレプリカ品と定番のミリタリー装備からフィールドのトレンドについて考察していく。