特集

「見て楽しむ鉄道模型」、100均のコレクションケースを土台に、列車が走る"夏の情景"を作る【夏休み特集】

 鉄道模型と聞くと「走らせて楽しむもの」という印象を持つ方も多いかもしれない。しかしそれだけではなく、お気に入りの車両を1つだけデスクの横に置いていたり、「眺めて楽しむ」という遊び方も可能なのだ。

 本稿では「デスクの横で眺められる手軽な模型ジオラマ」をテーマに、100円ショップで販売されているコレクションケースの中に、列車が走る情景と、その列車が走る世界そのものを表現したい。できるだけ小さく、そして、できるだけ安価に。ケースを中心に100円ショップで販売されているアイテムを中心にミニジオラマを作ってみよう。

 ミニジオラマだからこそ表現できるシチュエーションがある。オブジェクトを少なく、シンプルに電線を作らなくて済むディーゼルの車両がいいだろう。夏らしい雰囲気も取り入れたい。今回は地方のローカル線でよく走っていた「キハ52系」をチョイスした。

 キハ10から続く同系統な顔を持つキハ52系だが、国鉄のローカル線というとこのイメージが強い。子供の頃から好きな車両だ。これに合う風景を作ってみた。加えて現在も走っているキハ100系にも合わせてみた。コレクションケースに広がる鉄道模型の世界をお見せしよう。

小さなジオラマでローカル線が走る風景を表現していく

のどかな田園地帯を走るディーゼルカーを、コレクションケースの中に表現する

 まずはどのようなジオラマにするのかイメージを決めて、大まかな設定を決めてみよう。主役となるディーゼルカーはキハ52系やキハ100系としているので、こういった車両が似合うのは、のどかな田園地帯をトコトコと走る列車がいいと思う。高台に線路が1本引かれている、非電化単線のシーンを作ってみたい。例えば、小海線で小淵沢駅からすぐ出たところにある有名な大きなカーブのようなシーンだ。

 また、非電化路線では同じシーンでも車両の種類によって場所・時代設定はいつでも変えられるので、その分バリエーションが広がる。1つの車両に合うシーンだとそれだけに限定されてしまって面白みがない。

 キハ52系であれば昭和から平成の初期にかけてイメージできるし、キハ100系であれば今のローカル線をイメージしたものになる。複数のシーンが表現できるジオラマであれば、ディーゼルカーというくくりで、例えば今はほぼ走っていないキハ40など、他の車両を載せても楽しめる。また国鉄・JR系の車両だけでなく、鉄道コレクションで発売されている地方の私鉄のディーゼルカーを乗せても十分絵になる。

 今回は、岩手県と秋田県を結んでいる「北上線」の開業100周年を記念した、キハ100形2番に登場時の黒い前面の復刻カラー車両を再現したトミーテックの鉄道模型「JR キハ100形ディーゼルカー(キハ100系復刻カラー)セット」の先頭車両を配置するジオラマを製作していきたい。

作成するジオラマはトミーテックの「JR キハ100形ディーゼルカー(キハ100系復刻カラー)セット」の戦闘車両を飾ることを前提としたジオラマを製作していく

 なお、作る時は自分が作成したいジオラマのサイズから考えるよりも、購入するケースに合わせて作成するほうがイメージしやすく、その空間内にどの程度のアイテムが入れられるかの方が想像しやすいので、ケースに合わせて作ることをお勧めしたい。

 ではその他に欲しい光景は何があるだろう。レールは難易度を下げる意味でも曲線ではなく直線がいい。加えて芝生と茂みが作れれば、それなりのシーンが演出できる。ひとまずイメージはこの方向で進めていくことにする。

100円ショップで入手できる素材を中心にしたい

 今回の目標は小さなサイズのジオラマを作ることなので、低価格を重視してダイソーなどの100円ショップで購入できるケースを元に考えてみたい。筆者がピックアップしたのはダイソーで販売されている「コレクションミニ・ワイドタイプ」(約21(W)×7(T)×8(H)cm)と「コレクションボックスミニ・フラット台座」(16.9(W)×10(T)×8.5(H)cm)の2つだ。

 いずれも100円で購入できるほか、どちらも小ぶりでミニジオラマにはぴったりだ。ただしコレクションミニ・ワイドタイプの場合、左右に幅が広い分、奥行きが7cmとちょっと狭い感じ。そこで今回はコレクションボックスミニ・フラット台座を利用することにした。

「コレクションミニ・ワイドタイプ」(右)と「コレクションボックスミニ・フラット台座」(左)
コレクションボックスミニ・フラット台座。黒のプラスチック製土台と、透明なプラスチックケースによって構成されている。なお、このプラスチックケースは雑に扱うと割れやすいので慎重に扱おう

 ジオラマに引く線路はトミックスの「ストレートレールS140(F)」と「ストレートレールS280(F)」の2種類を選んでみた。ただしS140だと長さが足りないので、いまひとつみっともない。このためS280を使いたいが、今度は長くてはみ出してしまう。そこでケースの幅に合うように切断する必要がある。

「ストレートレールS140(F)」では短くて間が空いてしまう
「ストレートレールS280(F)」だと今度は長すぎ

 なお線路は4本セットで販売されているので、いくつか失敗してもリカバリーが可能だ。また鉄道模型を楽しんでいる方なら予備の線路を持っているかもしれないので、もちろんそれでも構わない。筆者はひと世代前のファイントラックの線路が余っているので、それを利用することにした。

 ところでストレートレールには「PC」と付く製品もある。こちらは枕木がPC(Prestressed Concrete:プレストレストコンクリート)なので、今回のジオラマのテーマにはちょっと合わない。近代的な線路を作る際には合うのだが。間違えて購入しないようにしよう。

ひと世代前の「ストレートレールS280(F)」(上)と現行の「ストレートレールS280(F)」(中)。ジョイント部の作りが異なる。一番下は「ストレートPCレールS280PC(F)」。枕木がPC製となっている

 その他に必要なものと言えば、木工用ボンドやゴム系の接着剤、下地塗装用の塗料、地面作成用のクッキングペーパー(後述する)、実物のように線路周りを表現するための小石「バラスト」や芝を作る「パウダー」、線路塗装用のアクリル塗料、パウダーやバラストを固定するための木工用ボンド、レールとケースを接着するためのゴム系接着剤、色を塗る際に線路を守るために使うマスキングテープなどなど。

 一度整理してみると

・ケース(コレクションミニ・ワイドタイプ)
・線路(ストレートレールS280(F))
・木工用ボンド、ゴム系接着剤(ストラクチャーを固定したり、芝などを定着させるため)
・バラスト
・芝を作るパウダー、草むらなどを表すためのフォリッジ
・地面の下塗り用の塗料と線路塗装用のアクリル塗料に溶剤
・筆(平筆の中くらいのサイズと面相筆)
・クッキングペーパー
・塗料を溶くための金属皿
・レールを切るためのホビー用細工のこ

 一通りこれだけの材料が必要となる。価格と詳しいアイテム内容については後述する。

線路を配置し、地面を整え、“風景”を作り出す

線路の配置

 まずは線路の配置を考えてみよう。配置ももちろんさまざまなやり方があるが、ここはオーソドックスに横長の辺を使って配置してみたい。この場合でも配置は横に平行にするタイプと、斜めに横断する形で配置するやり方の2種類がある。斜めにすると動きが出るので、そのように設置して作成することにしよう。もちろんこの方法でなく、真っすぐのパターンでもよいので、好きな方法を選んでよい。

斜めに配置した例
真っすぐに配置した例

線路の切断

 ではこれからは実際の作業を始めていこう。まずは線路をケースに合わせて油性ペンなどで印を付け、OLFAの「ホビー用細工のこ」で切断する。切断方法だが、最初に裏から道床を切っていき、線路まで到達したら道床を線路から分離するために引き抜く。そのあと線路を切断する。

ケースの幅に収まるよう、印を付けてホビー用細工のこぎりで道床を切る

 なお線路の切断だが、線路は固いので適当なニッパーでは切断しにくい。そこで筆者はIMONから発売されている「レイル カッティング ニッパー」を用意した。この製品は2,860円もするのでちょっと高めだが、レールカット専用にできているので、少しの力で切ることができるうえ、切れ味も抜群だ。初心者の方はこれを用意したほうがよいだろう。他のジオラマを作る際にも役立つ。筆者がこれを購入したのはフレキシブルレールでレイアウトを作るためだった。他にも活用法はいろいろあるので購入してもよいと思う。線路は道床の切断部に合わせてレイル カッティング ニッパーでカットした。

レイル カッティング ニッパー
レイル カッティング ニッパーでレールを切断

レールの塗装

 線路を切断したら、さび色の塗料「ガイアカラー 赤サビ」をレールの脇に塗っていく。実際の線路でも、レール表面は車両が走るためピカピカだが、側面や道床など、その他はさびや汚れにまみれている。これを表現するわけだ。金属皿に塗料を取ったら、溶剤で少し薄め、面相筆で塗っていく。その際はできるだけ線路の道床にはみ出ないようにしよう。塗った塗料が乾いたら、レール表面を薄め液で浸した綿棒で拭ってきれいにしておこう。

塗料を塗料皿に取り、「うすめ液」で薄める。薄め過ぎないようにスポイトで伸ばし、状況を見ながら薄めていこう
線路は面相筆でていねいに塗ろう
レール表面をきれいに磨いておく

線路の敷設

 レールを塗ったら土台に取り付けていこう。接着はゴム系の接着剤を利用する。ようじで薄くのばしながら接着剤を塗布し、土台に取り付ける。今回使用した「ボンド Gクリヤー」は速乾性で、一度取り付けたら乾いて接着するのが早いため、接着場所を間違わないように慎重に取り付けよう。

ゴム系の接着剤をようじに取りながら薄く延ばしていく
場所をよく見て接着しよう

地面を作成する

 続いては地面の作成だ。今回は市販のクッキングシートを使って地面の下地を表現し、そこに水性塗料を塗って固めていく。今回用意した水性塗料の色はミストゴールドだが、もう少し濃い色でもよかったかもしれない。この水性塗料にボンド水を混ぜ、クッキングペーパーを手でちぎって貼り合わせる感じで地面を埋めていこう。平筆で塗料を取り、上から塗る感じで数枚を重ねて貼り付けていけばよい。地面を作る作業だが、天候にもよるが完全に乾くには1日半はかかる。

 なおボンド水とは木工用ボンドを水で溶いたもので、ボンド2に水1程度の割合で混ぜ、最後に界面活性剤として台所用洗剤を1滴たらして作る。ジオラマ製作ではいろいろと使い道があるので、筆者は小型のペットボトルに作り置きして使っている。

手でちぎって少しずつ貼り合わせる
クッキングペーパーを敷き終えた状態
乾いたら外側にはみ出た部分をカッターでカットしよう

バラストをまく

 今度は線路の両脇にバラストをまいていこう。バラストは列車に乗る時によく見る、線路の両脇にまかれている石のことだ。これはレール道床を安定させるためにまかれている物なので、ジオラマを表現するのであれば必須のシーンとなる。

 バラストは指先でまいてもよいし、紙を2つに折ってそこにバラストを入れてまくのでもよい。自分のやりやすい形で進めよう。バラストをまき終えたら、平筆で線路側に寄せて形を整えていく。整ったらボンド水を上から垂らして固めていこう。こちらも乾かすのに1日半かかるので、気長に作業しよう。

バラストをまいたら筆で線路側に寄せていく
バラストにボンド水を垂らして固着する

草の表現

 ここまでで随分とジオラマらしくなってきたかと思う。次は地面に生えている草を表現してみよう。一般的に草の表現は「パウダー」や「フォリッジ」などと呼ばれる製品を使って作り上げる。まずは地面全体を草で覆うため、パウダーで作ってみよう。

 パウダーをまく方法はいろいろあるが、一般的なのは親指と人差し指でパウダーをつかみ、指を動かして上からさらさらとまいていく方法だ。まずはまきたい箇所にボンド水を塗り、できるだけ少量ずつまいて、濃くしたい部分は重ねてまくようにしよう。こちらも乾くまでには1日半くらいかかる。

筆などでボンド水を塗り、パウダーを少しずつまいていく
全体にまいた状態

 パウダーである程度草の表現ができたら、次はフォリッジをつけてアクセントにしよう。こちらはある程度の大きさにちぎったらピンセットでつかんで植える。そのあとボンド水を垂らして固着させよう。この作業が終わったら、随分とジオラマらしくなってきたかと思う。

フォリッジを線路際に植えていく
全体的にジオラマっぽくなってきた

さらに作り込み、より楽しい情景を

 ここまで作成したところで終了してもよいのだが、もう少し手を加えてみよう。

花を配置してみる

 まずは花を追加してみよう。Amazonで販売されている「ADOFUN ジオラマパウダー」を使って作成した。こちらはピンセットで少量取り出し、ランダムに植えていくのもいいし、ひと固まりに植えていくのでもよい。ここではボンド水を上から垂らし、固着させたほうがよいだろう。

Amazonで購入した「ADOFUN ジオラマパウダー」
線路脇に少しずつ散らす感じで花のパウダーを利用した

木を植えてみる

 樹木だが、KATOからさまざまなキットや完成品が発売されている。簡単なのは出来上がっている完成品を使うことだ。「24-086 [けやき 緑 65mm 3本入]」は、すでに幹に葉がついた状態で売られているので、これを使うと簡単だ。少し凝った木にしたい場合は、同じくKATOの「天然素材樹木」を使って作るのもよいだろう。天然素材樹木には「天然素材樹木(黒染め)」、「天然素材樹木(葉っぱ付き) ライトグリーン」、「天然素材樹木(葉っぱ付き))ミディアムグリーン」の3種類があるが、「24-557 天然素材樹木 葉っぱ付き ミディアムグリーン」が色も落ち着いていて、筆者的には一番使いやすい気がする。

KATOの「24-086 [けやき 緑 65mm 3本入]」
ジオラマに配置するとこんな感じ。完成品を置くだけなので、少しお仕着せ感がある
「24-557 天然素材樹木 葉っぱ付き ミディアムグリーン」を使うとこのようにある程度リアルな木の表現が可能だ

標識を置いてみる

 鉄道の線路にはさまざまな標識が配置されている。これを線路近くに配置するだけでも、本物っぽいジオラマができる。トミックスから「<3075>線路際アクセサリーセット1」という製品が発売されており、線路際にある標識類をまとめて収録しているので、これを使うのが簡単だ。取り付けにはゴム系の接着剤を利用する。

 標識だが、基本的には運転士から見て左側に設置することになっている。しかし今回作っているのは単線なので、上下ともに同じ線路を走ることになる。この時は少し距離を置いて両側に設置する「千鳥配置」、もしくは同じ場所に置いて向きを変える「対向配置」のどちらかが設置方法だ。このあたりも趣味の問題なので、好きな方を選んで設置してみよう。ここまで来たらひとまずは完成だ。

「<3075>線路際アクセサリーセット1」
キロポスト標識や速度制限標識、勾配標識を並べてみた

車両を置いて完成!

 ここまで来て、ようやく完成と言える形になってきた。果たして当初の見込み通りに作れただろうか。ディーゼルカーを置くとどのようなイメージになるのか試してみよう。冒頭で述べたように、いろいろなディーゼルカーを置いて楽しむことが目的なので、今回は汎用性をある程度意識したジオラマベースを作成してみた。

 配置するには手持ちのNゲージディーゼルカーがあるとよいが、ない場合でも動力が積まれていない「トレーラー」でも見栄えがするので、安価な製品を選んで購入してもよいだろう。トミックスの「7424 国鉄ディーゼルカー キハ25形(T)」は実売で3500円程度と、鉄道模型の中では手ごろな部類になる。また今回使用するキハ52系は、かつて販売されていた「Bトレインショーティー」(Bトレ)だ。中古で流通しており、Yahoo!オークションなどで手に入れられる。鉄道コレクションのディーゼルカーがあれば、それでも十分に絵になる。

 そこでせっかく完成させた作品なので“ジオラマ撮り鉄”をしてみよう。光源がある方がきれいに写るので、スマホで撮る際には小型のペンライトなどを当てて撮影しよう。その際だが、斜め下方向から車両を見上げる形で撮ると意外とかっこよく写る。また背面のごちゃつきを見せなくするためにも、コピー紙や色画用紙をバックにして撮影するとよいだろう。

 今回はトミックスの「97978 特別企画品 JR キハ100形ディーゼルカー(キハ100形復刻カラー)セット」に含まれているトレーラー車や、Bトレを使用して配置してみた。

キハ100形を置いてみた。ジオラマの雰囲気とマッチしていて飽きない
Bトレのキハ52を2両配置してみた。小型のジオラマにはBトレが映える
下から見上げる感じで撮るとパースがかかってよい感じ

 ここでもう1つ手を加えるなら、青空の壁紙を用意したり、夕景の壁紙を用意してみよう。今回筆者は壁紙に、Amazonで販売されている「ジオラマシートe 空01」を利用した。また夕景の壁紙に加えて、同じくAmazonで販売されている「GreenGee サンセットライト」を当てて撮影してみた。夕焼けの壁紙と一緒に使うと、それなりの雰囲気が出て結構よい感じだ。

青空と雲の背景を使ってみた
夕焼けのバックにサンセットライトを当ててみた

今回のジオラマ製作でかかった予算は?

 さて、出来上がったところで今回かかった金額を出してみよう(いずれも2026年7月末の価格)。

・コレクションボックスミニ・フラット台座 100円
・トミックス 1802 [Nゲージ ストレートレール S280 4本セット] 855円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・木工用ボンド コクヨ ボンド 木工用 50g 268円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・ゴム系接着剤 ボンド Gクリヤー 20ml 409円(Amazon価格)
・バラスト TOMIX Nゲージ シーナリーバラスト ブラウン 545円(Amazon価格)
・芝を作るパウダー TOMIX カラーパウダー ライトグリーン 8108 502円(Amazon価格)
・草用のフォリッジ TOMIX フォーリッジ グリーン 8162 390円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・24-557 天然素材樹木 葉っぱ付き ミディアムグリーン 1380円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・筆 87066 タミヤ モデリングブラシ ベーシックセット 310円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・地面の下塗り用 カンペハピオ 水性 つやあり アイボリー 0.2L 581円(Amazon価格)
・線路塗装用 ガイアノーツ 鉄道カラ- 15ml 1012 赤サビ 10ml 230円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・ガイアカラーの溶剤 GSIクレオス Mr.カラーうすめ液(中)【T102】 330円(Joshin webショップ価格)
・塗料を溶くための金属皿 Mr.塗料皿(10枚入) 243円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・クッキングペーパー リードクッキングペーパー 350円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・レール道床を切るためのホビー用細工のこ オルファ ホビーのこ 167B 982円(Amazon価格)

合計:7,475円

そのほか追加したもの
・IMON レイル カッティング ニッパー 2,860円
・ADOFUN ジオラマパウダー 899円(Amazon価格)
・<3075>線路際アクセサリーセット1 1609円(Amazon価格)
・ジオラマシートe 空01 1,980円(Amazon価格)
・GreenGee サンセットライト 1,780円(Amazon価格)

 ジオラマ本体のほうは意外と安価に済ませられたと思う。ひとまず目安としてこれくらいお金をかければ、小型のジオラマは作成できるわけだ。もちろんこれは初めて作った時のイニシャルコストだ。次に作りたい場合はレールとケースを用意するだけで、パウダーやフォリッジ、バラスト、接着剤、塗料などはそのまま流用できるため、もっと低予算で作れる。

ジオラマ作りにチャレンジしよう!

 ひと通りの作成方法はこれまで紹介してきた内容でご理解いただけたかと思う。”ジオラマか”と身構えていた人もいるかもしれないが、意外と簡単に出来上がるものだ。製作期間も順々にやっていけば最短10日間程度で済む。

 今回作成したものより発展させてみたい人は、踏切を付けてみたり、駅を配置してみると、これもまた光景が変わるので楽しめる。また「ウェザリング」と言って、ホームにスミなどの塗料で塗って汚し、より実際の雰囲気に近づける方法もある。今回レールに赤さびを塗ったのもある意味ウェザリングだ。今回の作例写真はぜひ参考にしてほしい。

 また今回のジオラマの応用編として、似たような線路配置でホームを取り付けてみた。ホームはトミーテックの「建物コレクション 148 駅H」(Amazonで1,882円)の一部ホームを利用した。ホームがあると今回作ったものとはまた違った雰囲気が出る。その他のストラクチャーは筆者の在庫から引っ張り出したものだ。

 今回作ったジオラマと異なるのは、上で紹介したホームの他、グリーンマックスの「2574 着色済み鉄路柵(コンクリート・緑)を使って柵を作った。

・グリーンマックスの「2574 着色済み鉄路柵(コンクリート・緑) 1190円(ヨドバシ・ドット・コム価格)
・グリーンマックス 2555 着色済みストラクチャー 単線架線柱 (ブラウン) 8本入り 810円(ヨドバシ・ドット・コム価格)

 なお、これは電化路線をイメージしたので、鉄コレポケットの「第3弾 懐かしの近郊電車編」に収録されている115系長野色を配置した。長野色にはクモハ115があるので、2両編成のイメージが作りやすいと思い、乗せてみた。

 もう1つの車両として置いてみたのは「ノスタルジック鉄道コレクション第5弾」に収録されている高松琴平電気鉄道30形タイプ(新塗装)だ。115系はJRではもう引退してしまっているが、まだしなの鉄道で塗り替えられた車両が走っているので、今どきを表せる。ノスタルジック鉄道コレクションの車両であれば平成初期あたりの時代を再現できる。

完成したジオラマに鉄路柵を加えたり、草むらを追加するなどもう少し手を加えた
鉄コレポケットの「第3弾 懐かしの近郊電車編」にあるクモハ115系長野色
高松琴平電気鉄道30型タイプ(新塗装)を載せてみた。車両によって雰囲気がかなり変わる

 今回、筆者が作った情景はいかがだろうか? 小型のジオラマを作り、自分の好きな車両を置いて、机の上に並べているだけで楽しくなる。また作り上げて少しずつ形になっていく様を見るのも結構楽しいものだ。ジオラマを作って1つ上の鉄道模型ライフを楽しんでみてはいかがだろうか。