インタビュー

「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」&「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」インタビュー

『新機動戦記ガンダムW』30周年を迎えてTV版の魅力を詰め込んだアイテムが登場

7月25日16時より予約開始
【METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム】
2026年1月 発送予定(魂ウェブ商店限定)
価格:19,800円(送料別)
【S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ】
2026年2月 発送予定(魂ウェブ商店限定)
価格:9,900円(送料別)

 アニメ『新機動戦記ガンダムW』30周年を迎える2025年に、BANDAI SPIRITSから「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」、「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」が登場。通販サイト「プレミアムバンダイ」内の「魂ウェブ」にて、本日7月25日16時より予約受付を開始する。

 TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』から「ウイングガンダム」が「METAL ROBOT魂」で、そして、そのパイロットである「ヒイロ・ユイ」が「S.H.Figuarts」でそれぞれ立体化された。

「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」&「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」

 「ウイングガンダム」は地球降下作戦「オペレーション・メテオ」遂行のため、ドクターJが開発したモビルスーツ。その名の通り翼を背負ったようなデザインが特徴的で、高威力のバスターライフル、白兵戦用のビームサーベル、頭部バルカン、マシンキャノンを備えた汎用性に優れた機体となっている。そして、高速飛行を可能とするバード形態に変形することができる。

 そして、パイロットの「ヒイロ・ユイ」は感情に左右されることなく任務を遂行する「完璧な兵士」として、徹底的に教育された少年で、リリーナとの出会いの中で、眠っていた彼本来の人間らしい感情を取り戻していく。戦乱の中で彼は自分の心を信じて、平和のために戦い続けた。

【第1話|ガンダムW【ガンチャン】】

 本稿では「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」と「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」の試作品の写真を交えて、「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」の企画担当をされたBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部 ロボット企画2チーム チーフの寺島塁氏と「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」の企画担当をされた立花伸一氏に各アイテムの魅力を伺った。

「METAL ROBOT魂」に凝縮されたTV版「ウイングガンダム」のカッコよさ

――「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」の立体化の経緯をお聞かせください。

寺島氏:昨年(2024年)に『機動武闘伝Gガンダム』が30周年を迎え、そこからガンダムシリーズのオルタナティブ作品である『新機動戦記ガンダムW』、『機動新世紀ガンダムX』の周年が続いております。

 そして、今年2025年は『新機動戦記ガンダムW』の30周年イヤーとなっております。

 商品化に関しても、コレクターズ事業部内で展開されているガンダムシリーズのブランドの中で「METAL BUILD」、「METAL ROBOT魂」の合金を使用した2大ブランドの人気が高く、「『新機動戦記ガンダムW』30周年を盛り上げるならこのどちらかのブランドから立体化したい」となり、今回「METAL ROBOT魂」ブランドに白羽の矢が立ちました。

 「METAL ROBOT魂」シリーズもラインナップが広がり、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のタイミングでさらにブランドとして一つランクが上がった実感もありました。

 そのため各ガンダム作品の主人公機を「METAL ROBOT魂」ブランドで積極的に商品化していきたいという想いがあります。

「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」

――「ウイングガンダム」と聞くと、個人的に『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の「ウイングガンダムゼロ(EW版)」が真っ先に思い浮かんだので、今回のTV版の「ウイングガンダム」の立体化はかなり新鮮な印象を受けました。

寺島氏:おっしゃる通り『新機動戦記ガンダムW』はTVシリーズがあり、OVAの『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』、さらに小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』などがあります。

 その中でもTV版とOVAの「ウイングガンダムゼロ」はやはり印象的な機体だと思います。

 そのため、TV版「ウイングガンダム」を取り上げるタイミングが「ウイングガンダムゼロ」と比べると少ないので、『新機動戦記ガンダムW』を盛り上げるタイミングで改めてしっかりとTV版の機体をラインナップしたいという想いもありました。

『新機動戦記ガンダムW』30周年を迎えて「ウイングガンダム」がMETAL ROBOT魂化

――造形面について質問です。2014年に「ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダム」が発売されましたが、「METAL ROBOT魂」になったことで進化した点などはありますか?

「ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダム」2014年2月8日一般店頭販売

寺島氏:当時の「ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダム」から進化したというよりも、今回の「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」は新規金型でコンセプトも含めて全くの別物となっております。

 特に劇中のプロポーションやTV版の印象値をすごく大事にして造形をしております。

劇中のプロポーションを再現

――「ウイングガンダム」といえば頭部のひさし部分などがかなり特徴的ですね。

寺島氏:そうですね。「ウイングガンダム」の頭部は二重ひさしになっていまして、こちらの造形にもこだわりました。

 「ウイングガンダム」のツバ部分は平ツバのようなフラットな造形になっていて、目元が優しく丸い印象になっています。そこで二重ひさしの造形をしっかりと出すことで、角度を付けた時に見得を切るような立体物的なカッコよさにも繋がるようにその設定も拾いました。

――劇中でも角度によって印象が違って見える顔つきでした。

寺島氏:劇中でも作画によって表情が変わる機体ではあるので、そうした表情の変化や横顔の印象も意識しました。

「ウイングガンダム」頭部のひさし造形を再現
角度によって表情の印象も変化

――ダイキャストを使用した箇所はどれくらいありますか?

寺島氏:基本的には関節周りに使用しております。商品ページにも掲載しておりますが、全身に渡ってダイキャストが入っている構造ですので、かなり堅牢な作りになっております。

――バスターライフルの造形もシャープでカッコイイですね。

寺島氏:バスターライフルは劇中設定でカートリッジ方式になっていますので、今回はそのカートリッジの入れ替えをイメージした展開ギミックを盛り込んでおります。

「ウイングガンダム」の最大の武器であるバスターライフル
カートリッジ装填をイメージした展開ギミックを搭載

――シールドもビームサーベルの収納ギミックはありますか?

寺島氏:もちろん、シールドの収納ギミックも再現しております。

印象的なシールド
ビームサーベルの収納ギミックも再現されている

――「ウイングガンダム」はギミック的にはシンプルな印象ですが、オリジナルのギミックを盛り込む予定は開発段階でありましたか?

寺島氏:「ウイングガンダム」はシンプルなデザインの中にモビルスーツ形態とバード形態があるがゆえに、ギミックを盛り込んで魅せることもできます。

 しかし、ギミックがシンプルゆえにプロポーションでカッコよさや美しさを魅せていかなければならないと開発をしていく中で思いました。

 両形態のプロポーションバランスの両立が大変でしたね。

――劇中では「ウイングガンダムゼロ」を参考に「ウイングガンダム」が作られましたが、2021年に発売された「METAL ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダムゼロ」を意識した部分などありますか?

「METAL ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダムゼロ」2021年12月15日一般店頭販売

寺島氏:「METAL ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダムゼロ」で意識した点としては、本商品と並べた時やブランドとしての飾りざまを意識しました。

 ただ、今回の「METAL ROBOT魂<SIDE MS> ウイングガンダム」はあくまでTV版コンセプトに寄せた造形となっているので、「METAL ROBOT魂」ブランドとして意識した部分は少ないですね。

――彩色に関してもマーキングが施され、情報密度が高いものになっている印象を受けました。

寺島氏:「METAL ROBOT魂」ブランドとしてマーキングも強みになってきており、「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』から増えていきましたね。

 なので、比較的に他のブランドよりもマーキングによる情報密度の高さを感じられるものになっているかと思います。

――TV版を意識しつつ「こういったマーキングが入っていたのでは?」という「METAL ROBOT魂」オリジナルデザインでしょうか?

寺島氏:TVアニメでは基本的にマーキングが入っていないので、そこで立体物としてのカッコよさを意識したデザインになっています。

各部にマーキングが施され情報密度の高い外観に

――可動についてはいかがでしょうか? アクションを決める際にこだわった可動箇所はありますか?

寺島氏:そうですね。可動については特にバード形態への変形とモビルスーツ形態での可動を考える必要がありました。

 例えば脚部の構造的に膝関節がバード形態の時はクランクして逆に展開しますが、モビルスーツ形態では通常の2重関節として可動する必要があります。関節としては複雑になっていく中で可動域はもちろん、遊びやすさを極力阻害しないように意識しました。

――腰回りも反りの動きなどかなり柔軟な印象ですね。

寺島氏:そうですね。腰部の反った動きなど大胆に動かすことができます。

――本体の可動はもちろんですが、今回ビームサーベルエフェクトも動きのついたものがあり、さらに迫力ある動き、アニメのシーン再現がはかどりそうです。

寺島氏:先ほどもありましたが、武装がシンプルなので今回エフェクトという形で遊びのバリエーションを出したいなと思いました。特に一番大きい薙ぎ払いのエフェクトパーツは、TVアニメ第7話でのシャトルを切り落としてしまったシーンなどを再現できるように意識したものになっています。

ビームサーベルの斬撃表現をエフェクトで表現
薙ぎ払いのビームエフェクトは迫力抜群

――最大の特徴であるバード形態への変形について教えてください。

鳥のようなシルエットのバード形態

寺島氏:なるべくTVアニメの劇中イメージに近い変形を意識しております。

 細かい部分では肩のアーマーは、バード形態ではスライドさせてアーマーが二の腕を覆う位置に来るので、その際に上部にくるカバーパーツにもモールドの意匠が見えるように造形しております。

バード形態時のカバー部分にもモールド造形が施されている

――ウイングパーツに関してですが、展開した際のアレンジなどはありますか?

寺島氏:ウイングパーツは展開すると3枚羽になるデザインになるのですが、「METAL ROBOT魂」オリジナルとして外翼の先端がさらにスライドして伸びるようになっています。

 印象的なTVシリーズのサブタイトルバックで飛翔するようなポージングやアクションポーズの際に一段階伸ばすことで、より奥行きが出せるので躍動感を出せるかなと思います。

飛翔ポーズがより躍動感あるものに

――バード形態は変形機構や外観はシンプルですが、それゆえに洗練された美しさやカッコよさが感じられます。

寺島氏:そうですね。ただ、バード形態ではシールドにさらにバスターライフルが付くので重量バランスには苦労しました。

――「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」を開発する中で特にこだわったポイントや苦労したポイントをお聞かせください。

寺島氏:こだわりのポイントは彩色ですね。アニメ劇中を意識した色味で、ブルーやレッドも暗めに落とすような渋めの印象を目指したものになります。

 細かいところで胸部のレンズ部分には奥にディテールが入っていたりするので細かいところにも注目してほしいです。

レンズの奥にもメカディテールがしっかりと作り込まれている

寺島氏:苦労したポイントですと、先ほどもありましたモビルスーツ形態とバード形態のそれぞれのプロポーションや遊びやすさの両立ですね。何かしらのトレードオフになるので、そのバランスには気を付けました。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

寺島氏:なんといっても『新機動戦記ガンダムW』30周年のお祝い年ですので、作品のファンの方もたくさんいらっしゃると思います。

 そこで、まずは作品の30周年をお祝いして盛り上げていく中で、「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」を手に取っていただければと思います。

――ありがとうございました。

アニメ劇中の様々なヒイロを再現できる豊富なオプションパーツと柔軟な可動

――「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」の商品化の経緯をお願いいたします。

立花:『新機動戦記ガンダムW』30周年で主役機である「ウイングガンダム」が「METAL ROBOT魂」で商品化されることになりました。 過去に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でもS.H.Figuartsで搭乗キャラクターが展開されました。

 その際に「機体と一緒にキャラクターを飾れる」と好評をいただいておりまして、『新機動戦記ガンダムW』も同じようにパイロットである「ヒイロ・ユイ」のS.H.Figuartsでの商品化が決まりました。

「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」

――今回の商品化にあたって、デザインとしてはTVアニメ版の姿が再現されているのでしょうか?

立花:そうですね。TV版の衣装を意識しつつ、「ガンダムGWX 30周年プロジェクト」で公開されましたビジュアルのイメージが皆さんのヒイロのイメージとして新しいものになりますので、そちらを意識しつつ、カッコいい 「ヒイロ・ユイ」になるようにしております。

「ガンダムGWX 30周年プロジェクト」ビジュアル

――造形についての質問です。立体化にあたりアニメのイメージや設定画など参考にされたものはどれになりますか?

立花:一番最初にアニメの設定画を元に試作品を作ってみたのですが、細身で想定していたイメージと違う造形になってしまったことがありました。

 「これではいけない!」となり、「ヒイロ・ユイ」がコロニーで特殊な訓練を受けていること、また第3話で地球圏統一連合に囚われた際にサリィ・ポゥが「非常に鍛えられた肉体」と評していることを含めて、そこから骨太で筋肉のある引き締まった体つきになるように目指しました。

 さらに体型も小柄ではありますが、頭身が低くならないように顔の大きさも調整してカッコよく見えるプロポ―ションにしております。

――「ヒイロ・ユイ」もTVアニメ設定では身長156cmと小柄な体格でしたね。

立花:他のガンダムシリーズの主役に比べると低めの身長なので、アニメの顔の大きさに作ってしまうと頭身が低めになってしまう。30周年のビジュアルでは小顔で、頭身も高めなのでだいたい6.5頭身くらいになるイメージで立体化しております。

「ヒイロ・ユイ」の格好良さを表現したプロポーション

――フェイスパーツについて教えてください。今回は通常顔を加えて、5種類ありますね。

立花:そうですね。通常の表情に加えて、怒っている顔、微笑み、目を閉じた表情、笑顔のフェイスパーツがあります。

 まずは怒っている顔は、第3話の囚われた施設からの脱出、死のうとしたが、結局パラシュートを展開してしまい「俺はいったい何をやっている!」と憤っているシーンを意識して作っており、他にも最終話でのゼクスとの戦いで見せた激情シーンも再現できるかと思います。

怒りをあらわにする表情

立花:続いて、微笑みのフェイスパーツは後期OPのうつむいているところから顔を上げた際の表情イメージや、時折見せる優しさを再現しました。

ヒイロ・ユイらしい微笑み

立花:目を閉じている表情は、第1話でリリーナ・ドーリアンからの誕生日会の招待状を破るシーンや目を閉じて腕組みをしているシーンなどをイメージしたフェイスパーツになっています。

度々劇中に登場する目を閉じた表情

立花:笑顔のフェイスパーツは『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』での回想シーンで1カットだけありますが、それを見て、ヒイロもこういった顔もするんだなと、私の印象に残っていました。そこで、オフの日の和気藹々とした日常を思わせる、ヒイロの笑顔の顔を入れたいと思た次第です。

 また、「TAMASHII NATIONS」ブランドで展開しているアプリ「Digi-Fig(デジフィグ)」で遊ぶことも考え、「ヒイロ・ユイ」の印象とは少し違う部分もあるかと思いますが、こうしたオフの表情があると遊びの幅が広がるのでそこを意識して造形しました。

さわやかな笑顔を見せるヒイロ

――オプションパーツについてですが、印象的な銃や爆破スイッチの他に手足の差し替えパーツがありますね。

立花:こちらはTVアニメ第2話でリリーナが負傷したヒイロに自身のドレスを破り、手当てしたシーンがあり、それを再現できるようにした右腕と右脚の差し替えパーツになります。

 また、第2話ラストの衝撃的な「つづく」のシーンも再現することができます。

右腕、右脚パーツを差し替えることでリリーナに手当てしてたもらった姿を再現できる

――テレビアニメのあらゆるシーンをS.H.Figuartsで再現できる、といった意気込みを感じます。

立花:収録できるパーツ数は限られていますが、可能な限り色々なシーンが再現できるようにパーツを選定しております。銃も、収録しております。

――そして、劇中でも印象的な爆破スイッチは外せないオプションパーツだったかと思います。

立花:はい、爆破スイッチはあえてハンドパーツ一体にはせず、左右の対応したハンドパーツに持たせることができます。「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」と並べて第10話での「任務了解」シーンも再現できます。

「ウイングガンダム」を爆破するシーンも再現できる爆破スイッチも付属

――続いて可動について教えてください。可動機構でこだわった部分はありますか?

立花:「S.H.Figuarts ヒイロ・ユイ」では、各所に引き出し機構を入れております。肩の引き出しに加えて、腰にも引き出し機構を入れております。

 胴体のタンクトップが軟質素材ですが、通常だと干渉してあまり曲がらないようになってしまいます。そこで引き出し機構を入れて、干渉を避けてグッとお腹を曲げられるようになっています。

 さらに、股関節部分にも引き出し機構を入れております。引き出し機構がない状態だと90度位しか曲がらないのですが、引き出し機構によって90度を超える角度に曲げることが可能なため、ハイキックができるくらい動かすことができます。

 これによって後期OPでの膝を曲げて俯いているポーズなどを再現することができます。

肩の引き出し機構で腕を大きく回すことが可能
腰と股関節の引き出し機構により前屈姿勢を取ることも
股関節の引き出し機構で脚部の可動域も大幅にアップ。第3話の骨折を治すシーンの再現も可能

――前期OPの手をかざしたポーズなども綺麗に決まりそうですね。

立花:せっかくの可動フィギュアですので色々なポーズを取れるように、可動には色々な工夫を凝らしました。

――ハンドパーツについても「ヒイロ・ユイ」ならではのものはありますか?

立花:やはり前期OPでの手をかざしているハンドパーツは「ヒイロらしさ!」を出すためにいれました。

オープニングの印象的なポーズも綺麗に決まる

――こだわりのポイントを教えてください。

立花:こだわりポイントとしてはまず、フェイスパーツです。「ヒイロ・ユイ」の格好良さを出しつつ、アニメの印象よりも小顔で30周年のイメージに近いものになっているかと思います。引き締まった筋肉質な体形にもこだわりました。

 また、フィギュアのカットラインもこだわりました。タンクトップとの境目でのロール可動や脇の引き出し機構、胸部と腹部を分割した可動など可動などを入れつつ、カットラインを目立たなくして、アニメイメージを崩さず、引き出し機構で動きも柔軟で様々なポーズをとれるようにしました。

――「ヒイロ・ユイ」といえばタンクトップ衣装ですが、可動的にも制約が多いデザインだったのでしょうか?

立花:確かに制約は出ましたね。どうしても動かすときにウエストに干渉してしまうので、そこに当たらないように裾の位置を調整しつつ、背中にも気を付けました。

 裾を前面と同じ長さにしてしまうと動かしたときに、背中の可動部分が見えてしまいます。そこで、前屈した状態でぎりぎり可動部が覗くかくらいで、かつビジュアル的におかしくないように少しだけ長くしております。

印象的なタンクトップは軟質素材を使用
タンクトップのサイズが調整され、後ろ姿も可動軸が見えないようになっている。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

立花:ヒイロ・ユイは、大好きなキャラクターです。できる限り格好良くしつつ、いろいろなポーズができるように可動範囲が広くなるように設計しております。

 ぜひ『新機動戦記ガンダムW』30周年を皆様と盛り上がりながら、「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ウイングガンダム」と一緒にお手に取っていただければと思います。

――ありがとうございました。