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【特報】新カードを解説! 「マジック・ザ:ギャザリング」最新セット「カルドハイム」

「北欧の伝説と神話」をモチーフにした新たな次元が舞台

2月5日発売予定

価格:

ドラフト・ブースター 350円(税別)

セット・ブースター 500円(税別)

コレクター・ブースター 2,200円(税別)

統率者デッキ 2,000円(税別)

 ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、トレーディングカードゲーム(以下TCG)「マジック・ザ・ギャザリング」の最新セット「カルドハイム」を2月5日に発売する。価格はブースターパックが350円(税別)より。

 「マジック・ザ・ギャザリング」は、1993年に発売された世界初のTCGで、その後に登場した遊戯王やデュエル・マスターズなどのTCGにも大きな影響を与えている。また、全世界で70以上の国と地域で販売されており、プレイヤー数は4,000万人を超える。まさに、TCGの元祖かつ究極ともいえる存在だ。「マジック・ザ・ギャザリング」の製品は、新カードが中心の新規セットと過去のカードの再録セット、ジョークセットなど多岐にわたるが、「カルドハイム」は、2021年最初の新規セットであり、全部で285種類のカードから構成されている。

 価格は通常パックのドラフト・ブースターが350円(税別)、最大で4枚のレアや神話レアが手に入る可能性があるセット・ブースターが500円(税別)、拡張アート版のレアまたは神話レア、フォイル仕様のレアまたは神話レア、フォイル仕様のカード、ショーケース・カードなどで構成されているコレクター・ブースターが2,200円(税別)である。また、同時に統率者デッキ(多人数戦用の構築済みデッキ)が2種類、各2,000円(税別)で発売される。本稿では「カルドハイム」について、現時点でわかっている範囲内でその魅力をお伝えしよう。

【カルドハイムの製品】
通常パックのドラフト・ブースター
レアや神話レアが複数手に入る可能性があるセット・ブースター
内容が豪華なコレクター・ブースター
統率者デッキ

世界樹を中心に10の領界から構成されるカルドハイム次元が舞台

 「マジック・ザ・ギャザリング」の世界観は、多元宇宙を舞台にした壮大なファンタジーである。多元宇宙には、さまざまな世界が存在するが、その世界を次元と呼ぶ。マジック・ザ・ギャザリングの主役的な存在であるプレインズウォーカーと呼ばれる者たちは、その次元を渡り歩く能力を持っており、まさに次元を超えた戦いが長年にわたって繰り広げられているのだ。新規セットは、基本的にどれか一つの次元の世界観に基づいてデザインされており、有名な次元は、何年か後にまた再訪されることが多く、長年に渡ってMTGをプレイしている人には、「またこの世界に帰ってきたのか」という懐かしさを感じさせる。

 今回の「カルドハイム」の舞台となるのは、セット名と同じ“カルドハイム次元”である。カルドハイムは、他の次元とは異なり、世界樹を中心としてその周りを10の領界(Realm)が巡るという、複雑な構造をしている。領界は、それ自体が一つの小宇宙のようなもので、カルドハイムそのものが多元宇宙のミニチュア版となっているのだ。世界樹という言葉でピンときた人もいるだろうが、カルドハイムの世界観は北欧の伝説と神話をベースにしており、古の英雄譚というテーマを持つ、壮大なものとなっている。

 カルドハイムの10の領界は、「ブレタガルド」、「アクスガルド」、「ノットヴォルド」、「イマースターム」、「イストフェル」、「カーフェル」、「リトヤラ」、「スケムファー」、「シュタルンハイム」、「セルトランド」であり、それぞれその領界を代表するクリーチャーが存在する。例えば、ブレタガルドは人間の領界であり、アクスガルドはドワーフの領界である。

【カルドハイムの代表的なカード】
「嘘の神、ヴァルキー」。両面カードであり、裏面は「ティボルト」である
「巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス」。置くカウンターの数を2倍に増やせる強力なカードだ
プレインズウォーカー「情け無用のケイヤ」。ケイヤのプレインズウォーカーとしての登場はこれで4回目になる

新メカニズム「予顕」と「誇示」が登場

 「マジック・ザ・ギャザリング」では、新しいセットが出る度に新しいメカニズムが登場するのが通例だが、「カルドハイム」では「予顕」と「誇示」という新しいメカニズム(キーワード能力)が登場する。

 「予顕」は、自分のターン中に2マナを支払って手札から裏向きに追放し、以降のターンに追放領域から「予顕コスト」を支払うことでそのカードを唱えられるというものだ。「予顕」では、カードのコストをターンをまたいで分割して払えることができるほか、「予顕」で唱えることで追加効果を得られるカードもある。

 「誇示」は、1ターンに1度だけ起動できる能力だが、そのクリーチャーがそのターンに攻撃していなければ起動できないというものだ。また、以前のセットで登場していたメカニズムの中から「モードを持つ両面カード」、「氷雪」、「英雄譚」、「多相」が再び登場する。

コレクションしたくなるバイキング風「ショーケース・カード」

 「マジック・ザ・ギャザリング」の最近のセットでは、世界観をカードフレームやアートで表現する「ショーケース・カード」が収録されている。いわゆるパラレル仕様だが、封入率はコモンとアンコモンが9パックに1枚、レアと神話レアが27パックに1枚とかなり希少だ。「カルドハイム」は、北欧神話をベースにした世界観ということで、北欧といえば連想される「メタル・ミュージック」と「バイキング」をフィーチャーしたショーケース・カードが登場する。また、周囲のフレームがないボーダレス版の土地カードも存在する。コレクション意欲をかき立ててくれるカードといえるだろう。

【ショーケース・カードやボーダレス版土地カード】
ショーケース版の「戦闘の神、ハルヴァール」。フレームがメタル・ミュージック調で、イラストはバイキング調である
ショーケース版の「厚顔の無法者、マグダ」。こちらもフレームがメタル・ミュージック調で、イラストはバイキング調である
ボーダレス版の両面土地「樹皮路の小道」。周囲のフレームがない

「自宅でプレリリース」イベントも開催

 「マジック・ザ・ギャザリング」では、正式発売1週間前に新セットの登場を祝うプレリリースイベントが開催されるのが通例だが、「カルドハイム」では新型コロナウイルス感染症の拡大に配慮し、店舗ではなく自宅でプレリリースを行う「自宅でプレリリース」イベントが実施される。そのキャンペーンとして、1月29日~2月4日の期間中にマジック公認店舗で「カルドハイム」のプレリリース・パックを購入すると、特別なプロモカード「極悪な二人組」がプレゼントされる(プロモカードは数量限定)。このプロモカードは、日本未発売製品に収録されている「Fiendish Duo」を初めて日本語化した、貴重なものだ。

【自宅でプレリリース】
「自宅でプレリリース」イベントが開催される
プレリリース・パックを購入すると「極悪な二人組」がもらえるキャンペーンが実施される