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「マジック:ザ・ギャザリング」の最新セット「ストリクスヘイブン:魔法学院」先行情報
ミスティカルアーカイブ・カードとして日本オリジナルアート版カードも登場!
2021年2月19日 12:00
- 4月23日発売予定
- 価格:
- ドラフト・ブースター 400円(税別)
- セット・ブースター 500円(税別)
- コレクター・ブースター 2,200円(税別)
- 統率者デッキ 2,000円(税別)
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、トレーディングカードゲーム(以下TCG)「マジック:ザ・ギャザリング」の最新セット「ストリクスヘイブン:魔法学院」を4月23日に発売する。予定であり、その先行情報が公開された。
「マジック:ザ・ギャザリング」は、1993年に発売された世界初のTCGであり、その後に登場した遊戯王やデュエル・マスターズなどのTCGにも大きな影響を与えている。また、全世界で70以上の国と地域で販売されており、プレイヤー数は4,000万人を超える。まさに、TCGの元祖かつ究極ともいえる存在だ。
価格は通常パックのドラフト・ブースターが400円(税別)、最大で4枚のレアや神話レアが手に入る可能性があるセット・ブースターが500円(税別)、拡張アート版のレアまたは神話レア、フォイル仕様のレアまたは神話レア、フォイル仕様のカード、ショーケース・カードなどで構成されているコレクター・ブースターが2,200円(税別)である。また、同時に統率者デッキ(多人数戦用の構築済みデッキ)が5種類、各2,000円(税別)で発売される。
なお、今回の新セットから、通常パックであるドラフト・ブースターが350円(税別)から400円(税別)へと値上げされているので注意したい。セット・ブースターやコレクター・ブースターの価格は据え置きなので、相対的にセット・ブースターが安く感じられるようになる。
エルダー・ドラゴンによって設立された5つの大学が舞台
「マジック:ザ・ギャザリング」の世界観は、多元宇宙を舞台にした壮大なファンタジーである。多元宇宙にはさまざまな世界が存在するが、それぞれの世界を次元と呼ぶ。マジック:ザ・ギャザリングの主役的な存在であるプレインズウォーカーと呼ばれる者たちは、その次元を渡り歩く能力を持っており、まさに次元を超えた戦いが長年にわたって繰り広げられているのだ。
今回の「ストリクスヘイブン:魔法学院」の舞台となるのは、エルダー・ドラゴンによって設立された5つの大学であり、これまでのセットとは少々趣が異なっている。マジック:ザ・ギャザリングの世界で、エルダー・ドラゴンといえば、巨竜戦争を生き残った老齢のドラゴンであり、神にも近い強大な力を持っている。巨竜戦争の生存者とされているエルダー・ドラゴンは、「ニコル・ボーラス」、「クロミウム」、「暴虐の覇王アスマディ」、「パラディア=モルス」、「アルカデス・サボス」の5体だが、この5体もそれぞれのストーリーで死亡が確認または死亡したと思われており、現在生き残っているエルダー・ドラゴンは、復活した「ニコル・ボーラス」とその双子の弟の「ウギン」のみが知られている。
「ストリクスヘイブン:魔法学院」の舞台となる5つの大学は、それぞれの名を冠するエルダー・ドラゴンによって設立されたとされており、プレイヤーはその大学の生徒として、それぞれの素質や学問領域を学べる。5つの大学は、それぞれ設立者の理念と魔法の性質を体現したものとなっている。設立者であるエルダー・ドラゴンはまだ現時点では公開されていないのだが、これまでに生存が確認されている2体のエルダー・ドラゴンとは異なる新たなエルダー・ドラゴンが登場しそうだ。5つの大学の名称とその特徴は以下の通りだ。
「ロアホールド」
「ロアホールド」に所属する魔道士は、熱心な研究者と大胆な冒険家であり、情熱的な学者達は、工芸品に埋もれながら歴史的人物の魂を召喚するなどして、過去を研究している。また、別の生徒は、タペストリーをマントのように羽織って、墓所へ飛び込んで冒険をする。彼らのモットーは「石を残らずひっくり返して探せ」だ。
「プリズマリ」
「プリズマリ」の生徒は芸術を好み、魔術を最高の自己表現の手段と考える。彼らの呪文は、創造性の発露や緻密な芸術表現なのだ。プリズマリにとっては、世界全てが芸術の舞台であり、彼らのモットーは「精霊とともに自己表現を」だ。
「クアンドリクス」
「クアンドリクス」の魔道士は、優秀な数学魔法師である。幾何学模様、フラクタル、対称性を研究し、自然の原理で統率しようとしている。彼らなら、円周率の全ての数字を逆から暗唱することだってできるだろう。彼らのモットーは「数学こそ魔法」である。
「シルバークイル」
「シルバークイル」の魔道士は、鼓舞する激闘の詩や相手に突き刺さる難解な罵詈雑言などを駆使して、言葉の魔法を紡ぐ。常に競争相手を求める彼らは、切れ味鋭い頭脳と良くも悪くも高いカリスマ性を備えた生まれながらのリーダーである。彼らのモットーは、「鋭いペン先、さらなる叡智」である。
「ウィザーブルーム」
「ウィザーブルーム」の魔道士は、生物学を専門とする無骨者だ。彼らは生物の本質からパワーを引き出すことができ、ゾンビワニを乗りこなしたり、薬品を作るための薬草を採取したりする。彼らのモットーは、「自らの手で取り組め」だ。
統率者デッキも5種類登場
日本でも多人数戦の統率者をプレイする人が増えている現状だが、「ストリクスヘイブン:魔法学院」の発売に合わせて、5つの統率者デッキが登場する。その「統率者(2021年度版)」には、合計で81枚の新規カードが収録されており、各デッキはそれぞれの大学の色やテーマに合わせて構築されている。今回、デッキ名称だけが公開された。そのデッキ名は以下の通りだ。
・「ロアホールドの伝承」
・「プリズマリの表現」
・「クアンドリクスの量子」
・「シルバークイルの声明
・「ウィザーブルームの魔術」
豪華なイラストのミスティカルアーカイブ・カードが63枚再録
「ストリクスヘイブン:魔法学院」の新たなメカニズムや新カードについてはまだ公開されていないが、大学と切っても切り離せないのが図書館である。「ストリクスヘイブン:魔法学院」の世界では、ありとあらゆる場所から呪文が集められた「ミスティカルアーカイブ」と呼ばれる巨大図書館「大図書棟」が存在し、そこに収録された呪文書から得られた危険で強力な呪文や歴史的な呪文が、ミスティカルアーカイブ・カードとして登場する。
ミスティカルアーカイブ・カードは、過去に登場したソーサリーとインスタントであり、合計63枚が特別なデザインのフレームで再録される。フレームもイラストもとても美しく、集めたくなるデザインだ。
日本画をテーマとした日本オリジナルアート版ミスティカルアーカイブ・カードも登場
さらに日本人にとって嬉しいニュースがある。通常版のミスティカルアーカイブ・カードは各言語版が用意されているが、今回は日本画をテーマとした、日本オリジナルアート版の日本画ミスティカルアーカイブ・カードが存在する。日本画ミスティカルアーカイブ・カードも、通常版と同じく63種類用意されているが、今回はその中から3枚の原画とカードを紹介する。どのカードも素晴らしいイラストであり、フレームレスデザインともよくマッチしている。
ミスティカルアーカイブ・カードは各言語版共通で、ドラフト・ブースターとセット・ブースターには1パックに1枚、コレクター・ブースターには最低3枚が封入されている。日本画ミスティカルアーカイブ・カードは、日本語版のドラフト・ブースターとセット・ブースターから登場するほか、コレクター・ブースターに限り各言語版からも出現する。
さらに、コレクター・ブースター収録のミスティカルアーカイブ・カードについては、通常版と日本画版の両方に新たなエッチング仕様のフォイル・カードが用意されるとのことで、かつての「天野リリアナ」のごとく、人気となりそうだ。