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【WF2022冬】最新作は西部劇の古式銃! 「アーマーマグナム」、「ソードカトラス」、ずらりと"水鉄砲"がならぶアルゴ舎ブース

【ワンダーフェスティバル2022[冬]】

2月6日 開催

 ワンフェスの一般ディーラーコーナーでずらりと"銃"を並べていたのがアルゴ舎だ。フィギュアや玩具を販売しているメーカーだが、エルフェンナイツプロジェクトの「髙木型弐〇壱九年式爆砕拳銃」を皮切りに、様々な「水鉄砲」を手がけている。

 その1つが弊誌でも紹介した「装甲騎兵ボトムズ」に登場する「アーマーマグナム」。モデルガンのようなアプローチでアニメの大型拳銃を再現。スライドを引いて空気を溜め発射するというギミックの再現までこだわった商品だ。

 アルゴ舎は"銃の玩具"を手がけるに当たり、銃玩具関連の協会には所属しないためにあえて水鉄砲という商品ジャンルを選んだという。あくまで銃の雰囲気を重視するため水鉄砲としての機能は突き詰めていない部分がある。例えば傾けると銃口から水が漏れる場合があるし、「水鉄砲の機能は高くありません」とパッケージに大きく記載するなど、ユニークだ。

【アルゴ舎のブース】
ずらりと銃が並ぶ。これらはすべて水鉄砲だ
パッケージなども強いこだわりが感じられる

 だからこそ、その商品チョイスは拘りにあふれている。第2次大戦でドイツが使用した拳銃「モーゼルC96」をモチーフとした「C-96 Red9 Type WaterGun.」はイベント限定で銃を収納できるストック付きの豪華なパッケージも販売した。

 アニメ「ブラックラグーン」から主人公レヴィが使用する「ソードカトラス」は設定通り2丁セットとなっている。さらに非常に早い時期から銃描写にこだわった作家の1人として知られている望月三起也氏のコミック「ワイルド7」から、「ウッズマン 飛葉モデル」も手がけている。どの商品も作り手の作り手のこだわりが感じられる商品だ。

 そして2月9日から予約を開始する新製品が「N-51 Bounty Hanter」。西部開拓時代の賞金稼ぎをイメージしたパーカッションリボルバーで、ガラガラヘビの彫刻をあしらったグリップと、保安官をイメージした白い鹿の角のグリップを装着した「N-51 Sheriff Sp.」が登場する。発売は5月くらいを予定しており、価格は3,520円(税込)とのこと。

【新商品】
「N-51 Bounty Hanter」
「N-51 Sheriff Sp.」。どちらも発売は5月くらいを予定しており、価格は3,520円(税込)
会場では試作品を展示

 比較的安価でこだわりを感じさせるアルゴ舎のアプローチはファンを掴んでいる。今回も取材中「装甲騎兵ボトムズ」の劇中の耐圧服を再現したコスプレーヤーが「アーマーマグナムを商品化してくれてありがとう」と挨拶に来る風景も見られた。

 一方でこだわっての商品化なのに価格をできるだけ抑えているため、もっともっと商品が売れてくれないと新作が出せないとのこと。特に昨今はコロナ禍のため工場のある中国へ行くのが困難で、商品チェックなどが大変になっているとのこと。こだわりの商品を意欲的に販売しているメーカーなだけに、応援したいところだ。

【アルゴ舎の商品】
「髙木型弐〇壱九年式爆砕拳銃」、価格は3,300円(税込)
「C-96 Red9 Type WaterGun」、イベント限定で、3,300円(税込)
「SWORD CUTLASS the Water Gun”Two Hand set”」、2丁で価格は6,600円(税込)
「357スーパーウッズマン 飛葉モデル the Water Gun」、価格は3,300円(税込)

 今回アルゴ舎のすぐ近くでエルフェンナイツプロジェクトの高木亮介氏(高ははしごだかと呼ばれる旧字)もブースを出展していたので挨拶をしてきた。自身が原型を手がけた商品を販売しているのに加え、ハートフォードの「戦士の銃」を収める鞄の展示を行なっていった。「銀河鉄道999」では原作コミックで星野鉄郎が自分の鞄を開くシーンがあるのだが、このイメージも込められているこだわりの鞄だ。

 この鞄に収められた戦士の銃は特別製で、これまでハートフォードが発売した戦士の銃のパーツを混ぜ合わせた特別バージョンで、ハートフォードならではのモデルガンの加工技術を実感できるものになっている。またSF映画関連のガレージキットモデルなども一緒に販売しており、ブースに独特の世界観があった。こういったクリエーターのこだわりを強く打ち出せるところも、ワンフェスならではと言えるだろう。

【エルフェンナイツブース】
高木亮介氏は自身のコレクションも展示
戦士の銃は、シリアルナンバー1~4までのパーツを組み合わせた特別製で、パーツごとにハートフォードの仕上げが異なる
こちらはメッキシルバーに統一
高木氏が手がけたもののほか、SF映画関連の商品を販売していた