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コトブキヤ「アルカナディア」、新キャラクターと、モンスターが武器や防具になる「ゼノアルマ」、無限に広がる可能性【#静岡ホビーショー】
2025年5月18日 12:46
- 【第63回 静岡ホビーショー】
- 会期
- 業者招待日:5月14・15日
- 小中高校生招待日:5月16日
- 一般公開日:5月17・18日
- 会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
- 入場料:無料
- ※入場には事前登録が必要
「美少女"ファンタジー"プラモデル」として独自の路線を提示するコトブキヤの「アルカナディア」。「第63回静岡ホビーショー」でもその広がりを見せていた。
ファンにとっての最大の注目は「第9弾キャラクター」、「第10弾キャラクター」という2人の新キャラクターであると思うが、モンスターが武器や防具、さらにはエフェクトパーツになるという、「ゼノアルマ」シリーズも見逃せない。本稿ではこれらの新要素で「アルカナディア」がどのように拡張していくかを紹介したい。
"ガルーダ"モチーフの新キャラクターは「メルティーナ」の可能性も広げる!
今回会場で発表されたのが「第9弾キャラクター」、「第10弾キャラクター」。まだ名前も公開されていない新キャラクターだ。
「第9弾キャラクター」はモチーフにインドネシア神話に登場する霊鳥"ガルーダ"を取り入れている。特徴的なのはやはり鳥の形をした足。「アルカナディア」はケンタウロスモチーフの「エレーナ」や、ラミアモチーフの「メルティーナ」など半獣キャラクターも展開しており、「第9弾キャラクター」もその系譜となる。
「第9弾キャラクター」は設定として"変身"能力を持っているようで、ランプの精を従えており、人型の姿から、逆関節の"鳥足"を持った姿に変化する。腰についていた小さな羽は頭部につき、大きな羽、そして天輪パーツを背中に装備、非常に派手な姿となる。
やはり最大の注目はその足だろう。膝の所から逆関節に曲がり、鋭い爪を持つ足に繋がる。ディテール、可動にもこだわりが感じられる。加えて「アルカナディア」は各パーツの"汎用性"も見逃せないところ。ユーザーの工夫で羽を腕につけてハーピーのような姿にもできるし、天輪は持ち手をつければ剣になりそうだ。よく見れば羽の所には円形の刃を持つ武器も取り付けられている。こういったミキシングの可能性を広げる要素を設計段階から持たせているのだ。
さらに「第9弾キャラクター」は胸から下の設計を「メルティーナ」と意図的に合わせているという。メルティーナは腰から下が大ボリュームの蛇となっているラミアモチーフのキャラクターだが、「第9弾キャラクター」の人間体の下半身と組み合わせることで、全く新しい姿を獲得できるとのことだ。
「第10弾キャラクター」は小さくかわいらしい体型。背中には大きなサソリの尻尾、そして手の先を袖で隠した"ダボ袖"が目を惹く。こちらは正面の姿のみの公開となり、今後の情報に期待してほしいとのこと。新しい"体型"が追加されることで、シリーズの可能性はさらに広がるのだ。
モンスターが武器や防具、エフェクトパーツに! 「ゼノアルマ」
美少女キャラクターに目が行きがちな「アルカナディア」だが、「ゼノアルマ」という要素も見逃せないところ。「アルカナディア」のファンタジー世界は実は仮想世界のゲームであり、美少女キャラクター「ディアーズ」はプレーヤーのアバター。そしてモンスターとして存在するのが「ゼノアルマ」なのである。
イカの姿をした「トリクル デカポディア」、タツノオトシゴのような「ハイドロ ゼーフォス」、炎をまとった獣「フレイム シュトラール」など多彩な種類が展開している。これらはテイムすることで味方になるという設定だ。
プラモデル的な楽しさとしては「ゼノアルマ」はクリアパーツを多用しており、組み合わせることで武器や、防具、さらにはエフェクトパーツとなって、ディアーズを飾り立てることができる。モンスター同士も合体させ、強力な姿に変えられる。「ゼノアルマ」は火や水といった"属性"も意識しており、武器パーツに取り付けることで炎の剣なども作れる。
「第63回静岡ホビーショー」では「アルカナディア」の体験コーナーがあり、「ゼノアルマ」と組み合わせて遊ぶことも可能だった。「ゼノアルマ」によってさらにミキシングの幅が広がるのだ。
コトブキヤは「フレイムアームズ」や、「メガミデバイス」など独自の世界観を持つプラモデルシリーズを展開しているが、それぞれのシリーズの拡張がより多彩な"パーツの供給"に繋がっている。この広がりは本当に面白い。「メガロマリア」と「ゼノアルマ」を並べて配置するだけでオリジナルストーリーが生まれそうだし、メカとファンタジーの融合、という世界観の広がりも魅力的だ。今後の展開も楽しみである。
(C)KOTOBUKIYA