レビュー
「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」レビュー
2021年4月29日 00:00
揺らめくエフェクトパーツで激変! 「ファントムライト」発動
「ファントムガンダム」の中でも印象深い各吹き出し口から炎のように揺らめくビーム纏ったような状態「ファントムライト」発動状態は、エフェクトパーツの付け替えによって再現できる。
付け替え箇所は全部で16箇所。アーマーパーツの一部を取り外しての交換など細かいパーツも外したりするので、筆者は最初に付け替え時、紛失や破損が恐ろしかった。力業で本体にキズが付いてしまう可能性もあるので、プラモで使うパーツオープナーなどで取り外すのがオススメだ。
そして、全身の付け替えを終えてみると通常状態よりも迫力が増した「ファントムガンダム」がそこにあった。頭部は額のエフェクトパーツによって“ガンダム”らしい顔になった。バックパックの推進装置やサイドアーマーから噴き出す大きなエフェクトは力強い印象で、各部の細かなエフェクトがIフィールドによって歪んだ絶妙なメリハリを表現している。そして、ヒートナイフにエフェクトパーツを装着して再現されたフレイムソードも独特な揺らめきが再現されている。さらに、Iフィールド展開、強制冷却のカートリッジパーツの排出も再現できる。
「ファントムライト」の“限界を超えた性能”を演出するあらゆるエフェクトが詰め込まれている。
胴体真っ二つ!? 「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」への変形
「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」は惑星間巡行形態「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」への変形を“差し替えパーツなし”で再現できる。劇中での複雑で大胆な変形が差し替えパーツなしで実現できることに、BANDAI SPIRITSの技術力の高さを改めて思い知らされた。
変形のプロセスも「股が裂けて頭が下に来る」といった感じで、フィギュアで再現した時のパーツの強度や関節部の保持力が気になる形態だ。が、実際に変形させてみるとその再現度の高さと、胴体まで分割される機構に舌を巻いた。「ここまでするのか? こうまでできてしまうのか!?」と工程を一つ一つ進めていくほどに興奮する変形だった。
変形が完了した「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」は左右に大きく翼を広げたようなデザインが再現され、唯一無二の形態となっている。エフェクトパーツを付けることで、劇中の活躍表現もできる。専用のディスプレイジョイントで飾ることもでき、高い満足が得られるつくりとなっている。
満を持して発売された「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」は満足度の高いアイテムとなっている。立体で見たかった「ファントムライト」発動状態、「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」を実際に手にして、遊べる喜びは格別だ。
「ROBOT魂」シリーズの高い可動域は様々なアクションが楽しめ、他のモビルスーツとの戦闘シチュエーションも湧いてくる。また、「ROBOT魂」シリーズではないがガンプラの「HG 1/144 クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス」と並べ、劇中の再現がしたくなる。
昨今の「機動戦士クロスボーン・ガンダム」シリーズの熱量や「ROBOT魂」シリーズの高い技術力に今後も期待が高まる。
©創通・サンライズ